乗車制限のやりかたは、入り口と出口を制限し、万博の時の行列のように、一列にしてから駅に入場させるというもの。対象となった駅の殆どは、5号線・6号線・8号線なのですが、これら駅の共通点は、いずれもミニバージョンの地下鉄車両が使われているという点。大阪だったら鶴見緑地線、東京だったら大江戸線のように、普通の地下鉄よりも一回り車両車両が小さいのです。これで、近年開発が著しい上海郊外のラッシュに対応させたこと自体が誤算だと思うのですが、今となったらすこし手遅れです。
その結果、8号線の楊思駅では、地下鉄に乗るまでに最大20分も待たされたとか。地下鉄の運行ダイヤはほぼ100%正確になっても、乗れない人が多くなってきたらまた厄介な問題です。
また、大型車両が使われている路線でも、ついに地下鉄1号線の莘庄駅が乗車制限のエリアに含まれました。莘庄駅といえば、こちらも上海の南玄関の一つで、閔行区の中心です。さらに、地下鉄5号線ともつながっているのに、通常の複線運転。複々線ぐらいの輸送力が欲しいところですよね。
さて、私が浦東から浦西にある中医クリニックへの通勤に使っている9号線。こちらは、浦東から西に向かうとき、徐家匯ぐらいまではまあどこにでもあるような混雑なのですが、それより西が大変。宜山路で、3号・4号線の乗り換えができるのですが、最近は、この駅に列車が入ってきた段階で満員になっていて、とても乗客をさばき切れていません。
中国の地方からきた人たちは、上海の混雑を「殺人的」と形容していましたが、その気持ちが分かります。中国の地方都市とはまた違ったストレスを感じ始めています。
ただ、輸送力不足の最大の原因は、やはり一極集中なのかも。ラッシュ時を30分ほどずらすだけでも、ぜんぜん混みようが違うというのも皮肉な話です。ちょっとした工夫が、意外とまだ出来ていない上海の街なのかもしれません。これは、日本でも同じですよね。
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