2013年09月23日

浙江省安吉の竹工房

 浙江省湖州市安吉県といえば、世界でも有数の竹の産地で、さまざまな竹工芸が発達してきました。実は、中医学でも医療機材として竹は使われていて、有名なのには竹で作った抜缶もあります。竹筒灸もまた然り。

 ただ、上海ではなかなか施術で使いやすいものが見つからず、じゃあいちどオリジナルのものを作ってみようということになり、安吉の報福にある工房兼工場を訪れました。上海からクルマで350キロぐらいのところにあります。

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 この工房がまたすごくて、あたりは竹・竹・竹。サンプルを見せてもらうと、椅子からテーブルなど家具類、贈答品の箱、砂時計などなど多岐にわたっていました。値段を聞いてみると、「え!」とびっくりするような値段で、上海に到着するまでの間にどれほど値段が上がってしまうのか、と正直思いました。

 図案とアイデアを伝えると、様々な試行錯誤をしながらも、それらしきものが完成してきています。いまやインターネットでやりとりできるので、物作りがとても便利になりました。職人さんの技も理解しやすくなります。最終的なサンプルは、上海まで郵送してもらうことになり、とりあえず手付けを支払いました。

 できあがりをとっても楽しみにしています。

 中国では工業地帯や開発区に大きな工場もありますが、まだまだこうした家族経営的な小さな工場もあります。そして、隠れた技術やアイデアがあったりするのですね。中国の魅力をまたひとつ見つけた気分になりました。

 せっかくここまできたので、いつもの食堂でお昼をいただく。農村の地元料理はどこにいっても美味しいもので、今回はサツマイモの蔓が食材になっていました。言われるまで私は気がつかず、セロリのようなカリカリ感は絶品!中華料理は、どうやって素材の味を活かすかにかかっていますね。

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 そして、今回は義父義母も連れてきているので、前回訪れた李さんのお宅へお邪魔することにしました。山の上からは、竜王山が一望できる素晴らしい場所にあります。おそらく、安吉エリアでは最高の景色ではないかと思います。グネグネの山道を登っていくのが大変ですが、到達したときの喜びはまた然り。

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 夜はもちろん、李さん宅で自家製野菜をいただく。もちろん、無農薬だし、化学調味料を一切使わない地元料理です。中華料理はじつはとってもヘルシーだったんだということに気づかされます。絶品なのはニワトリ。李さんのお宅では、竹林でニワトリを飼育していて、これがすごい!というウワサは聞いていました。翌日に見に行きたい、とお願いして、庭先でお茶を飲みながらゆっくりと語り合いました。

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 夜になるとあたりの静けさは尋常ではありません。虫の鳴き声と時々聞こえる犬の遠吠えぐらいで、大自然のなかの里山の静けさを感じることができました。

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posted by 藤田 康介 at 14:37| Comment(0) | 中国旅行記

2013年09月19日

中秋節のBBQ

 我が家でも毎日お世話になっている浄水器のアクアさんが主催するBBQがあり、今までも毎年声をかけてくださっていたのですが都合がつかず、今年はついに参加することができました。

 まず始めて知ったのが、虹橋開発区や古北エリアにも近い公園、新虹橋中心花園のなかにBBQができるスペースがあったということ。スペース的にもそこそこ広く、結構多くの地元上海人のグループが利用していました。

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 九州とゆかりがあるアクアさんですが、今回の参加メンバーも九州出身の方が多く、とても楽しい時間を過ごせました。また、マジックショーもあったりと娘も喜んでいました。

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 レンタルの浄水器としては、上海でもかなり早くからビジネスをされているアクアさんですが、最近は地元上海人のニーズも増えていて、我が家でも数年前に自宅に設置をしてから、妻の実家、その親せきとどんどん広がっております。(^_^) 中国では、レンタルよりも所有するほうがよいと考える方が多く、当初はアクアさんも大変だったようです。

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 上海では、つい数年前まで水を浄水するという考え方が殆ど無く、ヤカンに水道水を湧かすというのが一般的でした。その後、ミネラルウオーターが爆発的に普及し、水道水のレベルも上がってきているのですが、まだ蛇口からの水を直接飲むのは我々日本人からするとちょっときついです。
 例えば、お風呂に入るとき、バスタブの水に色がついているというのもまだ見かけることで、浄水器をつけることでなんとか解決できるようになりました。

 最近ではいろいろな浄水器メーカーやミネラルウオーターの会社も増えてきています。今では日系のミネラルウオーターの会社もあるぐらいです。ここまで上海が便利になってくるとは思いもしなかったことですが、これからもよろしくお願いします。


 
posted by 藤田 康介 at 14:37| Comment(0) | 上海生活情報

2013年09月17日

無事、上海にもどっています

 16日に関東地区で暴れた台風も過ぎ去り、17日に無事に上海に戻っております。上海にもどり、バタバタしているとあっという間に時間が過ぎてしまいました。

 17日は朝から丸ノ内方面まで走っていき、皇居エリアをランニングしました。秋葉原からだと皇居まではあっという間ですね。

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 東京の最終日は、上海で診察していた患者さんの皆さんと再会したり、また出版社にいって打ち合わせをしたりと最後の最後まで予定をこなすのに都内を走り回っていました。東京は交通網が便利なのが救いですが、それでも「人身事故」という地雷が時々あります。

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 この日も、総武中央線で無事秋葉原まで戻ってきたのですが、私がスカイライナーにのるために日暮里に到着したころには、秋葉原で「人身事故」が発生して鉄道がストップしてしまったらしい。飛行機のこともあるので間一髪でした。

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(搭乗前の行列ではもう中国語・上海語が炸裂)

 帰りの成田ー上海浦東空港のJAL便は、日本人よりも圧倒的に中国人の乗客が多かったです。最近、東方航空など中国の航空会社のダイヤの遅れや不味い機内食などサービス全般が中国人間の評判も今ひとつよくなく、JALを使い始める中国人が増えているという話も耳にします。逆に、安価な東方航空では日本人をよく見かけるようにも思います。そういう私もよく利用させてもらっていますが、Weiboで東方航空のサービスのまずさを呟くと、なぜ日系航空会社に乗らないの?という書き込みが決まってついてきます。

 いずれにしろ、中国人にサービスを提供する日本企業という構図が今後も増えてくるのではないかと思います。そういう私も、中国人の患者さんを診察するケースが増えてきました。

 こうやって日本と中国を往復することが増えてくると、日本と中国との交流で新たな流れが出て来ているのではないかと思います。私の中国人の友達も、東京などでマンションを購入して、日本人に貸したりしていますし、日本に中国企業が進出し、日本人を雇うというケースも増えてくると思います。

 今までは、日本人が中国大陸に進出・撤退したりして進んできた能動的な日中の交流が中心だったように思います。中国人からすると、日本人が大陸にやってきて。。。。といった感情もあったかもしれません。

 一方で、これからは中国人の日本進出が増えることで、日本にいる日本人ももっと身近に中国人との交流がでてくるのではないかと思います。それらは、ある意味、日本人にとっては受動的な日中交流が始まるのかも知れません。

 少なくとも、このまま日本の人口減少が続く限り、外からの人の流入は避けることが難しいと思います。近い将来のそうした流れを円滑に進めるためにも、日本人の中国大陸で播いてきた「種」は大切にしていき、育んでいかないといけないと私は思います。


 
posted by 藤田 康介 at 14:37| Comment(0) | やった〜!日本なり