2013年07月31日

8月から上海の水道代値上げデス・・・。

 年々上海の水道水の質がよくなってきているのは実感できるのですが、そのためのコストも相当なものではないかと思います。上海の公共料金は比較的安いのですが、でも年々上昇しているのが分かります。

 2013年8月1日より水道代の値上がりが決まりました。今まで、住民用の水道水は1立方メートルあたり1.63元、排水料金は1.30元で、あわせて2.93元/㎥でした。これが、8月からは年間の水の使用量によって3段階に分けて水道料金が決まる仕組みになりました。

第一段階は年間0〜220立方メートルで、水道水1.92元+排水1.7元=3.45元/㎥
第二段階は年間220〜300立方メートルで、水道水3.30元+排水1.7元=4.83元/㎥
第三段階は年間300立方メートル以上で、水道水4.30元+排水1.7元=5.83元/㎥

 ちなみに、夏場はお風呂にも入る回数が増えたりするわけですが、我が家の7月の水の使用量は25㎥でした。調べてみると、東京都の1世帯3人のと比較してもちょっと多いような感じでした。(平成21年度に都内で使われた水道の使用量

 しかし、仮に1世帯3人で東京の平均の月平均21.6㎥使ったとすると、1年間で約260㎥なので上海では第2段階となりますね。つまり、かなり節水しないと第一段階では収まらないことになります。やはり、我々日本人の水の使用量は多いようですね。

 ちなみに、我が家の場合(家族3人)、1ヶ月の水道料金はだいたい60〜80元前後なので、今までは日本円で1000円前後であったのですが、今後は使い方次第で結構値上がりすることになります。上海市の計算でも、今回の料金改定で1世帯あたり月12元の水道代上昇になるらしいです。

 上海では、電気料金も前年の使用量を基準に、使用量が多ければ多いほど単位あたりの料金が値上げされる仕組みです。水道この方針にあわしたことになります。ただ、上海では、日本とちがって水道料金には基本料金がかからないのがまだ良心的だと思ったりします。また、1世帯あたりの戸籍数が多い場合(5人以上)も、人数にあわせて1段階あたりの使用量が増やされています。

 以前、上海でお風呂にお湯を溜めるとしっかりと黄色く濁っていました。今では、浄水設備も普及し、今では蛇口からの水も飲めるところも多いのではないでしょうか。でも、 そのために大変なコストをかけているのもまた事実なので、節水には協力しないといけません。

posted by 藤田 康介 at 13:02| Comment(0) | 上海生活情報

2013年07月28日

上海にある8万個のゴミ箱

 上海の街は、たしかにきれいになりました。この40℃を超える猛暑のなかでも、早朝には清掃員によって巷のゴミがきれいに清掃されています。本当に頭がさがる思いです。

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 4万人の清掃員が市内にいて、毎日16時間働いていて、1日10回以上街を掃き清めているといわれています。この頻度は、香港の3倍以上とのこと。

 しかし、日頃から清掃している様子を目の当たりにしていても、ゴミのポイ捨ては一向に減らない。

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 中国で馴れてしまって、日本で不便をつい感じてしまうのは街角にあるゴミ箱。とにかく、中国は街にゴミ箱が多い。こっちの報道では、上海だけで82000個もあるらしいです。平均すると、80メートル間隔でゴミ箱があることになるそうです。だから、ついついゴミ箱にゴミをいれることが習慣になってしまって、ゴミを持ち帰ると言うことを忘れてしまいます。

 でも、それだけゴミ箱があっても、路上にポイ捨てられるゴミは毎日1800トン!上海市の生活ゴミの1割を占めているのだそうです。(「新民晩報」報道) 

 ゴミ箱が近くにあっても、ゴミ箱に捨てないんですよね。これが、上海にいてとっても不思議に感じる現象なのです。

 例えば、クルマを運転していたら、窓から捨てられるゴミも半端ではない。ちり紙程度のゴミならまだかわいらしいもの。ときには中身が入ったペットボトルも飛んでくることがあります。「内と外」とよく言いますが、中国では道路は完全に「外」なんでしょうね。だから、ゲロはもちろん、ウンチもオシッコも平気にやってしまう。このあたりの間隔は、日本人の我々にはちょっと理解できない。

 でも、上海人も気にしだしているようです。不動産を買うときに、ゴミが多いエリアは、やっぱり民度が低いとみられて敬遠するのだそうです。だったらゴミを捨てなかったらいいのにと思うのですが、この習慣はすぐには直らない。

 上海では、一般に朝食を買い食いする人が多いのですが、饅頭や煎餅の入ったビニール袋を捨てる人もいまだに多いですね。豆乳の飲んだ後のコップもそうです。基本的に、後片付けが苦手な人たちです。

 私が上海にくるちょっと前、1995年6月1日に定められた「七不規範」は、いまや知っている人もだいぶ減ってしまったような気もします。でも、そのなかにもしっかりと「ゴミ捨てしない」の記載があり、20年近く前からの社会問題になっていることが分かります。

 では、日本のようにゴミ箱を撤去したらよいかというと、私の感じではまず無理でしょうね。要は、ゴミを捨てるという意識を高めないとすべては始まらないような感じです。

posted by 藤田 康介 at 14:37| Comment(0) | ここは上海なり

2013年07月25日

上海での気温42℃体験

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  7月25日は天気予報が39℃の予想だったので、覚悟はしていましたが、真っ昼間にクルマを走らせると、気温は42℃まで上昇。ひさしく見ていない気温で正直驚きました。どう考えても、人間が住める気温ではないです。

 当然、どこもかしこもエアコンを使うわけですが、一応中国国務院の規定では、公共施設での温度設定は26℃以上にしないといけないことになっています。中医クリニックの私の診察室がだいたいそれぐらいなのですが、やっぱり暑く感じることも。仮に26℃で設定したとしても、室内外の温度差は16℃もあります。身体に与えるダメージは大きいですね。

 外が暑いと人はもっと涼しい刺激を求めるようになるのでしょうね。ちなみに、上海市内の地下鉄や銀行はもっと涼しく、実際には22〜24℃ぐらいのところが多いようです。上海市は万年電気不足で、工場も順番に操業停止するなどの処置がとられていますが、エアコンに関してはまだまだゆるゆるですね。

 浦西と浦東の世紀公園エリアとの間には3℃ぐらいの温度差があるとこのブログでもよく書いていますが、昨日の夜8時半過ぎの帰宅時は浦西で38℃だったのに、世紀公園の前を走ると35℃でした。緑のもたらす天然のクーラー作用はすごいものです。逆に、この上海の暑さは間違いなく人によって作り出されたものだと思います。

 上海のように人口が密集し、人造物が増えると、なかなか気温が下がらない。そのために、エネルギーを使って快適な環境を作ろうとする。結局、この繰り返しを毎日しているわけです。

 さて、今日の上海の気温は何度まで上昇するか。。。。。


 
posted by 藤田 康介 at 07:33| Comment(1) | ここは上海なり