2014年01月19日

我が家の給湯器騒動・・・。騙された!

 毎年、給湯器のガス中毒で上海でも尊い命が失われています。日本人も含む外国人も一酸化炭素中毒で亡くなる事故が結構ありました。一般に、ガス給湯器の寿命は7〜8年程度と言われています。

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 我が家では以前からずっと日系のノーリツ(能率)さんのものを使っています。8年ほど前に自宅を内装したときに設置したのですが、やはりそろそろ小さなトラブルがあったりして、点検も兼ねて一度見てもらおうと昔の給湯器の説明書を探してきて、上海のノーリツに電話してみました。その番号は、021-58999888となっています。オペレーターが出て来て、午前か午後かと聞かれたので、午後と指定して人が来るのを待っていました。


 まあ、中国では時間指定できないので、午後からといって夜まで待たされることは普通なのですが、結局やってきたのは夜。なんやらいろいろアドバイスしてくれて、機械のなかをあけて部品を交換したと。マイコン部分を変えたとかで500元の請求。ちょっと高いなとおもってお金を払ったものの、どうもおかしいと思っていろいろ訊問してみたころ、ノーリツ直属の従業員ではないことが発覚。きっかけは、ノーリツの商品知識があまりにも乏しかったから。ものは聞いてみるものです。ご丁寧に、給湯器には自分所の電話番号のシールも貼っていっていました。


 そのあとネットで検索してみると、なんと電話番号自体が変わっていて、4009881998になっているのでした。中国のネットの世界ではニセモノ電話番号がつきものなので、ついつい取扱説明書の電話番号を信じたのですが。。。。
 (実は、前回、エアコンの修理が必要で、上海のダイキンのHPを妻が探し出して電話したら、これもまたニセモノの修理業者で、交換しなくてもいい部品まで交換させられたという経験済み。)


 なんか、この件は業界では有名な話らしく、ノーリツの電話番号が変わったのを利用して、その前の電話番号で同業者が商売をしているというカラクリでした。いろいろリサーチしてみるとこんな話も聞きました。
 数年前にノーリツの電話番号が変わったらしく、たまたま旧の電話番号がある住民の電話番号となり、一日に多い時に200件もの電話がかかってくるようになったのだとか。憤慨していた住民の近所の人がその話を聞き、電話番号を5万元で買い取り、電話番とガス修理スタッフを集めてきて起業。当然、まず当面は大繁盛、多い時には3ヶ月で60万元も稼ぎ出したとか。さらに、本物のノーリツからも修理スタッフを引き抜いてまで仕事をしていたみたいです。ただ、消費者からすると明らかに修理費が高い。大体そう言うときは問題ありなんですよね。そ


 後日、ノーリツの正規のメンテナンスに電話して、再度給湯器をチェック。今度は出張料20元だけで済みました。本物のノーリツからきたスタッフは、ちゃんとノーリツの制服を着て、カバンにもロゴが入っていたし、IDカードも持っていました。前回の、ヘルメット片手に革ジャンでやってきたおっさんとは違いました。ただ、中国の職人さんは厳格に制服を着ていないことも多いので服装だけで区別をつけることは難しいこともあります。修理明細表にもちゃんとノーリツのマークも。

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 今回の教訓ですが、中国で家電を修理してもらうときは、かならず電話番号をしっかりと「最新の情報」で確認すること。そして、会社側も会社の電話番号は簡単に変更してしまわないこと。同業者が狙っています。
 電話番号が本物かどうかは、百度では認定を出しているみたいで、それも参考にできます。


 ちなみに、中国のこうしたニセ修理屋は、中古から部品を取り出してきて、潰れてもしない部品を交換して、修理したような感じにするという手口が多いです。ダイキンでやられた時は、その手を使われてしまいました。



posted by 藤田 康介 at 08:22| Comment(0) | 上海生活情報