2013年12月06日

重度大気汚染の上海で今やらなければいけないこと

 ついに上海のPM2.5が400〜500㎍/㎥レベルにまで達しました。
 上海だけでなく、南京・揚州・蘇州・南通でもPM2.5が300〜500㎍/㎥を記録していました。

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 上海では暖房で石炭を使うことは殆どないのですが、でも凍てつく北方ではまだまだ主流です。そういったことも関係しているのではないでしょうか。

 実は、上海では一時12月6日夜にAQIが最高値の500を振り切れてしまったそうですから、大変な酷い大気汚染です。

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 これが大体日常生活でどの程度の感覚かというと、駅の喫煙コーナーとか喫煙室程度なのですね。タバコを日頃吸っている人からすると、昨今の上海の大気汚染すらなんでもないかもしれませんが、子供たちはかわいそうです。娘は今日は登園させません。上海生活18年の私でも経験したことのない大気汚染がいまきています。

 ちなみに、タクシー内で運転手がタバコを吸うとPM2.5は1000㎍/㎥を越えると言われています。クルマのなかでは絶対タバコを吸ったらだめなのです。

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 昨日5日も予想が出ていましたが、今日は「重度汚染」が発表されることでしょう。学校関係の屋外での体育や屋外イベントが停止になります。子供や高齢者は部屋にとどまり、外出しないで体力の消耗を控える。一般の人も屋外での活動を控えるなどの注意が必要です。もちろん、マスクは必携です。先日の中医クリニックでの診察でも、いまだに空気清浄機を持っていない人がいましたが、とりあえず買うべきです。また、エアコンのフィルターも多少効果があることが分かっています。

 一方で、外出するときは遅めに出発して、早めに帰宅すること。私もまめにPM2.5濃度のチェックをしていますが、どうも真夜中から明け方にかけて上昇することが多いからです。おそらく風向きと関係があると思います。

 マスク以外でできることを紹介しておきます。参考までに。

 まず、手洗いうがいの励行。さらに、外出した後は顔を洗うこと。皮膚表面や鼻腔内の顆粒物はできる限り洗い流すべきです。
 そして、外で着ていた上着はなるべく家の中に持ち込まない。他の衣類と一緒にしてはだめです。ちょうど、タバコの煙のニオイがなかなかとれず、部屋に充満してしまうのと同じ現象がおこります。

 N95マスクは有用ですが、子供や高齢者など呼吸器疾患が弱い方は呼吸困難や酸欠になる可能性があるので注意が必要です。一般の医療用マスクでも効果は完璧ではないかもしれませんが、喉を守るのには必要です。もしどうしてもマスクが手に入らないという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。(メールアドレス:info@mdfujita.jp)


 大気汚染は人の免疫力にも影響を与えます。しっかりと休息を取り、ビタミンCを多く含む果物、梨・ミカン・枇杷・キーウィなどがお薦めです。とくに、日頃外食ばかり続いている男性諸氏は、いつも以上に体調管理に気をつけてください。喉の不調には、生薬(中医薬・漢方薬)も使うことができます。

 加湿器も有効ではありますが、密室で加湿しすぎると、逆にカビなどを発生させますので注意が必要です。皮膚の乾燥も考えると湿度50%前後が理想でしょう。

 また、太陽光が大気汚染の関係で直接こないため、身体のビタミンDの生成に影響がでるほか、鬱病の発生も増える傾向になります。ビタミンDを含む食品の摂取も心がけましょう。

 さて、今後の予想ですが、今回の汚染は華南地方まで12月11日ぐらいまで続くのではないかと予想します。根拠としては、九州大学のSPRINTARSをみてみてください。これからは、中国だけでなく日本の九州〜近畿〜東海にかけても大気汚染の帯が流れていくことがよく分かります。

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posted by 藤田 康介 at 08:29| Comment(2) | 上海の大気汚染状況