2013年03月11日

今日は快適・くっきりな上海の朝 PM2.5 は12㎍/立方メートル

 上海の大気汚染の状況が悪いときにはブログに書くようにしていますが、今日はとっても数値が良い日なので、思わず書いてしまいました。昨日に引き続き、ぜひ外で運動しておきたい日ですね。

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 上海市内の定点観測では、我が家のある浦東新区の世紀公園エリアでPM2.5は12、PM10は20、市政府の発表してるAQIは64。ちなみに浦西の徐匯区の上海師範大学エリアではAQIは73なので、同じ上海市内でも若干の違いがあるみたいです。今日は、世紀公園エリアが良いですが、その逆もあり一概にどちらが良いとは言えません。ただ、クルマを運転していて気がつくのですが、車外温度は徐家匯と世紀公園エリアでは1〜2℃違っていて、世紀公園エリアのほうが低いことが多いです。

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 自分のブログをいろいろ振り返ってみると、PM2.5に関する記述が出だしているのは2011年11月頃から。記事を見てみると、タイトルがPM2.5騒動とあるように、問題の認識が出始めていました。それから、様々な対策が行われてきています。(この2011年11月のブログに掲載した写真も、また上海のすばらしい青空でした。)

 このブログでは中国(上海)の大気汚染状況を把握するためのさまざまなアプリを紹介していますが、こちらですごいのは、やはり市政府の環境監測センターが数字を出すだけでなく、アプリとして市民に配付している点です。日本のそらまめのように、つながりにくいということはありません。そして、そのアプリ関係も結構こまめに改定されています。こういったスピーディーさは日本の地方自治体も見習って欲しい者です。

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 たとえば、日本では10日に関東地方でとんでもない煙霧が発生していたようですが、それに関する情報も、やっぱり遅かった。上海の場合だったら、アプリを通じて異常時の警報が出るようになっています。また、中国のミニブログ「Weibo」各社でも公式情報が流れます。

 大気汚染は、過去の状況よりも、今の状況が大切です。そのためには、身近な場所で、きめ細かな数字を観測する必要があるのです。上海にいる子供たちも、そうしたデータを見ながら元気に活動しています。

 日本の報道などを見ていると、我々が実際にこちらで把握している状態をかけ離れている内容のものが少なくなく、実際にここ上海で生活している我々の体感や経験を外に発信していくことが大切なのだと思っています。やはり、当事者しか分からないことが沢山あるのです。中国といえども、北京と上海と広州では全然事情が違うわけですから。

 どうも中国のことを悪く書くと、ストレスを発散できたように感じる一部の人たちがいるようですが、そんなに単純ではないということです。どんな状況の中でも、たくましく生きていくことこそが、生命力につながるわけで、ブロイダーではだめです。

 そういえば、中国の超大物政治家が退職後、上海の某地に滞在されていますが、非常に大気汚染の変化に注意していると。そりゃそうでしょうね。ちなみに、彼も某和牛が大好きだそうで。。。。


posted by 藤田 康介 at 08:08| Comment(0) | 上海の大気汚染状況