2012年02月25日

外食禁止令

 ロンドン五輪を控えて、中国の選手たちも最後の調整に励んでいるそうですが、中国の選手たちにとって頭の痛い問題は、やはり食生活の安全らしく、コーチ陣を含めたチーム全体で対策を講じているとのことです。

 たとえば、中国の体操チームでは、オリンピック選手に関して外食することを認めず、食べ物の宿舎への持ち込みは一切禁止。ロッカーの鍵の番号も教えて定期的に食べ物がないかチェックが行われるとか。もちろん、家族が来ても宿舎内の食堂での食事のみ。

 同様に、天津マラソンチームではチームで豚を飼育したり、マラソンチームも雲南省麗江での高地トレーニングで、一般の市場で売られている肉の安全性が不確かなので、鶏をチームで飼育するなどなど。とにかく、いろいろ細々とした対策が必要なようです。いずれにしろ、中国の外食で使われている肉類は問題有りというスタンスには変わらないらしい。

 結局、出所のはっきりとした食材しかだめ、というわけで、一般市民も業者に頼ることなく、ちゃんと自分で肉や野菜を買ってきて、調理するようにする必要があります。食材からのドーピングの問題は、決して運動選手だけの問題ではないはず。

 こういう報道をみると、すべてのことをチェックできない国では、自己責任の大変さが、非常によく分かります。でも、よく考えてみたら当たり前ですね。なんでもかんでもやってもらおうという発想自体が、特殊なのでしょうね。そして、食の安全にはある程度のコストは必要であるということ。
 
 うちの中医クリニックでの患者さんでも、特に独身の男性を中心に、日々外食されている方が非常に多い。でも、中国での食の問題がややこしい状態であることは、決して忘れないでください。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類