2012年05月06日

江蘇省如皋で食べた美味しいもの

 5月の労働節連休に、江蘇省如皋へクルマで旅行にいってきましたが、ふぐ以外にも、いろいろと美味しい料理がありました。

 長寿の街として有名な如皋は、食べ物の種類も豊富。河や海も近いので、魚もたくさんとれますし、落花生や大豆、芋類、大根、蕎麦なども収穫されます。今回は、如皋の老舗レストラン「老松林」(海陽路306号)で、地元の人が食べる如皋料理を楽しみました。

 まず、このあたりの料理の特徴は、どちらかというと薄味系です。また、大豆製品をよく使います。

 その代表が、この白蒲茶乾と乾絲。白蒲茶乾とは、その昔、清の乾隆帝が視察に来たときに献上された食べ物で、蘇州の豆腐乾に似たような料理。醤油と茴香・丁香などのスパイスで煮詰めたもので、板状になっています。

 乾絲は、揚州のものが有名ですが、こちらでも豆腐を細く切って麺のようにしたもので、口当たりがよく美味しかったです。

 私も、中国が長く、その大部分を長江デルタエリアで暮らしていて、様々な紅焼肉を食べた中で、今回食べた紅焼肉はちょっと変わっていました。

 まず、色が明るい。そして、味は甘系なのだけど、醤油ベースと言うより紹興酒の香りが。このあたり、昔から紹興酒が有名で、長寿とも関係があるのではないか?とも言われていますが、肉にしっかりと味がしみこんでいて結構クセになる味でした。

 獅子頭とよばれる肉団子もこのあたりでは有名。豚肉を脂身と一緒にミンチ状にして、卵の白身とまぜ、調味料のほかに、切り刻んだクログワイを入れていました。肉団子のシャリシャリ感は、このクログワイだったのですね。
 もちろん、紹興酒も忘れず。スープに肉汁が出て、こくのある味に仕上がっていました。

 麺類では、手延べ麺をいただきました。

 至ってシンプルで、超薄味の白湯に麺+野菜という組み合わせ。麺のコシがしっかりとあり、うちの娘は大好きでした。

 小吃(シャオチー)類では、蟹黄包がこのあたりの名物なのですが、残念ながら、朝食の時に全部売り切れてしまったそうで、今回は食べることが出来ませんでした。

 その代わり、如皋香腸をいただきました。如式香腸と呼ばれる中華ソーセージですが、清代から今まで100年の歴史があるのだそうです。中国国内の博覧会でも、金賞を幾度と受賞している名物です。肉の赤色と、脂肪分の白いところのコンビネーションが絶妙。江蘇省あたりのソーセージと四川省のソーセージ、さらに有名な広東省のソーセージ。みんな味付けの仕方が違うんですよね。

 中国国内の旅行が楽しいのは、こうした美味しい名物料理との出会いです。

 上海近郊でも、そのあたりでしか食べない現地の料理が沢山あり、ガイドブックにも載っていないことが多いので、レストランにはいって彼らが何を食べているのかを観察するのもまた楽しみの一つだと思います。


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【連絡】6月7日〜10日までは日本温泉気候物理医学会のため東京・秋田へ、6月28日〜7月1日まで日本東洋医学学会のため休診します。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類