2013年06月30日

上海での当て逃げの修理

 
 中国でクルマを運転していると確かにいろいろあります。クルマは所詮道具。また中国では道も良くないし、いろんなものも飛んでくるので、ボディーへの傷は避けられません。


 実は、2年前にクルマをかった2日目に、駐車中の愛車に、釘でひっかき傷をつけられたりしました。こういった洗礼は、新車の場合はよく受けるらしい。そのため、保険会社もひっかき傷対策の保険も売っています。そのほか、フロントガラスが割れたときの保険や、水没したときの保険なんかも売られています。

 実は、先日とある駐車場にクルマをとめていたら、横っ腹を擦りぶつけられ、当て逃げされてしまいました。まあ、日本でもあるような話ですが、さすがに横っ腹をぶつけられると、深刻ではないにしろ、結構格好が悪い。

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 とりあえず、事故として公安に報告。前回のひっかき傷のときもそうでしたが、中国人の場合は近くの派出所で対応できますが、外国人所有のクルマの場合は、指定の公安局に届けなければなりません。浦東新区の場合、浦東分局張江派出所(竜東大道1920号)になります。

 もし保険を使って修理する場合は、公安の書類が必要なので、そこまで出向くことになります。

 ただ、前回のひっかき傷のときもそうでしたし、今回の当て逃げのケースに関しても、中国でのクルマの修理代はかなり安い。大抵、数百元で修理できてしまうので、よっぽど大きな事故でないかぎり、保険を使う方の手間の方が面倒です。

 ちなみに、うちの日産のディーラーでの修理の場合、今回のようなドア1枚分の凹みの形成しなおし・塗料の塗り直しで500元(約8000円)、ついでにお願いしたフロントバンパー下部の石による擦りと塗装しなおしが300元(約5000円)でした。ちなみに、バンパーの修理代はバンパー半分の修理代になります。

 ということで、傷などがあったらまとめて修理したらトクだと教えてもらいました。さらにこれになんやかんやの割引券がついたりします。とはいえ、この価格は正規店での価格なので、巷の業者に修理してもらうと当然もっと安くなります。

 そう考えてみると、日本のクルマの修理代はべらぼうに高いような気もするのですが、まあ、国情が違いますからね。

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 結局、修理はちゃんとやってもらえ、満足な仕上がりになっていました。

 自転車のパンク修理でもそうですが、中国では万人に関わりのある項目に関しては、値段は本当に安く設定されている。そういう観点からみると、非常に実質的な国民性が垣間見れるのではないでしょうか。

 あと、教訓ですが駐車場にクルマを停めるときは、出入りの多い端側に駐車するのはやめるようにしないと。不注意なドライバーが多いですからね。


 
posted by 藤田 康介 at 10:13| Comment(0) | 上海の運転免許・クルマ・教習所

2013年06月25日

上海で初の車検に行ってきました

 右も左も分からない状態で、中国で運転免許証を取得し、勢いに乗じて上海でクルマも買ってしまい、さらに日本の運転免許証にも書き換え、そうこうしているうちに2年が過ぎてしまいました。初めは、クルマなんてあまり乗らないと思っていたのですが、実際は上海市郊外に行くことが増え、明らかに行動範囲が広がりました。上海市が外へ外へ拡張しているので、やっぱりあれば便利です。

 さて、2年過ぎると、中国にも車検制度があります。私もこのプロセスを無事完了できましたので、メモしておきます。

 まずは、違反のチェック。上海市内には非常に多くのカメラが仕掛けられていて、電子警察が撮影しています。これら違反の処理をして、罰金まで納付しなければ車検を受けることがすらできません。便利なことに、違反状況は以下のHPで確認できるようになっています。

上海交通安全信息網

 我が家の場合、私は違反が無かったのですが、妻が駐禁を1回しており、これの処理が公安のミスでちょっと厄介でした。違反の処理をする公安の窓口も市内にたくさん有りますが、浦東新区ではこちらになります。車検場では当然違反切符の処理はできないので、くれぐれも調べておくように。出戻りの人をたくさん見かけました。

 ちなみに、駐禁の罰金は200元で減点はゼロ。銀行口座に振り込めばいいのですが、ネットバンキング経由での振込がうまくいかない。どうも、公安側が入力した数字がを間違えていて、そのために違反の証明をとるのに2回も公安へ出かけました。こういう事務的なミスは中国ではいまでもよくあるので注意。私の医師免許も、名前のスペリングが違っていて、衛生局に抗議にいったこともあります。

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 さて無事罰金が納付されても、HPにデータとして反映されるまで2〜3日かかるので待たなければいけません。HPで再度確認して、すでに違反記録が無くなっていたら、いよいよ検査場へいきます。検査場は市内にかなりの数があります。詳しくはこちらから。

 私は、金豊路99号の永達汽車検測にしました。

 まず1番窓口へ。上海ナンバーであれば、必要な書類は強制保険の副本とクルマの行駛証。そして申請書に記入して終わりです。車検にかかる費用は200元。

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 そのあと、クルマにもどって順番待ち。その間に、係官がやってきて、クルマに積んでいる三角表示板を助手席に置くように指示を受けました。その後、ライトのチェック、ウインカーのチェック、ボンネットを開けて登録番号のチェックなどをします。係官に言われるままに操作をすればOK。

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 私は、新車登録をしたあとに、前に昼間点灯用のLEDライト、後ろにスポイラーをつけていたのですが、なんの指摘も受けず。ただ、ウワサではルーフキャリアをつけたりすると言われることがあるらしい。

 そこそこの行列になっていましたが、待つこと15分ぐらいで係官がやってきて私のクルマを運転して検査場に持って行ってくれました。その間は待つだけ。

 検査場では排気ガスのチェックなどかなり細かい検査が行われていました。外から中の様子をのぞくことができます。

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 検査項目はひとつひとつ細かくチェックされ、また15分ぐらいするとクルマが戻ってきました。検査表をみた係官が、私の名前が四文字でることに気づき、「おお、日本人か!」という会話になり、「日本にも車検があるんか?」とかたわいも無い会話になると、無愛想な係官もにっこりになります。こういうとき、日本人だといいですね。だいたい、自分で車検にくる日本人なんてそう滅多にいないでしょうからね。(^_^)

 いったん打ち解けると、あとは色々なお節介をしてくれます。それがまあ中国らしいところですね。

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 そのあと、書類にサインをすると、4番窓口に提出。

 つぎの2015年が表記された車検シールと、排ガスの環境基準をクリアしたという環境保全のシールを受け取って車検は完了。フロントガラスにはまだ強制保険のシールもあるので、シールがやたらと増えてきました。まあ、厳密にすべてつけないといけないということはないそうなのですが。

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 ということで、めでたくクルマの中国での初車検が終了しました。

 ちなみにこの2年間で走った距離は2万5000キロほどでした。

posted by 藤田 康介 at 18:41| Comment(0) | 上海の運転免許・クルマ・教習所

2013年06月19日

久しぶりに上海極楽湯の人工炭酸泉へ

 上海ではすでに猛暑到来。35℃を超える毎日です。とにかく暑い。暑いときは、気になるのが光化学スモッグ。やはり、データを見ているとお昼過ぎぐらいから大気中のオゾン濃度が急上昇しています。午後の活動には要注意かと思います。

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 さて、南九州をこれでもかというぐらい温泉巡りして、大浴場にはもうしばらく行かなくてもいいのでは、とか思いながら上海へ戻ってきたのですが、でも2週間もすれば免疫力が切れてしまう私です。久しく行っていなかったので、上海の極楽湯へ行ってきました。


 金橋エリアは、金橋立体交差が中環状線の延長工事の関係で取り壊しになり、新金橋路にある極楽湯にはどうやって行こうかとちょっと悩みましたが、なんてことはなく、碧雲路から新金橋路へは抜けることができました。金橋路の先が通行止めになっているだけでした。

 極楽湯に行くのは、やはり平日の午後が一番空いています。また、夏になると上海人もお風呂にあまり入らないので、(シャワーで済ませる)ある意味狙い目かもしれません。

 先日も、大分の長湯温泉に行っていましたが、私の極楽湯での楽しみは、やはり人工炭酸泉に入ることです。上海ではそう簡単にありませんからね。

 炭酸泉の魅力は、なんといっても水温が低く、長くお風呂にはいっていることができること。細かい泡が皮膚にこぶりついてくることでよく分かります。また、二酸化炭素の作用によって血管が拡張され、交感神経を抑制し、副交感神経を刺激できるのが入った本人もすぐに実感できます。副交感神経を優位にさせることは、消化・吸収・分泌・排泄のコントロールによく、たとえば糖尿病と関係のあるインスリンの分泌も促進されます。また、リラックス効果は間違いなく期待できます。頭がヒートアップしたときは、ぬるめの炭酸泉が効果的なのです。しかも、悪名高き上海の硬水が軟水に変換されているので、日本の銭湯に入った感覚にも近い。

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 さて、久しぶりに来た極楽湯ですが、日本の漫画の数が大増殖していました。湯上がりには、エアコンの効いた広間で、マンガを読んでもらおうという試みですね。従業員さんの「いらっしゃいませ」の声は一層大きくなったような印象。ここに来れば、日本文化を体験できる、そんな空間になっていますね。

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 ただ、中国人の入浴マナーはまだまだ浸透していません。わたしも、炭酸泉に浸かりながら、じっと観察していましたが、まず入浴前に掛かり湯をする人が少ない。というか、今日に関してはしている人の方が少なかった。でも、お風呂を出るときにはほぼ100%掛かり湯をする。このあたり、もっとPRしてほしい。おそらく、多くの地元民は悪気はなく、知らないだけだと思います。日本の温泉地も、掛かり湯に関しては徹底した方がよい。ちなみに、掛かり湯の入っているカメにもザブンと浸かっている人がいたのには驚き。(O_O)

 ずっと見ていると、年老いたおじいちゃんをつれて、入浴にきている若者の姿もいました。上海では、中高年以上がお風呂に浸かる習慣があまりないので、若者に連れられてじゃないと、来にくいでしょうね。根本的に、日本と客層が違う原因です。

 とはいえ、みんな気持ちよさそうにお風呂に入っていました。36℃ぐらいの人工炭酸泉だと、外とあまり温度差がありませんので、心臓への負担も優しそうです。



 
posted by 藤田 康介 at 06:56| Comment(0) | 中国の温泉