2012年11月06日

反日デモ対策、東風日産の「安全保障承諾書」を取りに

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 東風日産のディーラーから携帯にSMSが入り、11月1日より「安全保障承諾書」を発行するから、クルマでディーラーまできてほしいということでした。

 例の反日デモ騒動以来、一時は新聞の特集覧からも広告からも一切姿を消した日本車ですが、私の知る限り、東風日産の復活は早かった。でも、現実には販売に苦労しているようで、私のまわりの中国人も軒並み韓国の現代、アメリカのGM、ドイツのVWあたりのクルマを買っていて、日本車はかなり分が悪い。まあ、消費者の心理からすると、いまこの時期に日本車を買わないといけない理由はないわけだし、メーカーさんも大変だと思います。でも、いまこそしっかりと腰を落ち着けて良いクルマをつくるチャンスだと思います。他のメーカーが真似できないような。



 そんななか、日系メーカー各社が苦肉の策を次々と発表、東風日産が出したのが「安全保障承諾書」でした。私も日産のクルマに乗っているので、言われるがままにディーラーに行きました。



 まずは、クルマの外観のチェック。傷などがないか、確認を受けました。そのあと、承諾書にサイン。有効期間は2012年10月18日〜2014年12月31日までで、デモや暴動、テロ活動など(政府・メディア・公安部により確認されたもの)により、第三者からクルマを破壊されたり、クルマをドライバーが負傷した場合に適用されます。



 補償内容を見てみると、修理代は東風日産が負担し、もし修理代がクルマの実際の価格の80%を越えた場合、減価償却費を計算しての補償が受けられます。修理期間中に関しては、1日100元で、最大30日間の補償。また、クルマを守るために発生した合理的なコストも負担。デモや暴動などでドライバーが負傷した場合は、最大で2万元の治療費、後遺症が残った場合は、最大20万元の補償ということになっています。(ただし、同乗者は含まれません。)



 これらの規程は、こちらの通常の車両保険ではカバーされない内容なので、かなり具体的で踏み込んだものになっています。また、文面を読む限り、反日デモに限ったわけではなさそう。かなりの大盤振る舞いですが、中国に日産ユーザーは400万人いると言われており、新規が難しくても、せめて彼らが買い換え時に戻ってくるようにしなくてはいけません。


 ただし、戦争になってしまった場合は、適用外となっています。(~_~;)

 ところで、デモがあった当日も、いつもと同じように日産のクルマを上海とその周辺で運転していますが、正直、いままでに日本車だからと言って困ったことは一度もありません。でも、さすがにドイツ人の友人のように、自分の国のマークのステッカーを貼ったりはしませんが。。。

 上海の場合、まだまだ日本車の数が多いので特段目立った存在ではないのが実情です。タクシーの安全性が今ひとつなので、家族で移動するには欠かせないクルマ。これからも、しっかりと働いてもらいます。

 影ながら日系メーカーを応援しています。クルマを買うことぐらいしかできませんが。



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posted by 藤田 康介 at 06:25| Comment(0) | 上海の運転免許・クルマ・教習所

2012年11月05日

PM2.5と昨今の上海の大気汚染

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秋〜冬になると、毎年、上海の大気汚染の状況が深刻化します。その状況は、上海で生活している人なら、十分に体感できる程度かと思いますが、喉がイガイガしたり、咳が出やすかったり、症状は様々です。持病に、気管支炎や喘息、鼻炎を持っている場合なら、なおさらだと思います。そこで、近年注目されている汚染物質の程度をはかるものとして、PM2.5 があります。PM2.5 については、2012年1月のブログに詳しく解説しています。そこにもあるように、PM2.5とよばれる浮遊粒子状物質は、肺胞にまで到着してしまい、疾患の発病率・死亡率とも密接に関係あり、喘息・肺機能の低下・炎症さらには、循環器系・免疫系・神経系にも影響をあたえ、癌の発生を誘発するとされています。

 最近でも、10月28日に、とんでもないPM2.5 の数値を記録していますが、その原因についていろいろ討論されています。一般的には上海の巷に溢れている自動車が問題だ、と考えられそうですが、実はそうも単純ではありません。最近の研究では、上海のPM2.5 汚染の20〜25%は他地域からの汚染物質の移動と考えられています。しかし、PM2.5 の主要な発生源はやはり自動車の排気ガス。とくに、中国の国内で使われているガソリンの品質に問題があり、とくに揮発性有機化合物が大きな問題となっています。しかし、中国ではいま自動車が普及はじめたばかり。IEA(国際エネルギー機関)の予想では、2030年に各世帯1台の自動車を保有すると、その数は中国だけで4億台になるとしています。そんななかで、ハイブリット車など新しいタイプのクルマが普及することもなく、クルマの台数ばかり増えていくと、排気ガスの規制は非常に難しくなります。

 一方で、中国では冬になると、北方地方では暖房で大量の石炭が燃やされます。さらに、鉄鋼業やセメント業などの急速な発展も、PM2.5の悪化と関係があるといわれています。そのため、PM2.5の根本的対策には、産業構造の改革が欠かせませんが、こうした汚染物質は、風に乗ってやがては日本にもやってきます。光化学スモッグや黄砂の問題もまた然りです。そうした環境問題に対して、日本の技術が中国で活用されることを切に願います。

 
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posted by 藤田 康介 at 14:15| Comment(0) | ここは上海なり

2012年11月02日

我が家を少しリフォーム中

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 今週は、中医クリニックでの勉強会や日本からの来客など、診察が終わってからの夜の用事が多かったりして、忙しく動いています。また、妻のiMac君の冷却フアンが故障して、雑音がでるようになったので、陸家嘴にあるApple Storeに預けにもいきました。Apple Storeは、いついっても若い店員が多くて、気持ちいいですね。もちろん、お客さんも沢山いましたが、店員も同じぐらい沢山いました。こういうサービスを受けられるのは、Appleの製品の強みだと思います。娘は、店のらせん状の階段を降りるのを怖がっていましたが。(^_^)

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 さて、妻の会社ですが、営業許可証の実物や、会社の印鑑も出て来ました。それでも、領収書を切れるようになるまではまだもうすこし時間がかかるようで、税務署との手続きがまだ続きます。こういう会社設立の作業は、一通り経験すれば、なるほど!と分かります。義母が会計士なのでいろいろと教えてもらえるのもラッキーです。平行して、オフィスの内装も進めていますが、さらに自宅のリフオームもやっています。

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我が家の内装をやったのは2005年春のことなので、もうかれこれ7年目になるのですね。時間が経つのが早い。娘が大きくなってきたので、そろそろ娘の部屋を準備しないといけないということになり、和室を子供部屋にリフォームすることにしました。そのほか、ガタがきた建具も適宜修繕してもらいました。

1122.jpg(浦東のIKEAのとなりにある紅星美凱竜の建材売り場も楽しい)


 和室の畳は一部だけをのこして、フローリングにし、床暖房もつけました。また、クロスも張り替え、部屋全体を明るくするために設計しなおしました。

1121.jpg(青浦区までいって、古家具を物色)

 我が家はもともと廊下がないような間取りに設計したので、リビング・ダイニングからすべての部屋に行けるようになっています。どの部屋も利用率を100%にしたかったからです。よく、北向きの部屋で、物置のようになってしまっているところがありますが、不動産価格が異様に高い上海では非常にもったいないです。よって、和室をフローリングににして、床暖房をつけることで、和室の冬の利用率を高めようという狙いもあります。

 7年前と違って、今は多くのものをインターネットで発注できるようになりました。淘宝や天猫など便利なサイトがいっぱいです。おかげで、店にいくのは現物を確認するためだけで、購入は圧倒的にインターネットのほうが安くて確実。しかも、物流が発達したので、ちゃんととどきます。10年前では考えられなかった変化なのです。また、店で値段をふっかけられても大丈夫。ネットの価格がすぐにスマホでチェックできるので、やりやすくなりました。一方で、こうした小売店の生存は大変でしょうね。誠実度がすぐに分かってしまいます。



 部屋の内装は楽しいものです。いろいろ工夫をしていきたいと思っています。





・健康ブログ:「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めてはこちらから 頸部リンパ節炎に著効した牛蒡解肌湯を更新しました。
posted by 藤田 康介 at 12:56| Comment(0) | 上海での住宅内装