2014年01月13日

PM2.5を色々測定してみる

IMG_8886.jpg

 今朝から上海の大気汚染は良好。なんと、PM2.5の値だけだったら、大阪よりもよいという珍しい1日です。13日15時の上海浦東のPM2.5は18.2㎍/㎥、大阪市東成区で34㎍/㎥でした。その後、夕方18時頃にはPM2.5値は一桁台に。

IMG_8896.jpg

IMG_0017.jpg

 とはいえ、昨晩は大気汚染がひどく、1時にPM2.5は213㎍/㎥でした。

IMG_8876.jpg

 ちょうど、某病院の中国東北地方出身の医師のお宅に招待されて、久しぶりに美味しい手作り餃子を頂いていたのですが、その夜の帰り道、クルマのヘッドライトをつけるとスモッグが出ているのがよく分かりました。(余談ですが、この先生が作られる餃子は絶品で、ニンニクの味を効かせた、皮から作り上げる本格餃子です。)

IMG_8897.jpg

 さて、最近購入したPM2.5の測定器。あくまでも簡易用なのですが、このところずっと大気汚染の状況がよくて試すことがなかなかありませんでした。昨晩さっそく、使ってみました。使った機器は、CW-HAT200で、HPはこちらにあります。

 まず、屋外を測定。公式発表では上海浦東エリアのPM2.5値(1時間あたり)は151.7㎍/㎥。計測器で測定したPM2.5は178㎍/㎥だったので、まずまずの精度ではないかと思います。1時間あたりと1分あたりの計測とでは単純に比較できませんが、まあ、およその状況を知るのには十分でしょう。

IMG_8877.jpg

 次は、外がその状態で、私の書斎の中を測定してみました。我が家では一応各部屋に空気清浄機を置いています。また、ベランダには窓を設置したので二重サッシの状態になっています。その結果、室内での測定値は23㎍/㎥でした。かなり良好な状態にはなるようです。

IMG_8878.jpg

IMG_8880.jpg

 ただ、同じように台所で測定してみると43㎍/㎥。やはり、台所は換気扇もありますし、どうしても外との空気の移動が多いように思います。約倍の数字になりました。

 こうしてみてみると、部屋によって数値の違いが大きいことも分かります。また、空気清浄機をつけていたとしても、外と空気の交換をしているわけではないので、1日数回は必ず窓を開けるようにするべきだと思います。その分の汚染は、窓を閉めれば解消されるはずですから。

 ということで、屋内のPM2.5値に関してはそんなに悲惨な数字ではなかったことでちょっとホッとしました。

 今度はもっと数字があがったときにどのように変化するか測定してみたいと思います。ただ、一つ言えることは、場所による値の違いは大きいです。学校や幼稚園などの教育機関のグランドには、PM2.5を精密に測定できる機器を設置してもいいように思います。上海市もエリアが広いですから。

posted by 藤田 康介 at 17:40| Comment(0) | 上海の大気汚染状況

2014年01月03日

伊賀の新大仏寺

 新年に毎年訪れることにしているのが、三重県の伊賀市大山田にある新大仏寺です。私自身、幼稚園〜中学校の前半まで三重県名張市で過ごしていました。今年は奈良高校の大同窓会があったこともあり、昔を振り返って久しぶりに幼稚園と小学校も訪れてみました。いまでも当時とほとんど変わらない建物で残っているのもなんかホッとしますね。

IMG_8649.jpg

IMG_8650.jpg

IMG_8660.jpg

 ただ、街全体が老朽化してしまっているのは残念です。高齢化の波をうけているのでしょうね。

 忍者で有名な伊賀上野も当時はよく出かけたエリアでした。青山高原の山々を見渡せる、風水的にもとても素晴らしい場所に新大仏寺があります。

IMG_8664.jpg

 毎年お参りに出かける新大仏寺は鎌倉時代の重源上人が開祖と言われています。

IMG_8666.jpg

 重源といえば、あの奈良東大寺の盧舎那仏の復興事業プロジェクトを行いましたが、そのときのモデルとなった像ともいわれています。頭部はなんと快慶の作品(重要文化財)だそうで、今でも大切に別棟で保管されていて、一般公開されています。

IMG_8667.jpg

 さらに、ここには不動明王(江戸時代)があり、ここでご祈祷を毎年受けています。そして、住職の話を伺うのもとっても楽しみにしています。海外にいると、なかなかそういうチャンスがありませんし、今年も頑張ろうというエネルギーが湧いてきます。昨年は「倍返し」がヒットしましたが、実は日本文化はそうではないと。「倍の恩返し」こそが今我々に求められているというお話でした。

IMG_8670.jpg

IMG_8672.jpg

 お寺にお参りしたあとは、さるびの温泉へ。上海人の妻も大好きな、このあたりではなかなかの泉質をもつ温泉です。肌がつるつるになるアルカリ性の温泉です。娘はなぜか、ここでうどんを食べるのをいつも楽しみにしております。(^_^)

IMG_8676.jpg

 大阪から2時間弱で大自然の中での温泉を楽しめるというのは、さすが国土の狭い日本です。上海だと4〜5時間はクルマを運転しないと本当の自然を見つけることができませんし、温泉はとても贅沢な話です。山をみて感動する上海人が多いのもそのためなのです。

IMG_8694.jpg

IMG_8695.jpg

 昨今の大気汚染の上海にいると、こういったPM2.5が測定値以下になってしまうような環境は本当に素晴らしいです。中国人もそろそろ次の価値観に目覚めはじめているように思います。

 海外にいるから分かる、「日本再発見」です。

posted by 藤田 康介 at 07:17| Comment(0) | やった〜!日本なり

2014年01月02日

初詣は奈良・新薬師寺

 近年、初詣は奈良公園周辺に行くことにしているのですが、結局今年は新薬師寺に行くことになりました。JR.奈良駅からでもちょっと散歩がてらに歩けるルートです。

 奈良の病院で研修医をしている弟とも久しぶりに再会し、家族で初詣に出かけました。

IMG_8556.jpg


 JR奈良駅は、訪れる度に変化していて、今回はバスロータリーに屋根がついていました。高架駅でスッキリした感じなのですが、私の心の中の思い出はやっぱり地上駅だったころの駅舎ですね。今は、観光案内所になっています。

 三条通から浮見堂を抜けるルートはとっても良い感じです。ここから志賀直哉邸から高級住宅街でもある高畑エリアを歩くのは、古都奈良のもう一つの味を見せてくれます。

IMG_8595.jpg

IMG_8579.jpg

IMG_8592.jpg

 娘は鹿に煎餅をあげるのに必死になっていましたが、正月の鹿は満腹気味なんですよね。そっぽ向くこともありました。

 さて、新薬師寺の開基は光明皇后または聖武天皇と言われていて、ご本尊は薬師如来像です。ここの最大の見所は、国宝にもなっている十二神将です。自分の干支の神将がどれになるか、思わず探してしまいます。境内では、新薬師寺のエピソードをまとめたビデオが放映されています。よく分かるので、ぜひご覧ください。創建当初の極彩色の十二神将の映像を見ることができます。

IMG_8596.jpg

IMG_8602.jpg

 その後は、春日大社もお参りしました。ただ、少し残念だったのは奈良公園のトイレの問題。以前よりはずっと綺麗になっているのですが、使う人のマナーがよくない。外観は綺麗なのですが、中でゴミが散乱しているんですよね。上海とちがって巷にゴミ箱がないのでついつい置いていってしまう気持ちは分かりますが、でもゴミが散乱しているのは恥ずかしい。中国のことを言えませんぞ。(^_^)

IMG_8624.jpg

 それでも古都奈良は本当に美しい。

 高校時代はよくこのあたりをぶらぶらしたのですが、その時の思い出がいっぱいあります。そして、20年前を殆ど変わらない景色が残っているのはとても貴重なことだと思います。心の安らぎというのは、そういうところから生まれてくるのでしょうね。建設現場のような上海とは全然違うゆとりを感じることができるのが奈良の魅力です。

 いまさらながらですが、奈良の空気は非常によろしい。上海とはぜんぜん比較になりません。これも大切な自然の恵みだと感謝したいところです。

 紅葉やサクラのシーズンになると、アジアを中心に海外からのお客さんが押し寄せ、今や関西圏のホテルのキャパを越えてしまうこともあるのだそうです。円安の関係もあり、日本は来やすくなりました。

IMG_8635.jpg

 夜は家族のリクエストで焼き鳥に。さすが鳥好きの我が家。もちろん、私も美味しい海産物を頂きました。

IMG_8639.jpg

posted by 藤田 康介 at 07:17| Comment(0) | やった〜!日本なり