
現在、自宅のリフォームとオフィスの内装工事を同時進行しているのですが、2005年以来の内装工事とはいえ、本当に厄介なことばかりです。
昨日は、自宅の方の壁紙を貼り替えてもらうように、下地もしっかりと準備して、職人さんに来てもらったのですが、まずは持ってきたクロスがダメ。ロールの端のほうが折れていて、いざ貼ると皺が見えてしまうと言う代物。また、貼る職人さんの技術も追いついていない。うまく貼れないのですよね。結局、クロス再送付、張り直しになりました。この工程が遅れたので、後ろにも影響がでて、一体完成するのはいつのことやら。まあ、中国で何かをするときは、時間をカチカチにしないで、余裕をもってするしかないですね。予定通りには絶対いきませんから。
淘宝や天猫で検索すると、何でも買えてしまう中国ですが、それを施工したり、加工したりする職人さんの技術がなかなか追いついていないのが現状ではないかと思います。特に、建築関係。一見簡単に見える施工作業でも、実はものすごい技術が必要だったりするのですが、表面的にしかみられていません。
近年、上海やその周辺では大工さんが不足しています。日当はうなぎ登りで、熟練工なら日当300〜400元を超えることもあるみたいです。とくに、地方都市にいけばいくほどその傾向が強くなるそうですが、5年ぐらいの経験をもった大工さんは、そうなかなか見つからない。日本と比較すると、明らかに人を養成することが苦手なのが中国。職人さんを定着させることは至難の業なのです。
同様に、近年、高給になってきたのが宅配のお兄さん。ネットショッピングの発展で、末端に宅配する人材が不足しています。配送では、大体荷物1つにつき1元のバージンが入るのだそうですが、そうすると年収20万元というのもあり得るのだそうです。
いまでも、中国人の間ではホワイトカラーの人気が高いですが、しかしそんなに沢山のホワイトカラーは実際必要なく、現場の第一線で働く人材が今不足しているのを実感できます。

・健康ブログ:「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めては
こちらから
立冬と中医学の「秋凍」を更新しました。
posted by 藤田 康介 at 09:56|
Comment(2)
|
上海での住宅内装