2014年01月18日

クルマのエアコンとPM2.5の変化

  上海だと、クルマで移動することも多いはず。
 大気汚染が酷いときに、窓をあけると絶対ダメだというのは、直感的にわかるとしても、ではエアコンをつけたらどうなるのか?これもいろいろ試してみました。

 同じく、上海の大気汚染のPM2.5値が1時間あたりで150〜200㎍/㎥の時を選んで測定してみました。車種によって空調システムが違うでしょうが、私のクルマは上海でも普通に走っている日系メーカーのものです。

 上海のすきま風ばかりのボロボロタクシーと比較すると、マイカーはまだ作りがしっかりしているので、気密性も上々です。

 今までも実験でも、窓を閉めて内気循環で、しかも30分ぐらいクルマに乗っているとPM2.5の値はかなり下がります。写真の日は、外のPM2.5が300㎍/㎥のときに渋滞にも遭遇し、30分ぐらい移動したときの車内のPM2.5です。30㎍/㎥前後を示していますのであまり影響を受けていないことが分かります。

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 では、外気循環にした場合、どれほどPM2.5値があがるのか試してみました。同じく、外のPM2.5値が150〜200㎍/㎥ぐらいのときです。

 まず、スタート地点での車内のPM2.5値は33㎍/㎥です。まずは良好。

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 つぎに、外気循環に切り替えました。約3分後であっという間にPM2.5は179㎍/㎥です。変化が早いですね。PM2.5が除去もあっという間ですが、汚染されるのもすぐです。

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 そのあとに、内気循環に切り替え。

 3分後で132㎍/㎥、10分後には62㎍/㎥にまで低下しました。

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 やはりクルマのエアコンは、PM2.5除去に関して一定の効果がありそうです。ただし、内気循環にする必要があります。

 ただ、クルマの移動自身が、PM2.5の発生源になっているので、大気汚染が酷いときにクルマでの移動を勧めるわけには行かないというジレンマを抱えています。やはり、排気ガスを出さない電気自動車などの開発を急がないといけません。

 
posted by 藤田 康介 at 07:17| Comment(0) | 上海の大気汚染状況