2013年01月16日

上海の大気汚染が現在Hazardousに

 今朝のブログを書いたあとから、さらに大気汚染の状況は悪化、上海市当局のHPでも、AQIが206になりました。最近まれに見る悪い状況です。


 子供・高齢者・呼吸器や心臓病など持病持ちの人は屋内にいて、屋外での活動を停止するようにというコメントが出ています。(儿童、老年人及心脏病、肺病患者应停留在室内,停止户外运动,一般人群减少户外运动。)


 また、健康な人でも呼吸器疾患への影響が懸念されます。

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 一方で、アメリカ領事館の数字では、PM2.5が300を越えています。これは、ランク的に最悪のHazardous(危険)に相当します。外出を控え、部屋で空気清浄機を回すぐらいしか対策がないのが厄介です。




posted by 藤田 康介 at 10:41| Comment(2) | 上海の大気汚染状況

2013年01月15日

今朝の上海の大気汚染で思うこと

 朝起きて、どうも今日の上海の大気汚染の状態はよくないと直感的に分かりました。朝7時前なのに全然明るくならない。遠くのビルも真っ白でなにも見えず、とても窓を開けられる状態ではなかったです。こういう状態が続くと、精神的にもよくないですね。鬱病が増えるのではないかと心配です。防毒マスクをして上海の街を歩いている西洋人がいたという情報も。

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 案の定、今朝の政府のデータでも、アメリカのデータでも、PM2.5は200越えしていました。そんななかでも、唯一非常に優秀な大気の状態を保っているのが海南島の三亜。私のドイツ人の患者さんが、上海での仕事を辞めて海南島に移住してしまいましたが、その理由はやっぱり大気汚染など環境破壊でした。

 上海郊外にいけば多少マシかと思えば、決してそうではありません。とくに沿岸地区は大した山もなく、汚染物質は地域の違いなく自由に往来できる状態にあります。冬に暖房のためのエネルギーが大量に必要な中国北部の場合、北京市で1年間に燃やされる石炭の量は2000万トン、天津市でも7000万トン、河北省になると2億トンだそうです。全世界の石炭消費量の40%以上が中国で消費されているのです。北京だけが石炭をガスに切り替えたとしても、その周辺もかえなければとても間に合わない。さらに、一旦温かさを享受すると、寒いというのはとても我慢できることではないのです。

 上海での生活は確かに便利になりました。私がここにきた1996年当時と比較しても、モノは手に入るようになったし、お金さえ払えば、サービスも大抵のことは享受できます。昨日たまたま出かけたIKEAではありませんが、人々は確実に消費生活に目覚めています。モノを大切に使うことから、モノを消費する時代になってきたのは、まだここほんの数年のことです。それが、まだ数年しか経たないうちにこんな環境の状態になるとは、恐ろしいことです。



 大気汚染の原因はいろいろいわれています。自動車に関しては、中国のクルマの保有台数は2億台に達しました。一方で、クルマの二酸化炭素の排出量は、1kmあたり160gで、ヨーロッパの95gよりも圧倒的に多いようです。大気汚染が酷いからこそ、クルマの運転を控えたいところですが、でも巨大都市が多い中国ではそんなわけにもいきません。移動すること自体が大変なのです。

 経済を活性化することは確かに大切です。モノをうることが進まなければ、商売は成り立たないかもしれません。中国では、まっさきにスクーターを廃止して電動自転車にしましたし、コンビニやスーパーのゴミ袋も強制的に有償化されました。しかし、例えばホテルに行ったらわかるように、まだまだ使い捨てのものが溢れています。かといって、繰り返しつかえるかと言えば、衛生問題などもありそう簡単ではありません。

 一方で、汚染をまき散らす企業を経営している富裕層の人たちは、さっさと海外に移民して、家族ごと海外にいってしまっている昨今の中国。どうもさんざん食い散らかし、臭いものには蓋をして逃げてしまうやり方が広まっている気がしてなりません。

 先進国がさんざん犠牲をはらって公害問題に取り組んできたのに、結局その教訓が活かされていないことが非常に残念です。

 なお、上海当局では、幼稚園児・小中学生の屋外での活動を控えるように呼びかけています。


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posted by 藤田 康介 at 08:57| Comment(0) | 上海の大気汚染状況

2013年01月14日

ドライブレコーダーを取り付ける

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自分のクルマに、かねてからつけたかったドライブレコーダーを設置しました。ちょうど、日本に戻ったときに買うことができたので、AMAZON経由で台湾から送られてきた台湾製のDriveman 1080を使っています。運転中は常時録画タイプで、ハイビジョン。これに、32GBのSDカードをつけました。

 そもそもドライブレコーダーに興味を持ったのは、うちの義兄が、中国の地方の高速道路で事故に巻き込まれ、ハチャメチャな事故処理をさせられた教訓から、やはり自分の身を守るためにドライブレコーダーはあったほうがいいと思いました。うちのクルマは、フロントガラスの上にETCカードの受信機がついているので設置にちょっと困りましたが、一応無事に動いています。中国では、ETC受信機はまだ外付けが主流なのです。

 もちろん、自分の運転状況も記録に残るので、より慎重に運転するようになりますね。ちなみに、液晶画面に時計が映っていますが、設定でOFFにすることができました。エンジンをかけたら自動的にONになり、あとは黙々と録画してくれます。 


posted by 藤田 康介 at 10:37| Comment(0) | 上海の運転免許・クルマ・教習所