ホテルで朝食をとらなかったのも、せっかくだから地元のお店に入って朝食を試してみようという魂胆からなのですが、どうも杭州の朝ご飯はイメージできず、とりあえず地元で有名といわれるお店に入ってみました。


杭州式なのかどうか知りませんが上海とはあきらかに形と皮の質がことなる小籠包と春雨スープ、豆腐スープをいただく。味としてはまあまあといった感じですね。この手の料理は化学調味料を使っちゃうからイヤなのですが、たまにはいいことにしておきましょう。
その後は所用があり浙江大学へ。こちらは中国の名門大学の一つで、キャンパス内に毛沢東の像が建っています。一部撤去された像もあったそうですが、ここでは立派な立像が健在でした。ガスで霞んでいましたが、大学のうしろには山があり、ここも登ることができるそうです。天気が良かったら登ってみたいものです。


杭州市内はさすがに西湖など世界遺産をかかえる観光都市ですね。タクシーも電動式のタイプが走っていました。運転手に話をきくと、2時間おきにバッテリーを交換する必要があるらしい。電気代だけで1日200元と言っていましたから、決して安いわけではないですね。ただ、排ガスが出ないのはいいことだと思います。
路線バスもハイブリットタイプが多かったです。どこまでのハイブリット性能なのかはよく分かりませんが、それらしい走行音はしておりました。バス停には無料WiFiスポットもありました。こういう取り組みは日本でもあったらいいなと思いました。
そのあと、霊隠寺にお参り。

上海人でここにお参りに来る人は多いですね。大学時代の同級生も、ここにお参りにきたので大学入試に合格したとお礼参り付き合ったことがあります。見ておきたかったのは空海の像。空海は中国ではあまり知られていませんが、804年にこのお寺を訪問したということらしい。今となってはとっても響きが悪いですが、一様「中日友好うんぬん」のプレートが入れられていました。

中国のお寺に来たのだから、素麺をいただかないと、ということで境内の食堂に入る。肉を使わない麺のことを中国語で素麺といって、奈良の三輪素麺とは違います。
午後は浙江美術館へ。西湖の湖畔に位置する、とても立派な美術館です。無料の地下駐車場も完備しています。目的は「敦煌大観」展をみるため。ものすごく見応えのある展示で、3月16日まで開催されています。莫高窟の仏像や壁画が見事に再現されていました。入場料が無料というのも嬉しいです。



最後は雨の西湖湖畔を歩く。

晴れの日もいいですが、雨の日もまた趣があっていいものです。なんといっても観光客が少ないので、散歩をするにもちょうど良い感じでした。

ここまであるくと、あわせて1日2万歩になりました。さすがに、あるいたという気分に。夕食を杭州市内の有名なレストランで済ませましたが、ここは外れでした。

いつも思うのですが、杭州で美味しくて(安い)レストランを見つけるのは結構難しい。
帰りはまた高速道路で180キロの道のりを上海へ。雨で運転は慎重に慎重を重ねましたが、数カ所の料金所のうち1箇所でバーが開かなかったのにはびっくり。結局、係員が出て来て手動で処理してくれましたが、たまにこういうことがあるみたいです。中国の場合、ETCレーンに間違って入り込んでバックするクルマも多いので気をつけないといけないのですが、バーが開かないこと日本でも経験したことがなく、正直驚きました。
