2012年11月18日

上海の大気汚染〜PM2.5とAQIの関係

 新しく始まったばかりのPM2.5をベースにした大気汚染度の指標、AQIについては、今日のブログでこちらにその概要を紹介しました。

 昨日18日は、1日大気汚染は解消されませんでした。そして、今朝の上海ですが、快晴で真っ青な青空が見えているのですが、残念ながらPM2.5の値は低くありません。朝8時現在の数値で、アメリカ領事館のPM2.5は174(Unhealthy)、上海市政府が出しているAQIは176、PM2.5の値で115となっています。ということで、上海市空気質量実時発布系統では、「赤色」警報とし、一般の健康な人の外での運動は減らし、子供や高齢者、呼吸器系や心臓に持病のある場合は、激しい運動を外でしないようにとしています。ここ最近、なかなか運動によいレベルの日を見つけるのは難しいです。

 さて、昨日から時間をみつけてはAQIとPM2.5の上海市での動きを見ていたのですが、どうもPM2.5の動きよりも、AQIの動きの方が遅れる傾向にあるようです。このことに関しては、上海環境観測センターの専門家もマスコミに対してコメントを出しており、測定方法の違いにより、時間的誤差が発生するので、汚染源の原因がPM2.5である場合は、まずPM2.5濃度の動きに注目し、もし1時間あたりのPM2.5値が150を連続して越えるようなことであれば、屋外での運動を避けるようにとしています。

 AQIによる大気汚染度の測定は、まだ始まったばかりですので、今後の成果を見てみたいと思います。



・健康ブログ:「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めてはこちらから 
posted by 藤田 康介 at 11:00| Comment(0) | ここは上海なり