2013年04月12日

赤目山水園と大阪への買い物~恩師が気に入ったものは?

恩師の日本ご招待旅行3日目。

 昨晩は、名張市の赤目四十八滝の近くにある山水園に宿泊しました。私が幼少時代に名張市に住んでいたころからある、40年の歴史をもつ旅館です。鉱泉ですが、一応湧いていて、日本的な風情を感じてもらいたいと思って、坂本小屋からも近いエリアに選んだ旅館です。

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 泉質は単純弱放射能鉱泉(弱アルカリ鉱泉)で、源泉の温度は低いのですが、加温してもらうとこれがなかなか気持ちいいお湯に仕上がっていました。

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 実は、この温泉は私も非常に思い出があります。私は、小学生時代は名張市立桔梗が丘南小学校に通っていましたが、小学4〜5年生と担任となった故松本先生と、先生が亡くなる前に最後に入ったお風呂がここでした。ちょうど上海留学中の一時帰国で先生のお宅にお邪魔し、語り合ったのを憶えています。先生は、私の人生に大きな影響を与えた人生の大先輩の一人ですが、残念ながら若くして亡くなりました。

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 こうしたお風呂の楽しみは、外国から日本に来る旅行者にとって、至極の時間です。さらに、日頃の外来で肩こりを抱えておられる先生も、ここのお湯にはいったら無くなってしまったと、中国ではまず入らない朝風呂にも行かれていました。

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(朝食も丁度良い量でした。伊賀米が美味しい!)

 午後は、その足で大阪市内へ買い物。途中まだ身体は元気なのだが、末期癌の伯父を恩師と共にお見舞いして、難波界隈のショッピングへ。クルマでの移動は、こういった思い切ったことができてしまうから便利です。

 お昼は、千日前にあるお好み焼き屋の「風月」で。たこ焼きとくれば、次はやっぱりお好み焼きでしょう。目の前で焼き上がってくるお好み焼きは、もちろん恩師も初体験。

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 さらに、日本旅行のお土産=炊飯器という構図はすっかり定着してしまったようで、私の恩師が真っ先にビックカメラで買ったのが、やっぱりIH飯器。マイコンの炊飯器より、こっちの方がいいというリクエストで、お孫さんたちが来られても大丈夫なように、大きめの「日本製」を買われました。

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(先生は健康グッズが大好き。ビックカメラの健康グッズ売り場や薬局をくまなくチェック)

 そして、もう一つ先生が購入されたのが、なんばウオークで見つけたカツラ屋さん。ここで、部分カツラを購入されました。今、上海でもこうしたカツラは手に入るのですが、やっぱり日本のものは良いとたいそうご満悦でした。

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 買い物の後は、一旦先生を奈良の実家まで送って帰り、私は奈良県天川村の村おこしプロジェクトのメンバーと食事のため再度大阪堺筋本町へ。温泉を絡めた村おこしができないかということで、お話を伺いました。こちらも今年の夏からいろいろ動きがありますので楽しみです。

【データ】赤目山水園
住所:三重県名張市赤目町柏原1203
HP:http://www.akame-sansuien.jp/


posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(0) | 日本の温泉

2013年04月11日

見事な仏隆寺の千年サクラと坂本小屋のあまご

 私の恩師、陳以平教授は、実は日本行きは3回目。日中の中医学の交流で来られたことがありますが、なんせ学会などで滞在すると時間がタイトになるので、なかなか日本の観光するわけにはいかず。というわけで、今回のご招待では、なるべくゆっくりしていただきたいと思っていました。

 花粉症持ちの私は、実は1週間前から自分で生薬の処方(煎じ薬)をして対策を講じてきました。結果的には、ラッキーだったのかマスクをしなくても花粉症はほとんど発生せず、今回の春の日本行きは極めて快適な旅でした。


 15日の早朝に先生のご自宅までクルマでお迎えにいき、その足で浦東国際空港へ。実は、私にとっては中国のグリーンカード(永久居留証)取得後はじめての出国で、前例があるわけでもなく、もし出国させてもらえなかったらどうしよう、とちょっと緊張しましたが、なんてことなく出られました。やれやれです。

 飛行機はほぼ満席状態。日中共に賑やかな団体さんがへって、それでも個人旅行で動いている人たちは多く、関空−上海線の往来は盛んです。正直、この程度のことで止まってしまうほどパイプは細くない。

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 関空についたら、郵便局にいって必要な荷物を送る作業はいつもの通り。そして、娘の希望で「たこ昌」でたこ焼きをいただく。私の恩師も初めての体験。いや〜、いつ食べても美味しいものです。(娘のリクエストで、毎回関空についたら食べて居るような気がする。)

 今回の恩師の日本行きのテーマは、「日本の田舎を感じてもらう」と決めていたので、大都市の観光はパス。実家のクルマを借りてきて、サクラを鑑賞して、美味しい日本の田舎料理を食べることで企画を考えていました。外国人との旅は、プランニングが楽しいですね。

 16日は奈良の実家を出発して、西名阪〜名阪国道を経由して奈良宇陀方面から、津市美杉村を目指しました。

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(道中のサクラもよかった)

 実は、今回は奈良市内のサクラの満開を見越して、4月の中旬の旅行を計画したのですが、残念ながら今年はサクラは1週間前が満開で、とっくに散ってしまっていました。とはいえ、天は我々を見捨てることなく、近畿地方では山間ではまだまだサクラが残っていて、とくに途中立ち寄った宇陀市榛原にある仏隆寺の千本桜はまさに今が満開でした。恩師にとっても、非常に印象が強烈だったようで、いつもこのサクラのことを話題にされていました。

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(仏隆寺の千本桜)

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(恩師と一緒に)

 もちろん、道中にも沢山サクラが残っていましたが、この千年サクラを見てしまうと、ちょっと影が薄くなってしまうぐらい、立派なサクラでした。

 その後、国道369号線を走らせてひたすら山奥を目指し、田舎の細道の行き止まりまでくると、30年ぶりに訪れた坂本小屋に到着です。そう、名張市の桔梗が丘南小学校に通っていた頃、親に連れられて来たことがあったのですが、その時の印象が強烈で、かねがね再訪してみたいと思っていたのですが、今回ついに実現したのでした。

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 すごいのは、その当時と殆ど変わっていない小屋の風情と自然。とにかく素朴で良い感じなのです!残念ながら、先代は亡くなっておられましたが、その伝統は脈々と継承されていました。

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(あまごご飯は持ち帰れます)

 いただいたお料理は、あまごのフルコース。私が一番お気に入りの焼き魚からはじまって、刺身、フライ、炊き込みご飯、佃煮など。清流で育ったアマゴの魅力はすばらしい!中国ではまず食べられない絶品だと思います。

【データ】坂本小屋
要予約:059−274−0703
HP:http://www.sakamotogoya.com/
住所:三重県津市美杉村川上2705−26

 お昼をいただいた後は、サクラの名所の一つ、三多気へ。ここは棚田からのサクラの風景が美しく、日本の農村の景色を残しています。私の父が、別荘を買おうと企んでいた場所でもあります。ただ、ここもご多分に漏れずサクラは早咲きで、桜祭りがこの週末に始まろうとするのに、残念な話です。

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 そして最後は今晩の宿泊先となる赤目四十八滝の近くの山水園へ向かいました。日本旅行と言えば、やっぱり温泉ですからね!

posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(0) | やった〜!日本なり

2013年04月10日

4月10日〜14日まで恩師と大阪・奈良・三重です

 今朝の上海の大気の状況はまあまあ。PM2.5は31、PM10は125、AQIは90。汚染の原因はPM10のようです。 

 すこし休診のお時間をいただきまして、4月10日〜14日まで日本に行きます。

 今回、いつもの日本行きとちょっと違うのは、私の中医学の恩師で、大学院時代の指導教授でもあった上海中医薬大学の終身教授、陳以平先生が私達家族と同行されるということです。大学院で博士号を取得できたら、一度日本にご招待します!と言っておきながら、なかなか実現していませんでした。

 先生もご高齢なので、サクラの時期にぜひ!と考えていたのですが、今年ついに実現します。高齢者のビザ取得は、一般に中国の旅行会社が嫌がるのですが、そこは中国。コネと人間関係でどうにかなりました。ただ、サクラだけはどうしようもない。例年よりも早く割いてしまったのでちょっと残念ですが、奈良の八重桜はまだいけるかも。

 とはいえ、先生はまだまだ現役で週4回は外来に出られていて、今回の日本行きも外来をお休みしての「出張」。以前、80年代に学術交流で日本に行かれていますが、それ以降はなかなかチャンスがなかったようで、今回は今の日本の魅力をご紹介できたらと計画しています。先生とは、2008年にバンクーバーの国際学会へ一緒に発表した時以来の海外旅行です。

 日中関係は、いろいろ政治面で言われていますが、我々庶民にとっては特に大きな問題がないのも事実。むしろ、私のところには各方面からの仕事が増えていて、双方からの働きかけが強く、このままではダメだという動きが出ています。中国が長く、いまも中国を基盤としている私だけに、なにか貢献できたらと思っています。

 麻疹風疹ワクチンも接種したし、いざ出発!

 しかし、今回は中国でグリーンカードの交付をうけての初めての中国出国。「このカードは偽物だ!」とか言われたらどうしよう。。。ちょっと緊張。

posted by 藤田 康介 at 06:24| Comment(0) | やった〜!日本なり