2013年11月16日

今朝引き続き「重度汚染」状態の上海

 昨晩から引き続き、重度汚染状態の上海です。天気は快晴なのですが、少し見ると病的な快晴であることがすぐ分かるレベルです。

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 1時間あたりのグラフをみると、PM2.5は多少改善しつつありますが、日本の基準である1時間あたり85㎍/㎥(24時間あたり70㎍/㎥)からすると倍のレベル、健康レベルの1日あたり35㎍/㎥とははるかに高い状態です。

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 上海市当局の今朝の大気汚染予報では、16日午前は重度汚染、午後は中程度〜重度の汚染となっています。どうも汚染物質が拡散する条件がまだ揃っていないらしい。

 PM2.5値は、ある瞬間に急速によくなるものなので、データの変化に注目しています。

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 すくなくとも、いまのレベルでは外でのランニングは無謀でしょう。健康な人でも呼吸が苦しくなるはずです。窓を閉め、空気清浄機や空調を使って下さい。マスクは必要です。いつも行っていますが、PM2.5対策じゃないマスクでも、喉や鼻の粘膜を守るのにマスクは有効です。

 現地中国人でマスクをしている人が少ないのは、そもそも大気汚染の実情をよく知らない人が多いからです。うちの中医クリニックにくる中国人の患者さんに毎回大気汚染の重大性を話すと、皆さんマスクをされるようになります。また、喫煙者が多いので、そうなると根本的に大気汚染に対する意識は低くなりますからね。タバコの煙がもうもうのレストランでも、食事ができる人たちが多いですから。

 厄介なのは、いまの上海ではPM2.5とPM10の双方が高い状態にあること。よりいっそう体感的に大気汚染の悪さを実感してしまいますね。



posted by 藤田 康介 at 08:05| Comment(0) | 上海の大気汚染状況