いつも娘の子守でお世話になっている義母・義父への慰安旅行と、現地視察を兼ねての旅行です。なぜ如皋の人たちが長寿なのか、そのあたりも視てみたかったのです。
今回も私が運転手となって、中国の高速道路をひた走ります。距離にして寄り道などをしなければ250キロほど。ちょっと遠回りしたのは、新しく崇明島から江蘇省にぬける高速道路が完成し、一度走ってみたかったからです。それと、連休の渋滞を回避したかったから。
案の定、道路は非常に空いていて、良好な走りでした。とくに、崇明島から江蘇省に抜ける新ルートでは、すばらしい。広大な湿地帯の風景を楽しめました。トラックも少ないので、気持ちいいドライブができます。
如皋というのは、南通エリアに属し、南通とのつながりが強い。ある意味、中国に無数とある3級都市の一つなのですが、都市インフラは比較的しっかりとしていて、歴史がある街なので、文化水準が高いことが分かります。城壁でぐるりと囲まれていた街でもあり、その名残が残っています。それでも人口は140万人程度。長江側には、如皋港という物流の要もあります。
あまり有名な観光地でもないので、嬉しいのは観光客がほとんどいないこと。地元の人が、のんびりと暮らしています。街もコンパクトなので、クルマがなくても移動できてしまうぐらいの規模です。人が少ないだけで、これほどストレスを感じないで済むのかとおもうと、羨ましい限りです。
上海なんかとくらべると、コンビニはないし、日本料理屋も殆どないし、欧米系のファーストフードなんかも見当たらない。スーパーは何軒かありましたが、日常生活をおくるには十分問題ないようですし、こういう街でなにか新しいビジネスをやってみたくなるような環境ですね。いい感じです。
ホテルは、如皋市の行政区の目の前にある金陵金鼎大酒店にしました。このホテルも予想外の設備でビックリ。
5星ホテルなのですが、1部屋の値段が500元強(事前予約)というのも嬉しい。なんといっても、部屋が大きく、NHKこそは入りませんでしたが、お風呂とシャワーが別で、しっかりと浸かることが出来ました。娘も大きな部屋に大はしゃぎでした。ホテルには日本料理屋もあります。入り口に、「天婦羅」や「刺身」と書いていたのが印象的。
ちなみに、如皋ではフグも食べられます。あまり公式にはできませんが。。。
行政区の目の前なので、市民センターや科学技術館などの建物が見えるのですが、どれも箱物はすごく立派。ここに限らず、長江デルタエリアの三級都市の充実度してきていますね。
中国進出と言えば、上海とか巨大都市をイメージしてしまう人も多いでしょうけど、如皋のように人口140万人もあれば、十分に商売になる数だと思います。逆に、まだまだ未開発のことが沢山あり、これから開拓できる楽しいがあると思います。
私が今回、ここにやってきたもう一つの理由は、私の如皋人の友人が「紅木」を使った家具職人をしていて、上海の自宅用にひとつオリジナル食卓を作ってもらおうかという話になり、彼の工房を訪れたのもありました。ここでも非常に興味深い話を聞きました。
ただ、そうしたこと以上にこの街の雰囲気が好きになってしまいました。長寿の街というのがなんとなく分かります。中医学的にいえば、さしずめ「気」がよいということなのだと思います。
現在工事中で、まだOPENしていないのですが、如皋には長江薬用植物園という中医薬の生薬専門の植物園が、まもなく完成します。これが楽しみで7月頃には一般公開されるそうなので、また次回来ようと思っています。
如皋には、郊外に巨大花木市場(植木市場)があります。今日はこれからそこへも視察に行ってきます。
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