2013年01月05日

天然温泉「虹の湯」

 上海でもスーパー銭湯が増えてきました。先日、浦東で韓国系のニュースターがOPENしましたが、1月末ごろには、浦東金橋で日系の極楽湯もOPENします。

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 こうしたスーパー銭湯の先駆けとなった施設に、奈良県上牧町の虹の湯があります。私の実家のすぐ近くにあるのですが、これまた不思議なご縁で、スーパー銭湯天然温泉虹の湯の大原会長とお知り合いになりました。カリスマ会長として有名で、いま3箇所目のスーパー銭湯を大阪狭山市に建設中とのこと。

 テレビのドキュメンタリーでも紹介されたのですが、大原会長はあの有名なインベーターゲームやブロック崩しなどのゲーム機を開発し、その後宅配ピザの会社をおこされ、2000年12月に虹の湯がOPENしました。私もOPEN当初にいって、スーパー銭湯が中国にあったらと期待したものです。あれから10年以上が過ぎ、上海でもこういう体験ができるようになりましたが、まさにその先駆けでした。

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 そんな大原会長の秘密のプライベートお風呂に入れていただきました。もちろん天然温泉。

 虹の湯の泉質は高濃度ナトリウム塩化物温泉、地下温度が52.9℃という温泉。神経痛や筋肉痛などの痛みの他にも、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患にも一定の効果があるといわれています。

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 会長の理想とするお風呂を実現した空間は、まさに「癒やし」です。林のなかにある小さな浴室には、野鳥の声が気持ちいい。葛城山方向に沈む夕日を見ながら温泉に入ることができます。このお風呂をそっくりそのままコピーしてほしいという方もおられるのだそうです。納得しました。

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 浴槽の端には、すこし浅くなったところがあり、ここで腰まで浸かりながら、読書なんかもいいかもしれません。

 入浴文化は日本の誇るべき文化の一つです。

 私も温泉研究を通じて、医療と伝統医学との接点を研究していますが、こうしたスーパー銭湯の担う役割も大きいと思います。

【データ】
虹の湯
奈良県上牧町上牧3237
電話:0745-71-1126
posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(2) | 日本の温泉

2013年01月04日

奈良当麻で食べる瓦そば「はしもと商店」

 今回の奈良滞在中に初めて食べた「瓦そば」。それも、実家のある地元にあったとは。ふとしたご縁で教えて頂き、早速食べに行きました。

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 瓦で食べるそばといっても、全然想像がつかなかったのですが、メニューによると、「明治十年の西南の役において、熊本城を囲む薩摩軍の兵士達が、野戦の合間に瓦の上に野草や肉を焼いて食べたのがその起源らしく、それをヒントにしてできた山口県下関の郷土料理」らしい。

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 瓦そばで使われるそばは茶そば。これがまた初めての食感で興味深い。瓦の上にそばがの載っているのですが、そばの下側は瓦の熱ですでにぱりぱりに。モダン焼きみたいな状態になっています。そして、その上に卵と牛肉・葱・レモン・大根おろしが。



 食べるときは、まずレモンと大根おろしを出汁にいれ、そして麺をそのなかにいれていただきます。写真は2人分ですが、結構なボリュームでした。



 そもそも、このお店は、下関の小さな漁師町にあるねり店屋の孫娘が関西に嫁ぎ、本格ねり天が食べられるというのもウリの一つ。そこで、某アイデアマンの発想から登場したねり天丼が名物メニューの一つでした。

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 お昼時間にもなると、席がすっかり無くなってしまうほどの人気のお店。まさか、実家の近くにこんなユニークな料理をいただけるお店があるとはちょっとビックリしました。

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 この日は、当麻あたりを散策しましたが、当麻寺付近にも老舗のそば屋やすき焼き屋、カフエなどがあったりするなど、穴場のスポットがおおいです。ぜひ一度散策されるとよいかも。

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【データ】はしもと商店 電話:0745-48-8410

 住所:奈良県葛城市當麻350



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posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(0) | やった〜!日本なり

2013年01月02日

初詣は伊賀の新大仏寺(さるびの温泉)

正月の帰省と言えば、まず初詣に行くわけですが、今年は伊賀市(旧大山田村)にある新大仏寺に行きました。伊賀成田山とも呼ばれています。
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 実は、このお寺のすぐ近くに土地があり、そんなご縁で日本に戻ったときには時々お参りさせて頂いているのですが、なぜこんな山奥に由緒あるお寺が建てられているのか、不思議に思われるかも知れません。鎌倉時代に重源上人が開祖したといわれ、奈良東大寺の伊賀別所となっていました。立派な盧舎那仏が当時の面影を彷彿させます。

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 この場所が何故選ばれたかは諸説があるようですが、私にとって一番説得力があったのが、付近の景色が中国江南エリアの山々に非常に似ているという点です。私が中国で浙江省や江蘇省の山々をドライブするとホッとした感じがするのも、あのあたりの風景と私の故郷の山々とよくにているからなんです。

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 近年、お参りした神社仏閣ではお札をもらうようにしているのですが、この新大仏寺では祈祷もしてもらいました。真言宗で、護摩木を焚いてお祈りする方法。テレビでは見たことがありましたが、実際に目の前でご祈祷していただくのは初めての経験です。



 護摩が燃やされると、部屋がどんどんと煙たくなるのですが、その煙が大変ありがたいのですね。中医学の「気」も、実は煙や雲と深い関係があります。何もないところからものができてくる象徴として、「気」が扱われてきました。そのあと、和尚から年頭のお言葉をいただく。新年早々、大変ありがたいことです。

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 さて、初詣での帰りはさるびの温泉へ。さすがに正月だけに多くの人で賑わっていました。

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(お腹を空かせた娘は、入浴前にお気に入りの日本のうどんを。今回の日本滞在で何杯目か。。)

  ここの温泉もまた私のお気に入り。なにがすごいかというと、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉のヌルヌル泉質なのです。それだけでも温泉に入ったという気分になりますが、温泉に入った娘はなかなか出てこない。かなりのお気に入りだったようです。

 しかし、年始のお休みだけに、入浴する人の多いこと。皆さん、思い思いの入浴スタイルを楽しんでおられました。



※1月9日から新年の診察開始です。



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posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(0) | 日本の温泉