最近、上海ではバイク便ですら電動自転車を使っています。だから、大きな荷物を運んでいるときは、車体から十分に荷物がはみ出ていて、これも子連れにとってはかなりの凶器です。
電動自転車が関係する上海市の交通事故で、2009年〜2010年の間に600人以上が死亡し、10万人が負傷しているというのですから、桁が違います。
そこで、上海市は2月15日からついに3ヶ月間の電動自転車取締強化を行うことを宣言しました。私は大変結構なことだと思います。
自転車同様、上海では電動自転車も本来は登録が必要です。ところが、ニセモノのプレートをつけたり、そもそもプレートすらつけないで走っている電動自転車が多く、市当局も正確な台数は把握できていません。上海市に登録されている電動自転車だけでも、270万台もあるのですから!登録出来る電動自転車は、最高時速20キロ、車体重量は40キロまでと決まっています。しかし、その程度の性能ならとても市民の要求を満足できず、結局、基準外の電動自転車がどんどん売れるようになってきてしまったのです。
また、上海がいくら規制に動いても、安徽省や江蘇省からもどんどん規制に当てはまらない電動自転車が上海に入ってきているので、事故が発生しても、いったい持ち主がだれなのか、はっきりと分からないケースも沢山あるのだそうです。さらに、地方都市のナンバー登録した電動自転車が流入してきているのも困ったものです。
そして、夜の電動自転車もかなり怖い。
日本では自転車も夜はライトをつけて走らなければなりませんが、こちらはその習慣すらなく、私も以前、安全のために日本でダイナモを買ってきて自転車につけたら、ダイナモだけ盗難に遭ってしまいました。珍しいものみたいです。今は、取り外し可能なLEDライトを使っています。
だからか、高速で走る電動自転車にも、ライトがあっても使われているのはあまり見かけません。幸い、日本と違って上海は街灯が明るいのでまだマシですが、地方の田舎道を夜運転していると、電動自転車にはヒヤヒヤさせられます。
たしかに、スクーターがなくなって電動自転車に切り替わったので、歩道での大気汚染はましになったようには思います。昔は酷かった。。。。
しかし、交通安全面からいうと、以前と比較してかなり危険な状態になってしまったのではないかと思います。かといっても、今更日本のように原付の免許制度をつくっても、だれも教習にいかないだろうなあ。
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