2012年04月30日

冷麺ではなくて涼麺

 今年の中国の労働節休みは、4月29日〜5月1日と変則的。といっても、4月30日の休みは、4月28日を出勤日にしての振り替えだから、実質的な休みは5月1日だけ。

 とにかく休みは増やさないというのが、中国のここ数年の方針のようですが、企業からするとコストの増加を抑えることができるわけだし、今の中国にとっては必要な制度なのかもしれません。社会が成熟してくるのを待ちましょう。

 そんなわけで、私も4月29日(日)は通常通り出勤しました。地下鉄は、写真のようにガラガラ。車両に自分だけしかいないというのも、珍しい現象です。

 でも、道路のほうはいつもよりマシにせよ、そこそこ混んでいました。

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 暦の上での穀雨をすぎてから、上海エリアでは適度の雨が降りつつも、気温は春としてはかなり安定してきました。最高気温が25℃を越えるようになってくると食べたくなってくるのが涼麺です。

 かなり個人的な偏見があるかもしれませんが、冷麺というとキンキンに冷えた韓国的な「れーめん」を思い出し、涼麺となると中国大陸の「りゃんめん」を想像していまいます。両者の決定的な違いは、やはり氷を使うか使わないかだと思います。

 中医学にせよ、養生にせよ、氷を忌み嫌う傾向にある中国大陸では、夏場の涼麺は常温が主流。でも、不思議とこのぬるさが美味しいのです。場合によっては、麺がまだちょっと温かかったりする。熱々でなく、すこし冷ました状態で、さらに麺にいろいろなトッピングをかけたもの、それが涼麺の特徴だと思います。

 ぬるいことにもメリットがあると思います。それは、素材の味を舌がはっきりと感じることができる点です。冷たすぎると、のどごしだけで食べてしまうのでよくわからないことが多い。

 日本はというと、大部分が「れーめん」ですよね。中華料理のレストランにいっても、「れーめん」が出てくることが大部分。いまだに「涼麺」を食べたことがありません。

 とはいえ、夏の風物詩「涼麺」は、上海にこられることがあったらぜひ食べてみて下さい。素朴だけど、美味しい逸品だと思います。

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2012年04月28日

ハツカネズミは走る

 全く以て、趣味の世界です。

 夏野菜を植えたり、ベランダの植木をいじったりと、もともと土いじりが大好きなのですが、「娘への情操教育」とかいいつつ、今度はハツカネズミをもらってきてしまった我が家。娘よりも、妻や私のほうが乗り気であったりするのですが。

 妻は上海人ですが、もともとは上海の農村出身。だから、上海での農作業となると結構詳しい。そういう2人が、どちらも中国伝統医学の医師をやっているわけですから、当然、生薬をどう栽培しようとか、そんな話になってしまうのです。

 ハツカネズミに関しては、大学院で動物実験をしていたときも、マウスやラットとずっと一緒だったこともあり、彼らもよくみると本当に可愛らしいのです。そして、ネズミ算的に増えていく繁殖力にも閉口。生き残っていくための生命力の強さを感じます。

 個人的には、は虫類のカメよりも、やはりほ乳類のネズミのほうがその動きが興味深い。特に、最近、観察して面白いなとおもったのは、ハツカネズミがよく走り込む円盤が回転するおもちゃ。その中に入っては、もの凄いスピードで走っています。

 これをみて思い出したのが、われら人間様のフィットネスクラブでのウオーキングマシン。景色を見ながらか、テレビをみながらか、音楽をききながらかしれないけど、大抵はガラス張りの部屋の窓際にウォーキングマシンが置かれていて、その上を人間がせっせと走っている。考えてみれば、ちょっと滑稽な光景にも見えますよね。

 ハツカネズミ同様、人間も本来は大自然の中を思いっきり歩かないといけないのだけど、社会という歯車の中に組み込まれてしまうと、「歩く」ということ自体が移動という手段からだんだんとかけ離れて行ってしまい、エネルギー消費のために無理矢理やらなくてはいけないというなんとも滑稽なことになってしまいました。

 私は、歩くと言うことは、決してカロリー消費と移動のためだけではないと思うのです。上海でクルマを運転するようになって気がついたのですが、クルマで点と点との移動となってしまうと、歩くときにあったような連続性がなくなってしまい、上海の街歩きをするワクワク感と、ボーと考えるチャンスがなくなってしまうような感じがします。人間として必要最低限の精神的なゆとりは、歩くことによって生まれてくるのではないかと思います。

 Appleのジョブズが、散歩しながら大切なことを討論したというのも、やはり歩くことによる効能を上手に利用していたのではないかと思います。

 そういった意味でも、やはり、どんなに忙しくても、歩くための時間は確保しておきたい。

「便利なモノには裏がある。」そう思う今日この頃なのです。


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毎日着実に1万歩をこえるように私自身もがんばっています
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2012年04月27日

上海と九州を繋ぐ赤坂「うまや」静安本店

 さっそくですが、1日2杯の紅茶が妊娠率を高める?!を更新しました。なにか、参考になればと思います。

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 昨晩は、以前から気になっていて日本料理店で会食がありました。
 
 場所はJR九州のグループ会社が運営している赤坂「うまや(驛)」の静安本店です。日本人料理長が上海在住というのも心強いです。

 私の今の秘書が、お手伝いにバイトに行っていたことがあり、話には聞いていたのですが、いつもお世話になっている浄水器の「アクア」さんからもOPENのお知らせを頂いたので、これはぜひ!と思って今回はこのお店にしてみました。

赤坂「うまや」静安本店のエントランス


 上海の日本料理店にしては非常に珍しく、長いエントランスがあり、日常の雑踏からふと避難できるような空間を抜けてから、お店ののれんをくぐることになります。夏場だと、打ち水でもすれば清涼感たっぷりとなりそうです。これぐらい贅沢な空間をとっている日本料理店は、私が知っている限り、上海にはないと思います。

 さて、この「うまや」ですが、1階から3階まですべてが一つのお店という贅沢な作りで、3階は宴会場、2階は座敷部屋、1階はテーブル席・カウンター席でした。スタッフの方に伺うと、3階の宴会場には50人ぐらいの大宴会も可能なようで、ああ、これだったら県人会クラスの宴会も出来そうです。上海市内で、30人をこえてしまうとなかなかいいスペースがないのです。

 私が行った平日の夜も、日本人だけでなく中国人のお客さんも多かった。静安寺駅からも、常熟路駅からも歩いて行けるロケーションも便利です。

 今回は、2人での会食でしたので、2人以上から注文できるうまやの鍋コースをいただきました。デザートまであり、量も値段もちょうどいいです。黒豚バラ肉のしゃぶしゃぶがメインになりますが、おもわず「あつめし」も注文。やっぱり、上海での日本料理はなるべく「食べ飲み放題」は避けたいところですよね。

 うちの妻は上海人なのできっと「地鶏丸ごと地獄蒸し」なんか食べたいんだろうな、とか思いつつ、次は妻を連れて行こうと思いました。ああ、大分の別府温泉で頂いた美味しい蒸し料理を思い出してしまいました。黒川温泉にも霧島にもまた行ってみたくなりました。

 九州は、地の利といい本当に上海に近く、身近に感じられます。

【データ】赤坂うまや
電話:021ー5238ー3809
HP:http://www.jrkyushu.cn/umaya/
日曜日定休。


 今回の会食は、上海進出を果たしたある日系企業からで、これまでも色々と交流があったのですが、アレルギー関係の研究でさらに協力体制を組むこととなり、そのための打ち合わせでした。

 上海で日々診察していて、今までは日本人でアレルギー症状を訴える方が多かったのですが、近年では中国人の患者さんも少なくありません。
 生薬や鍼の手段の他にも、うちでは外用薬など中国の伝統医学を活用していますが、そのためには絶えず新しい情報と手段の研究は必要なわけで、今回もすばらしいご縁を頂き、さらに具体的な研究が進められることになりそうです。

 今までのところ、日本だけでなく中国でもあっと驚くような結果が出ており、期待しております。あとは、それをどうやって臨床で活用するかということになります。成果として公表可能な段階になったら、このブログでもご紹介します。


 お腹がいっぱいになったので、帰りは静安寺エリアを散策。しばらく来ていなかったら、なんか街の様子がまた変わっている。。。。上海は本当に油断できません。 


夜の静安寺エリア


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