2012年06月02日

上海のタクシー車内での恐喝に注意を

 上海のタクシーといえば、中国の中でも比較的安全なのですが、ただ稀によくない運転手もおり、セクハラや恐喝などの被害に遭っている人が出ています。

 今回も、ある私の日本人の患者さんが実際に体験された話ですが、話を聞くだけでぞっとしてきます。

 男性で、上海歴もそこそこある方で、中国語も日常生活に困らないぐらいは喋ることができます。夜8時半ごろ、虹橋開発区エリアの繁華街でタクシーをひろう。なぜか、後ろのドアが開かなかったので、助手席に座ったそうです。そこで変に思ったのは、ドアロックのつまみが全部外されていました。このことには、あまり気にとめていませんでした。

 「あんたは日本人?」とか何気ない会話をしながら、古北エリアあたりの目的地に到着し、十数元料金を支払おうとしたら、出したお金が偽札だと何癖をつけてくる。おかしいと思って抗議をすると、拳銃や刃物をもっているぞ脅し、クルマを急発進させたそうです。ここで明らかにおかしいと感じたのですが、逃げようにも中からドアをあけることが出来ないし、そのたびに急発進を繰り返すのだそうです。ようやく、外からたまたまそのタクシーに乗ろうとした乗客がいてドアが開けられて逃げられたそうですが、ぞっとする体験をしたとおっしゃっていました。

 最終的には、ケガもなく、現金500元の被害で済んだそうですが、それ以降の教訓として以下のことを思いました。

教訓
1.「藍色聯盟」系のタクシーは問題が多いので注意。
2.助手席には座らない。特に女性は絶対座らないこと。
3.ドアが内側からあけられるかチェック。
4.偽タクシーは結構走っているようにな気がします。(取り締まってはいますが。)
5.運転手の写真入り番号カードと実際の運転手が一致していない時も要注意。カードが女性なのに、男性が運転していたら明らかにおかしいですよね。

 上海の治安はまだ安全です。しかし、日本と同じではありません。くれぐれも一人だけでの、特に女性一人での夜のタクシーは注意してください。実際、中国人女性の乗客が強姦にあった事件も上海で発生しています。夜の早い時間帯で、しかも虹橋古北エリアでもこういう事件は発生していますので、油断しないでください。

 藍色の「藍色聯盟」は以前から問題のあったタクシー会社です。乗車拒否などのトラブルが少なくない。車両の状況も明らかによくないことが多いので、乗らないほうが無難ですが、その割りには上海市内で走っている台数が少なくないのが厄介ですね。


浦東では特によく見かける藍色聯盟のタクシー


 それ以来、この患者さんも上海でタクシーに乗るのは慎重になったということです。

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【連絡】6月7日〜10日までは日本温泉気候物理医学会のため東京・秋田へ、6月28日〜7月1日まで日本東洋医学学会のため休診します。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類