2012年06月29日

京都国際会館にて

 第63回日本東洋医学学会学術総会1日目。

 会場は、京都国立国際会館です。

 奈良県と京都府って隣同士なのに、交通アクセスが今ひとつ良くないのです。そのため、奈良の実家から会場まではたっぷりと2時間もかかりました。こりゃ、2日目は朝が早いので大変だぞ、とか思いつつ、奈良からJRのみやこ路快速を乗り継いで出かけました。京都駅がリニューアルして久しいのですが、京都駅を降りるのは本当に久しぶり。大阪駅もそうですが、いまの新しい駅は吹き抜けが気持ち胃ですね。


JR京都駅


 京都の地下鉄を10駅乗り継いで、終点にある国際会館は非常に立派な施設で、私もビックリしました。建物は非常に独創的ですが、とくに前に広がる庭がすばらしい。とはいえ、学会は部屋の中で開催されているので、外の景色を見ることは殆どありませんでしたが。

 会場は大入りの満員。400人以上がはいる会場の席がぜんぶなくなるほどです。今、日本で漢方医学がどれほど注目されているのかよく分かります。今日は1日目なので、分科会も多くなかったのですが、明日からは本当にいろいろな分科会が開催されていて、私も分身して全部聞いてまわりたいぐらいです。

 会場を歩いていると、偶然にも奈良の老舗製薬会社の大峰堂の方にも会いました。そのほか、お馴染みの先生方が多数ご参加されていて、色々お話を伺えて良かったです。

 今日のシンポジウムは、「皮膚粘膜疾患と補陰の治療」のセッションに出ました。方証相対のセミナーも行きたかったのだけど、すこし個人的に気になっていたテーマが前者にあったので、そちらにしました。皮膚粘膜疾患と言えば、私が日頃、中医学治療で研究しているアトピー性皮膚炎や鼻炎などアレルギー疾患とも深く関係があり、漢方の立場からでのお話を興味深く聞かせていただきました。

 皮膚の乾燥などで使うことのある養陰については、それぞれの先生方がそれぞれの立場から話されて興味深かったです。このテーマは結構範囲が広く、耳鼻咽喉科はもちろんのこと、不妊症など婦人科の治療とも関係があります。また私も後日まとめてみようと思います。

 中医学の場合、内服薬での弁証論治も大事ですが、その特徴はやはり中医薬の外用薬にもあると思います。今回のセッションでは、その話は出ませんでしたが、私も様々な軟膏を研究しているので、外と中からでの治療は、ぜひ一緒にするべきだと考えます。

 今回の学会は、明日からがメインです。非常に楽しみにしています。


国立京都国際会館


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健康ブログ:「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて

【連絡】・6月28日〜7月1日まで日本東洋医学学会のため休診します。
    ・7月17日に上海のガーデンホテルで一般向け講演会を開催します。テーマは「中国伝統医学からみた上海の最新アレルギー事情」です。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類