2013年05月26日

上海市の年間大気汚染概況

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 昨日、上海浦東の日本人学校の前を通ったら、どうやら無事に運動会が開催できていたようで、ホッとしました。大気汚染の状況がよくなかったら中止になるとか、練習が十分できないとかいろいろ耳にしていたのですが、とりあえず開催できて良かったです。

 上海の大気汚染に関しては、なにも今に始まったことではありません。ただ、気づきだしたのが最近だったということです。


 上海市当局が、上海市の大気汚染の概況について発表していたので、興味深く見ていました。これによると、2012年5月1日〜2013年4月30日までのPM2.5の濃度平均は56㎍/立方メートルで、中国基準の35㎍/立方メートルをクリアできていませんでした。また、スモッグになった日は、2013年1月〜4月まででも42日ありました。(ちなみに中国全国30都市の平均では12.1日だったとか)最近では、5月11日にPM2.5の濃度が一時的に200を越えており、非常に悪い大気汚染の状態になっていました。

 月別にみてみると、1月の大気汚染状況が最も悪く、月平均PM2.5の濃度は85で、1日濃度で最も悪い日には201ありました。季節的要因として、春節の爆竹騒ぎでは、上海でも1時間あたりのPM2.5が524にまでなりました。

 北京の大気汚染では、周辺都市からの汚染が問題になっていましたが、上海の場合、大気汚染の汚染源の8割は上海市から発生しているものとされ、交通・工業関係がもたらす影響が大きいとされています。そのため、上海市では汚染物質を如何にして削減するか本腰をいれると表明しています。たとえば、20万台に及ぶ旧型車の淘汰、石炭発電所への脱硫装置の設置や、35万キロワットの小型火力発電所の全面的改造、鉄鋼・建材など汚染物質が多く出る工場の建設禁止、石油化学工業プロジェクトへの規制なども含まれています。

 さて、その成果がどうやって出てくるか。まずは、大気汚染改善のため市民の意識改善も必要ですね。上海の大気汚染対策は、いままさに始まったばかりなのです。

posted by 藤田 康介 at 07:02| Comment(0) | 上海の大気汚染状況