2012年02月07日

上海の電動自転車、はやく規制して欲しい

 上海の街を歩いていても、自転車にのっていても、そしてクルマを運転していても、とにかく怖いのが電動自転車。スピードはでるし、ブレーキはきかないし、なにより音がほとんどないので、その存在すら気がつかないことがあります。子供と手をつないで歩いているときも本当にヒヤヒヤします。大阪の心斎橋商店街を疾走する自転車と同じぐらいヒヤヒヤします。(冗談ではありませんよ。)

 最近、上海ではバイク便ですら電動自転車を使っています。だから、大きな荷物を運んでいるときは、車体から十分に荷物がはみ出ていて、これも子連れにとってはかなりの凶器です。

 電動自転車が関係する上海市の交通事故で、2009年〜2010年の間に600人以上が死亡し、10万人が負傷しているというのですから、桁が違います。

 そこで、上海市は2月15日からついに3ヶ月間の電動自転車取締強化を行うことを宣言しました。私は大変結構なことだと思います。

 自転車同様、上海では電動自転車も本来は登録が必要です。ところが、ニセモノのプレートをつけたり、そもそもプレートすらつけないで走っている電動自転車が多く、市当局も正確な台数は把握できていません。上海市に登録されている電動自転車だけでも、270万台もあるのですから!登録出来る電動自転車は、最高時速20キロ、車体重量は40キロまでと決まっています。しかし、その程度の性能ならとても市民の要求を満足できず、結局、基準外の電動自転車がどんどん売れるようになってきてしまったのです。

 

  また、上海がいくら規制に動いても、安徽省や江蘇省からもどんどん規制に当てはまらない電動自転車が上海に入ってきているので、事故が発生しても、いったい持ち主がだれなのか、はっきりと分からないケースも沢山あるのだそうです。さらに、地方都市のナンバー登録した電動自転車が流入してきているのも困ったものです。

 そして、夜の電動自転車もかなり怖い。

 日本では自転車も夜はライトをつけて走らなければなりませんが、こちらはその習慣すらなく、私も以前、安全のために日本でダイナモを買ってきて自転車につけたら、ダイナモだけ盗難に遭ってしまいました。珍しいものみたいです。今は、取り外し可能なLEDライトを使っています。

 だからか、高速で走る電動自転車にも、ライトがあっても使われているのはあまり見かけません。幸い、日本と違って上海は街灯が明るいのでまだマシですが、地方の田舎道を夜運転していると、電動自転車にはヒヤヒヤさせられます。

 たしかに、スクーターがなくなって電動自転車に切り替わったので、歩道での大気汚染はましになったようには思います。昔は酷かった。。。。

 しかし、交通安全面からいうと、以前と比較してかなり危険な状態になってしまったのではないかと思います。かといっても、今更日本のように原付の免許制度をつくっても、だれも教習にいかないだろうなあ。


中国ブログランキングへ
健康ブログ:「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて
【連絡】1.1月18日より中医クリニックは拡張移転しました。新しい住所は上海市中山西路1602号(×柳州路・徐虹北路)宏匯国際広場B座101室です。また土曜午後診察もはじまりました。週末診察は土曜日が午後・夜、日曜日が午前・午後になります。地図はこちらです。
2.日本での学会参加・講演会発表のため、2月16日午後〜19日まで休診します。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類