2012年04月17日

上海崇明島で癒される&貸し切りホテルの贅沢

 16日の夜に、上海のゴミゴミしたエリアを飛び出して、いま長江河口に浮かぶ崇明島にいます。崇明島には、2005年当初は自転車で行っていました。そう、独身時代から妻もつきあってくれて、上海浦東から往復で150キロ程度の距離でした。その当時は、長江大橋もなかったので船しかなく、島に1泊してしっかりと1日自転車をこぎました。文字通り、崇明島は上海の中でも秘境のような場所でした。

 今では、上海中心部からでもクルマを飛ばすと1時間で着いてしまいます。全然秘境ではなくなってしまいました。でも、崇明島には上海では非常に貴重な新鮮な空気と静寂さがまだまだ残っています。

 中医学や日本漢方では、病気を治すためには、患者・医者ともに精神的な落ち着きを持てることを非常に大切にします。毎日、上海のように空気の汚染の酷い場所で、ストレスの影響を受けながらアセクセとしていたのでは、治る病気も治らないし、元気な体も衰えてしまいます。ましてや、人が多くて「人に酔ってしまう」ような街では、平常心を持続させるのは難しいように思います。しかし、すこし移動すると、すっかりと気分転換できるような場所はまだまだ残っています。

 そんな場所を求めて、私もふと気分転換にドライブに行くようにしています。
 クルマがなくても、タクシーをチャーターすれば大した値段ではないので、ぜひ皆さんも気分転換に、いつもと全く違う環境に身体を置いてみてください。

 また違う、上海の新しい発見があると思います。

 私がいつも宿泊しているのは、崇明島の東の端、東灘に位置する上海東灘国際会議中心です。ホテルとしては5星クラスの設備を持っているので、田舎といえども宿泊には不自由しません。1泊1万元前後しますが、木造住宅のコテージもあります。

 観光シーズンはものすごい人なのですが、平日で、しかも月曜日にはだれも宿泊する人がいなくて、なんと昨晩は貸し切りでした。
 晩ご飯は凝ったものはいらないので、あらかじめコックさんに迷惑がかからないようにお願いしておきました。(ここの自家製農場の豚で作った紅焼肉はお勧めです!)

 貸し切りだったので、レストランでタバコの煙にも悩まされることはありませんでした。上海では、非常に贅沢な話です。(だいたい、上海では日本料理屋にいっても、家に帰ったら服は煙臭い。)

 ホテルマネージャーの陳さんは私の古い友達。

 ここのホテルの特徴は、なんと言っても食べ物。ほとんど自給自足なのです。ホテルの周りに自分の畑を持っていて、ニワトリやアヒル、山羊、うさぎなども走り回っています。うちの娘もそうした動物たちを見るのが大好きです。ちょうど、うさぎが子供を産んだそうで、小さな赤ちゃんを見せてもらいました。

 朝起きて、外に出ると、菜の花のかおりがします。あまり、いいにおいではないのですが、ああ、春なんだなと。

 そして、耳に入ってくるのはニワトリの鳴き声と、野鳥のさえずりだけ。上海の街中ではずっと耳に張り付いているクルマの音やクラクションは一切ありません。これだけでもかなりリラックスした気分になります。

 

 朝靄のなか、地平線の彼方まで延々と続く畑を歩いてきました。農民たちが、野良仕事を始めていました。太陽が徐々に昇ってきます。中国の農村は、どこにいってもこんな感じです。都会とは、時間の流れ方が全然違います。

 ただ、近年は、農村の都市化が進んでしまい、荒廃してしまったところも少なくありません。都市の郊外などは見てられません。しかし、農業をキーワードに発展を目指す崇明島なので、今後もこの豊かな風景が残ってくれることを願わずにはいられません。

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毎年、この時期になると中国南部で流行するの手足口病。今年は、数ある手足口病ウイルスのなかでも、EV71型ウイルスが流行しているとのこと。中国南方で手足口病が増加傾向、発疹以外の症状にも注意を に少し書きました。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類