2013年04月14日

そして無事上海へ戻る

 恩師の日本ご招待旅行5日目。

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 最終日は、関空9時40分初の朝の便だったので、6時半には自宅を出発して空港に向かいました。この日の関空から上海へ向かう便も満席。出国する人も多く、安全検査も出国審査もかなりの行列になっていました。帰りの便は、恩師にはビジネスクラスに座っていただきました。

 しかし、私の先生はすでに75歳とはいえ、まだまだ現役で臨床をされており、患者さんももの凄い数です。今予約しても、診察を受けられるのは半年後の11月という状態。そのほか、中国政府要人や有名人などの診察も入っていて、北京に行かれることも。中には西洋医学嫌いで中医学に絶大な信頼を寄せていて、そういう人々のニーズは非常に多いみたいです。いろいろエピソードを伺うと、非常に興味深いです。

 多少血圧が高いぐらいの恩師ですが、若さの秘訣はやはり好奇心かと思います。とにかく色々なものに興味をもっておられる。人間、年をとると拒絶することが多くなったり、好き嫌いが極端になったりするのですが、そうするとソンするのは自分自身なのです。日中関係が巷で騒がれていますが、うちの先生からすると全然関係なく、むしろ活動の範囲を広めておられるように感じます。

 今年もこれからイギリスへの学会出席があったりと海外に出て行くチャンスが多いのですが、必ず弟子を一人つれて行かれています。そうやって我々もいろいろと勉強して行くわけなのです。中医学では様々な経験の継承が大切ですが、ふとした一言が研究の大きなヒントになることが多いのです。

 今回は、はじめて中国のグリーンカード(永久居留証)で入国。外国人レーンではなく、中国人レーンから入国しました。なんせ、まだ中国全土で500人程度しかいないグリーンカード保持者なので、まずは日本のパスポートをみてはビザはない、と担当官に突っ込まれ、カードを見せると、偽物ではないかどうかマジマジとチェックを受け、ちょっと時間を費やしましたが、無事中国に入国できました。これで一安心です。

 上海と大阪は本当に近く、先生をご自宅までおくり届けて、自宅に戻ってもまだお昼過ぎ。そこからいろいろ荷物の整理しても、まだゆっくりと休憩できるぐらいの時間の余裕があります。関空からだと上海は北海道よりも時間的に近い。(日本時間−1時間の時差もありますしね。)これって本当にすごいことだと思います。

 日本が中国に近いと言うことは、領土問題を初めとしていろいろ厄介な問題を抱えてしまいますが、だけど近いから我々が手にできるメリットが沢山あります。物事には必ず両面が有り、すべてが旨く行くようなことはなかなかない。だからといって日中友好を声高に唱えれば解決するかといえば、私はむしろナンセンスだと思います。そういうことは政治家に任せておけばいい。

 そうではなくて、柔軟な思想ができるかどうかで、様子はかなり変わってきます。どんな困難でも、膠着させること無く、動きをもった駆け引きを、若い世代が中心となってやっていくしかないと思うのでした。

posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | やった〜!日本なり