2014年02月02日

見に行ってよかった「かぐや姫の物語」

 春節帰省の日本滞在で、ぜひ見ておきたかったのが、実は高畑勲監督の「かぐや姫の物語」。

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 去年の東京出張で宮崎駿監督の「風立ちぬ」をみたのですが、同じく宮崎アニメの熱烈フアンの娘に見せようかと迷っているうちに、いつのまにか関西でも上映が終わってしまいました。

 ということで今回は「かぐや姫の物語」で娘を映画館に連れて行くことができました。実は、5歳の彼女は映画館デビューなんですね。

 ちょうど実家近くに映画館があり、母親も一緒に一家4人で映画館に行きました。

 案の定、映画館はガラガラ。

 しかしそれも半端なガラガラではなく、殆ど人が居ないに等しい状態のガラガラ。さらに、夜しか上映していない状態。椅子に座って宣伝を見ている間、大丈夫なんかな〜と思ったのですが、それは完全に杞憂でした。

 私個人的にはとってもよく出来たアニメだと思います。

 詳しいことを書くとネタがばれてしまいますから書きませんが、「風立ちぬ」よりすっとアニメの中に入っていけました。というか、「風立ちぬ」はなんか肩に力が入ったような印象だったのと、私は途中居眠りをしてしまったのです。(ゴメンナサイ)でも、こちらには全く違った感動がありました。

 とくに感動したのはストーリー性はもちろん、日本の自然の描写なのです。

 筆のタッチがとってもよく、日本人の感性をくすぐられる感じがします。ああ、そんな情景があったなと、とても丁寧に描かれています。そして、感心したのは子供や赤ちゃんの動きのスムーズさ。ぜんぜん違和感がないのです。本当によく観察されていると思いました。

 ストーリー自体は子供にとってちょっと難しいかも知れませんが、うちの5歳の娘は飽きることなく、最後までスクリーンにしがみついていました。2時間を越える作品なのに、やはり言葉では分からない訴えるものがあったのだと思います。

 こういう作品こそ、中国など世界で配信してほしいと思いました。日本最古の物語ともいわれている「竹取物語」がモチーフだし、日本文化への理解に繋がると思います。もう少し日本でも盛り上がってくればと思ったのですが、「風立ちぬ」に押されてしまったのでしょうか。

 もちろん、笑いもあり、涙できる感動シーンもあり、ぜひ一度映画館に足を運んでいただきたい作品だと思いました。



 
posted by 藤田 康介 at 07:17| Comment(0) | 趣味の世界