花粉症持ちの私は、実は1週間前から自分で生薬の処方(煎じ薬)をして対策を講じてきました。結果的には、ラッキーだったのかマスクをしなくても花粉症はほとんど発生せず、今回の春の日本行きは極めて快適な旅でした。
15日の早朝に先生のご自宅までクルマでお迎えにいき、その足で浦東国際空港へ。実は、私にとっては中国のグリーンカード(永久居留証)取得後はじめての出国で、前例があるわけでもなく、もし出国させてもらえなかったらどうしよう、とちょっと緊張しましたが、なんてことなく出られました。やれやれです。
飛行機はほぼ満席状態。日中共に賑やかな団体さんがへって、それでも個人旅行で動いている人たちは多く、関空−上海線の往来は盛んです。正直、この程度のことで止まってしまうほどパイプは細くない。

関空についたら、郵便局にいって必要な荷物を送る作業はいつもの通り。そして、娘の希望で「たこ昌」でたこ焼きをいただく。私の恩師も初めての体験。いや〜、いつ食べても美味しいものです。(娘のリクエストで、毎回関空についたら食べて居るような気がする。)
今回の恩師の日本行きのテーマは、「日本の田舎を感じてもらう」と決めていたので、大都市の観光はパス。実家のクルマを借りてきて、サクラを鑑賞して、美味しい日本の田舎料理を食べることで企画を考えていました。外国人との旅は、プランニングが楽しいですね。
16日は奈良の実家を出発して、西名阪〜名阪国道を経由して奈良宇陀方面から、津市美杉村を目指しました。

(道中のサクラもよかった)
実は、今回は奈良市内のサクラの満開を見越して、4月の中旬の旅行を計画したのですが、残念ながら今年はサクラは1週間前が満開で、とっくに散ってしまっていました。とはいえ、天は我々を見捨てることなく、近畿地方では山間ではまだまだサクラが残っていて、とくに途中立ち寄った宇陀市榛原にある仏隆寺の千本桜はまさに今が満開でした。恩師にとっても、非常に印象が強烈だったようで、いつもこのサクラのことを話題にされていました。

(仏隆寺の千本桜)


(恩師と一緒に)
もちろん、道中にも沢山サクラが残っていましたが、この千年サクラを見てしまうと、ちょっと影が薄くなってしまうぐらい、立派なサクラでした。
その後、国道369号線を走らせてひたすら山奥を目指し、田舎の細道の行き止まりまでくると、30年ぶりに訪れた坂本小屋に到着です。そう、名張市の桔梗が丘南小学校に通っていた頃、親に連れられて来たことがあったのですが、その時の印象が強烈で、かねがね再訪してみたいと思っていたのですが、今回ついに実現したのでした。

すごいのは、その当時と殆ど変わっていない小屋の風情と自然。とにかく素朴で良い感じなのです!残念ながら、先代は亡くなっておられましたが、その伝統は脈々と継承されていました。




(あまごご飯は持ち帰れます)
いただいたお料理は、あまごのフルコース。私が一番お気に入りの焼き魚からはじまって、刺身、フライ、炊き込みご飯、佃煮など。清流で育ったアマゴの魅力はすばらしい!中国ではまず食べられない絶品だと思います。
【データ】坂本小屋
要予約:059−274−0703
HP:http://www.sakamotogoya.com/
住所:三重県津市美杉村川上2705−26
お昼をいただいた後は、サクラの名所の一つ、三多気へ。ここは棚田からのサクラの風景が美しく、日本の農村の景色を残しています。私の父が、別荘を買おうと企んでいた場所でもあります。ただ、ここもご多分に漏れずサクラは早咲きで、桜祭りがこの週末に始まろうとするのに、残念な話です。


そして最後は今晩の宿泊先となる赤目四十八滝の近くの山水園へ向かいました。日本旅行と言えば、やっぱり温泉ですからね!
