中国の国内の空港では、一般的に視界が悪くてもある程度盲目着陸をできる設備をもっているようで、視界が800メートル程度、雲の高さが60メートルでも着陸するCAT1類はクリアできています。さらに視界が悪くなると、CAT2類の適用となり、この場合だと視界が350メートル程度、雲の高さが30メートルになります。浦東国際空港や首都空港など中国国内で3〜4箇所の空港でこの基準をクリアできているようですが、この場合は、ほぼ完全に計器飛行での着陸になるのだそうです。
ところが、どのパイロットもこのCAT2類状態での着陸が出来るわけではないらしい。そのための定期的な訓練が必要で、中国民航各社のパイロットも、全員がこのライセンスを持っているわけではないのだそうです。また、一旦ライセンスを取得しても、3ヶ月に一度定期的に訓練をする必要があり、航空会社のコストが上昇、そのため積極的にこのライセンスを取得させる状況にはないのが現実のようです。
ちなみに、日本ではさらに350メートル未満の視界でも着陸できる設備をもつCAT3類の飛行場も数カ所があり、こうなると完全計器飛行での着陸となるのとか。成田空港などにその設備があるのだそうですが、そうなるとさらにパイロットの訓練が必要なのでしょうね。
この話を聞いて、濃霧の時に着陸できるかできないかは、パイロットの経験と勘に頼っているのではなく、ちゃんとした規定と資格に基づいているのだと言うことを知って一安心。
しかし、最近の上海浦東空港での霧は尋常ではありません。霧が出ているときは、大気汚染も深刻なときです。なるべく外出は避けたいところです。
やはり、上海では手足口病がまだ多いようです。2月の上海での法定伝染病、トップは手足口病でしたを更新しました。
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