2013年01月09日

中国の外国人永久居留証がきました(まとめ)

 私にとっては2013年1月9日は記念すべき日でした。 このブログにも書きましたが、2012年4月10日に日本の無犯罪証明をとってこいといわれて9ヶ月の時間が過ぎました。正直半信半疑だったので、当時のブログではその目的については触れませんでした。

011012.jpg
(手続きをする上海市公安局出入境管理局)

 その間、反日デモがあったりしてゴタゴタしましたが、それでもちゃんと審査は行われていたようで、私が日本へ帰省している間に公安局から「許可がおりてきたよ」と電話をいただき、そして1月9日に中国のグリーンカード、いわゆる「外国人永久居留証」が手元に届きました。1996年からの中国(上海)滞在歴ですが、18年目にしてやっといただけたということで、少し感無量です。

(ちなみに、こうした連絡は急に入ってくるので、中国メインで滞在されている方は、日本にいるときでもローミングできるようにしておくと便利です。私はそのまま日本でもつかえる聯通派です。)

1010923.jpg

011002.jpg

 さて、この中国のグリーンカードでなにができるのか?正直私もよく知らなかったのですが、中国で政権がかわったころから色々な通達が出だしているので、ちょっと調べてみました。基本となるのは、2012年9月に発表された「外国人在中国永久居留享有相关待遇的办法」です。かなり具体的な解説がされています。

 グリーンカード制度が施行されたのは、中国ではまだ歴史が浅く、2004年8月からだそうで、これまでに中国で5000人の外国人が取得しているようです。今後も、海外からの人材の獲得のためにもこの制度を拡大させていきたいようです。



 さて、規定をみてみると、どのように使うとよいか分かります。



 まず、1月9日でももって、今までパスポートに貼り付けてられていた外国人居留許可証が失効しました。担当官が目の前で失効のはんこを押したときにはちょっとビックリしました。

01101.jpg

 つまり、今後中国に入国するときは、グリーンカード+日本のパスポートで入国することになります。入国審査時は、家族同伴なら中国人レーンでも並んでもよいということです。ただ、それ以外はやはり外国人扱いになります。

 そして、中国で仕事をする場合、なにかと厄介な就労ビザ(外国人就業証)の取得が必要なくなります。これまでは医師として中国で仕事をするために、1年に1回就労ビザの申請をしていました。この申請をしなくてもよいというのは大きいです。

 また、飛行機や新幹線に乗るときに、グリーンカードは中国人の身分証明同様にチケットの購入ができるようです。またホテル宿泊のときもパスポートの提示はいりません。結果、日本のパスポートの携帯をしなくてもよくなったので、余計な心配をしなくてもいいです。パスポートは財布に入りません。。。。。

 また、私はあまり関係ないかも知れませんが、外資企業として人民元による直接投資ができるのだそうです。また、そのための審査も簡略化してもらえるとのこと。さらに、様々な資格試験への受験資格が与えられると明文化されているので、ちょっと頑張ってみようと思います。

 子供がいる場合、義務教育にかかる費用は、中国人と同じ待遇になり、外国人料金をとられることはなくなります。ところが、大学教育に関しては、外国人として入学として扱われます。私も、外国人として中国に留学していましたので、一部の中国独特の政治関係の教養科目は履修する必要がありませんでした。

 社会保険関係ですが、上海市の公的医療保険、養老金(いわゆる年金)、住居を買うときにつかう公積金にも参加可能とのこと。また、中国国籍を取得するための便宜も図ってもらえるのだそうです。中国国籍か。。。。。。

 このように便利と言えば便利ですが、ただ1年のうち9ヶ月以上は中国にいなければいけないと公安局でいわれました。つまり、私のように中国ベースで生活しているものにとってはいいですが、日本と中国とを半々で生活している人にとっては、あまり意味がないかもしれません。



・健康ブログ:「中医・我が愛しの上海へ」-理想の中医学と漢方を求めてはこちらから
posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(0) | 国際結婚その後

2013年01月08日

そして、上海に戻る

 1月7日は東京の日帰り出張。東京滞在時間は7時間程度でしたが、多くの人にお会いできてとても密度の濃い有意義な時間を過ごせました。いつもメールなどを通じて連絡をとりあっていても、いざ実際にあうチャンスというのはなかなかありません。やはり、リアルであってこそ分かることが結構あると思います。

011123.jpg
(ドクターイエローを発見)

01112.jpg
(駅弁も新幹線出張の楽しみ)

01111234.jpg
(東京駅の夜景はよかった)


 そして、日本滞在最終日。再び関空から上海に飛びたちました。相変わらず中国東方航空の機内食はよくない。正直、残す人ばかりだったら出さない方がいいと思うのですが。日本で積み込まれた機内食はそこそこいけることがあるのですが、中国で積まれた機内食は、妙に日本料理が入っていたりして変。純粋に中華料理にしてくれたほうがどれだけ嬉しいことか。それでも、昼ご飯を食べる時間がなかったので、私は美味しくいただきました。(^_^)

011134.jpg
(さよなら、関空!)

 しかし、帰りの便も日本人ばっかり。あれほどいた中国人の団体さんはすっかり姿を消しています。今となっては、あのガヤガヤとした機内が懐かしいです。

 今回の日本滞在は9日間でした。フランスから里帰りしている子連れの妹や、天理の病院で研修医として働いている弟とも久しぶりに会いました。藤田家の全員がそろうのは極めて珍しいことで、しっかりと写真をとりました。西洋医師として研究を積んでいる弟といろいろ情報を交換できたこともまた今回の帰省の収穫でした。

 昼前に関空を出発すると、夕方には上海に戻られる便利さ。この地の利の良さは、ビジネスをする上でも非常に大事なことです。そのためにも、もっと日本と中国の関係を改善しなければならないと思いますし、私に与えられた使命の一つだと思っています。

 上海につくと、やっぱりテンションがあがりますね。なんやかんやいって、ここの雑踏がすきな私なのです。(でも、たまに静かな日本が恋しくなりますが。)

 そして、左ハンドルになったクルマを注意して運転して自宅に戻りました。


posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(0) | やった〜!日本なり

2013年01月06日

思い出いっぱいの名張を歩く&名張の湯

 今回の日本滞在は、伊賀地方に行くことが多かったです。 伊賀地方でも、名張エリアは、私が幼稚園〜中学校まで過ごしたので、いろいろな思い出が詰まっています。でも、なかなかゆっくりと訪問することがなく、今回は十年ぶりぐらいで近鉄大阪線に乗って出かけてみました。娘も日本での鉄道移動が大好き。車窓の変化は、中国と比べて山や川やトンネルとめまぐるしく変わるので、楽しいみたい。大陸では、延延と田んぼ畑ということがありますからね。

010904.jpg

010906.jpg

 名張駅周辺と言えば、私が名張にいたこ、名張市で唯一の近鉄特急停車駅でもあり、大いに賑わっていた印象だったのですが、残念ながらいま改めて訪れてみると、すっかりと活気がなくなってしまっていました。そして、なんか街全体が小さくなってしまった感じです。昔は大きく感じたのですが。。。。

010905.jpg

 小学校時代、そして中学校と通った塾も訪れてみたのですが、今は建物は残っているものの、残念ながら固く閉ざされていました。風の便りでは、そのころ指導してくださった先生方も、その多くが他界されておりました。時間の流れだけは、どうしようもないですね。

 ただ、あれだけ賑やかだった商店街も、今ではクルマの通り道に。後で聞いたのですがこのあたりでは1月7日から正月休みが明けるので、そのためシャッター通りだったそうです。

 お昼は、地元では有名な伊賀肉の専門店「森脇商店」で肉料理をいただく。上海では大抵のものが手に入るといえども、日本の牛肉は手に入らない。日本の豊かな食材には、上海人の妻もかなりご満悦のようです。

010902.jpg

010907.jpg

 今回の名張滞在でぜひ行きたかったのがこれも最近OPEN下ばかりのスーパー銭湯「名張の湯」。1月17日からはついに自家源泉からお湯が供給されるそうですが、それまでは榊原温泉からお湯をくんできているとのことです。自家源泉が使用可能になると、硫黄成分が含まれるとのこと。

010901.jpg

 ここで確りとお湯に浸かる。露天風呂も数種類有り、今日のようにお客さんが少なければ、十分にリラックスできる空間です。なによりも、新しいのが嬉しいです。露天風呂を見ていると、一番人気があるのがやはり炭酸泉でした。やっぱりといった感じですね。お湯の温度が低くても、十分に温もることができますから。

 そして、夜は名張の老舗旅館「清風亭」(三重県名張市鍛冶町91 0595-61-3033)の櫃まぶし。名張川の鍛冶町橋のすぐ近くにあります。小学生時代からそのままの様子でした。国産ウナギにこわだっておられるお料理ですが、櫃まぶしをお弁当にして持ち帰ることも可能です。多くの文学者が訪れた旅館なのですが、そうした当時の風情がたっぷりとあります。

010903.jpg

 この日の帰り、上海からの電話。なんと、上海市の公安局から。一瞬、どきっとしたのですが、今年年頭からとってもハッピーなニュースがありました。詳細は後日。

※1月9日から新年の診察開始です。


・健康ブログ:「中医・我が愛しの上海へ」-理想の中医学と漢方を求めてはこちらから 
posted by 藤田 康介 at 08:12| Comment(2) | 日本の温泉