この『2012中国青年群体飲酒行為調査研究報告』では18歳〜30歳の北京・上海。広州・武漢・成都・厦門で1258人を対象とした調査を行っていますが、未成年(ここでは18歳未満)がお酒を飲む行為に関して、その約7割が問題がないと考えているようです。さらに、6割の人たちが未成年でも、一定の状況下ではお酒を飲んでも構わないと答えています。
また、調査をした人たちの初めてお酒を飲んだ年齢は、55%が18歳未満からと答えており、中国では比較的未成年の飲酒が多いことが推測されます。そもそも、上海の街を歩いていても、未成年にお酒を売ってはいけないとか、あまり標語を見つけたりしません。一般的に、12歳未満でお酒をはじめてしまった場合、往々にして家庭環境や他人がお酒を勧めたなど外的要因による飲酒が多いことが分かっています。
お酒を飲む量に関して、41.8%が飲み過ぎた経験を持ち、71.7%が一緒に飲んでいた仲間が飲みつぶれてしまった経験をしていました。さらに、調査をした人のうち、運転免許を持っている人たちの4分の一はお酒を飲んだ後にクルマを運転したことがあるとも答えています。道理で、飲酒運転による事故が絶えないわけです。そのため、「一滴のお酒を飲んでも、クルマを運転してはいけない」と思う人が、たった52.7%しかいないというのも問題ですよね。
私自身はお酒が飲めません。回りをみてみると、お酒が飲めなくても、しっかりと総経理など会社の重要なポストをうまく切り盛りしているひとは日本人でも意外といます。
毎日、上海の中医クリニックで多くの日本人を診察していますが、男性はとくに飲み過ぎの人が多いと思います。中国人との仕事の接待はもちろん、日本からの出張者による飲み会も少なくなく、日本側と中国側のダブルでの宴会で体を壊す駐在員が少なく無いように思います。「白いお酒(白酒)」での接待が、大人の儀式なのだそうですが、そのあたりの意識の改革にはまだまだ時間がかかりそうですね。
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