2012年06月08日

一路秋田田沢湖へ

 朝9時過ぎの浦東空港を出発する成田行きの飛行機にのって、スカライナーで上野駅まででて、そこから東北・秋田新幹線で一路東北を目指し、夕方6時頃に田沢湖駅に到着し、いま田沢湖の近くのホテルに宿泊しています。ちゃんとその日の明るいうちに、上海から秋田まで到着できました。

 東北地方というのは、私にとっては馴染みが薄いエリア。東日本大震災や原発事故でいろいろ知ることになりますが、それまでは行くことが殆ど無く、あえて言うならば、以前に大阪からトワイライトエクスプレスに乗って、北海道に行ったときに夜中に羽越本線で通ったことぐらいでしょうか。夜行列車の寝台の窓から、真っ暗闇にうつる駅の明かりを見つめていました。


飛行機はよく揺れました 成田空港からスカイライナーで上野へ


 私は鉄道旅行が好きです。今回も、スカイライナーに乗った瞬間からワクワク。鉄道旅行の醍醐味は、やはりその時間と空間の連続性で、飛行機では感じることができません。

 ただ、私としたことが、B-Mobileの更新を忘れてしまい、Twitterが出来なくて非常に無念。実は、中国の携帯電話のローミングでは、中国本土と同じようにTwitterやFacebookが日本でも出来ないんです。しかし、日本の携帯電話のローミングでは、中国でTwitterやFacebookが出来ているので、自分の契約しているキャリアの規制に左右されるようです。

 上野駅の行くのも本当に久しぶり。私の父親は、大学が仙台だったので、その当時の関西からの移動の大変さはいろいろ聞いていたのですが、今ではその当時の面影もなく、地下に潜ると新幹線がひっきりなしに走っていました。 でも、上野駅はなにか旅情がありますね。きっと、今の上海駅のような出稼ぎの人たちの熱気に当時はあふれていたのでしょうか。 


駅弁美味しかった 温めないのが駅弁の特徴ですが、中国だったら受け入れられないでしょうね


 飛行機がよく揺れた関係か、機内食の時間が中途半端で、お昼を食べようか食べないかかなり迷ったのですが、結局、上野駅の駅弁屋のメニューに目が行ってしまい、上野から田沢湖までの3時間の道のりのお供を買ってしまいました。

 私もヨーロッパなどで鉄道旅行もしましたが、日本の駅弁文化は本当にすごい。よくもこれだけびっしりと様々なおかずを詰めることができるものだと感心します。中国ではぜったいあり得ない。(^_^)
 ただ、もう一つ、中国で絶対ありえないのは、温めない駅弁。もともと、駅弁は一部の例外を除いて、冷たいままで食べますからね。

 盛岡まで飛行機の如く滑るように走っていたこまちは、盛岡から身軽な6両編成となり、一路ローカル線を走ります。このギャップが面白い。本当に、この列車が東京のど真ん中にまで乗り入れているのか、というのが半ば信じがたいぐらい、木々の生い茂る山の中を列車は台車をきしませながら走りました。途中、2両編成の普通列車にであったり、楽しかったです。


田沢湖です もう空気の質が全然違います


田沢湖の駅からは、ホテルまでタクシーで30分ほどの道のり。運転手さんといろいろ話をしていたら、さすがに温泉のメッカらしくて、震災前までは台湾・中国大陸・韓国などからの観光客が結構来ていたらしい。とくに、観光のテレビドラマのロケ地にも選ばれたとかで、賑わっていたのだそうですが、震災以降、原発の影響もあり、激減したようです。

 田沢湖からは乳頭温泉や玉川温泉も近く、アジア各国のガイドブックでも一押しの温泉地です。その豊富な温泉資源を健康の為に利用するのも、我々医者の仕事。今回の温泉気候物理医学会でも、いろいろな論文が発表されるようで、楽しみです。

 夜も遅くなったので、近くの食堂でジンギスカン定食をいただく。宿の料理ではなくて、B&B形式でのホテルは嬉しい。温泉宿もそういう選択肢を増やすべきだと思います。やっぱり、地元を歩いてみたいです。

 この食堂がいい感じで、まるで昭和の雰囲気がたっぷりでした。この日は一人で鍋にお肉を入れながら、店主と話しながらいただきました。さすがに、米所だけに、ご飯が美味しい。いや、今回の東北行きで太らなければいいが。

 なにより、空気が非常に新鮮で怖くなるぐらい静かです。毎日、上海の汚染空気が肺の中に貯まっているので、ここではしっかりと深呼吸をして追い出したいと思います。そんな気分になりあす。

 今回2泊お世話になった駒ヶ岳観光ホテルは、源泉掛け流しの硫黄の香りがたっぷりとする白濁したお湯です。源泉が45℃を超えているので熱いですが、露天風呂にいくといい感じです。風呂上がりにいただく、駒ヶ岳山系の水も美味しい。東北地方の温泉の恵みは、地震というリスクとの引換になるのでしょうけど、本当にすばらしいです。

 でも、こうした東北の自然を一部といえ、一気に汚染させてしまった原子力発電所の惨事は、本当に恐ろしく感じました。

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田沢湖高原で入った食堂 ジンギスカンが美味しかった
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2012年06月07日

今日から秋田へ

 おはようございます。

 月末の原稿ラッシュを無事終え、さらに論文の見直しなどもとりあえず済ませ、これから東京経由で秋田へ行きます。目的地は田沢湖と玉川温泉です。ちょっとホッとした気分です。

 今回の学会では、炭酸泉を使った足湯の効能について、共同研究者の東京医療学院大学の武田先生や東西医学研究所の高橋先生のご協力もあり、温泉気候物理医学会で発表しにいってきます。

 患者の皆さんはご存じかと思いますが、私も日ごろから臨床で様々な種類の足湯処方を考え出し、実践しています。バリエーションもかなり増えてきました。

 副交感神経の刺激のためにも、また自律神経のバランスととるためにも、足湯はかなり有効なのですが、そのヒントとなったのは、やはり中国の中医学に残っている足湯の文化です。

 中国では、ご存じの通り、お風呂に浸かる文化よりも、足湯文化の方が圧倒的に発展してきました。私は、そのことに非常に興味をもっていて、中国各地の温泉地にも行っています。

 そのあとは、恒例の千葉でのミニ講演会を行い、色々な先生方にもお会いして、6月12日に上海へ戻ります。

 期間中、診察をお休みにして大変ご迷惑をおかけしておりますが、今回の秋田行きでは、温泉療法医学教育研修会でも2日間にわたってみっちり勉強する予定で、今後の私の診察にも十分に活用できる内容になるかと期待しています。

 温泉を活用した伝統医学の応用は、中医学や日本漢方に限らず、まだまだ未開拓の分野でもあり、なにか健康に役立つヒントがあるのではないかと研究しています。

 というわけで、今から出発します。

 

 

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2012年06月05日

光明のプレーンヨーグルト(無糖)

 日本では、プレーンヨーグルトはどこでも手に入るものですが、今まで、スーパーでは輸入品しかなかった全く砂糖の使われていないプレーンヨーグルト。
このブログでもヨーグルトネタではいろいろ紹介しています。カスピ海ヨーグルトに凝ったこともありました。

 上海のスーパーで、実際に店頭に行くと、「無添加」とか「原味」とかパッケージ書いてあるのに、実際に成分表をみてみると、糖分が含まれていることが多かったのですが、今回、光明乳業が発売したヨーグルト「如実」は、正真正銘のプレーンヨーグルトでした。

 牛乳のなかでも、比較的質の良いものをヨーグルトの原料として使われるという話を業界の人から聞いたことがありますが、本当のプレーンとなると、味も敏感になるわけで、値段もカルフールで1個6.9元と高めに設定されています。

 うちの妻は、プレーンヨーグルトは酸っぱすぎると言っていましたが、娘や私はむしろ酸っぱい方が好き。中国語でヨーグルトを「酸奶」と書くのも納得できます。

 中をみてみると、好みによって加えることができる蜂蜜もはいっていました。

 実際に食べてみると、結構濃厚な感じのヨーグルトでした。もちろん、甘くありません。

 いままでやたら甘かった上海のヨーグルトですが、国有ブランドの光明のプレーンヨーグルト参入で、これががどこまで受け入れられるのか、楽しみです。いまのところ、うちの近所のカルフールでは、大きなスペースを割いて商品が並べられていました。

 

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