2012年02月23日

足のにおいと靴

 今日は少し軽めのネタ。

 東京から戻ってきて、上海の気温が妙に暖かく感じるようになりました。

 暖かくなってくると、気になるのが、何を隠そう、地下鉄車内のでの「足のにおい」。毎年のことなので、においに敏感な人は気がついている人も少なくないかと思います。

 ご存知の通り、中国は靴を脱ぐ文化でありません。そのため、1日中靴を履くことが多いのですが、おそらく中国の人たちは、日本以上に足のにおいには敏感なような気がします。たとえば、我が家のように土足厳禁の場合、エアコンの取り付けとかでやってこられる人は、大抵靴を脱がずに、靴にビニールのカバーをつけて部屋に入ります。スリッパを用意してあげても、スリッパが使われることはほとんどありません。

 以前、私の親友の日本人会社経営者が、上海のOfficeを改装したときに、下駄箱を設置して、土足厳禁にしようとしたら、靴を脱ぐと言うことに社員から猛烈な反対をうけたと言っていました。「足のにおいがする。」というのが最大の理由だったそうです。日本では、学校でも下駄箱でスリッパに履き替えていましたが、中国では上履きという発想を理解してもらうのは難しいようにも思います。

 そのためか、中国では人の見える場所での靴脱ぎはかなり厳しい。飛行機や電車で靴を脱ぐ行為は、かなり嫌がれます。ひょっとしたらパンツ1枚でウロウロしている時よりも、厳しく指摘されるかもしれません。

 そこで、私は思ったのですが、靴を脱ぐという行為は、「足のにおい」の問題も有る一方で、おそらく中国人の間では完全にリラックスモードに入っていることを示す一つのけじめでもあるのではないかと。

 そこで、靴の文化だけに、中医学でもよく行われる養生法の一つである「足浴」が盛んになったように思います。靴も靴下も脱いで、しかもリラックスして足を衛生的にすることは、直接、屋内での自他の快適さに深く関係がありますからね。そんな文化の中で、子供が親に対して足をマッサージして上げたり、洗ってあげたりすることは特別に意味があるというわけです。

 余談ですが、靴を脱いだとき、靴の盗難には気をつけてください。上海では、いまだに巷で中古靴が売られています。そういうニーズがあるのには驚きますが、まるで盗難iPhone を巷で売るように並んでいました。


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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類