上海の周辺都市で、これほど緑に恵まれている街はそうありません。ちょっとしたハイキングコースに整備されていて、子連れにとっても便利なルートがたくさん有ります。
さて、2日目は杭州で三本の指に入ると呼ばれる麺屋で朝食。復興南街にある「阿強麺館」クルマを走らせました。最近、我々の旅行では朝食はホテルで取らないことにしています。ありきたりの中華バイキングは飽きたし、それよりも地元の人が食べている朝食を研究しに行った方がとても楽しいです。



ちょうど、銭塘江の沿岸に位置する住宅地エリアになります。かけ麺タイプのものを選ぶ。これがもの凄いボリュームで、家族3人だったら一椀で十分です。もちろん、値段もそこそこして、野菜などのトッピングをあわせると合計40元もしました。ちょっと高いような気もしますが、味はなかなか。隣のおじさんが食べて居た雪菜麺が美味しそうだったので、次回の楽しみとします。

杭州の山々の麓では、まさに新茶のシーズンで、農家の人たちが一斉に茶畑に出て、お茶の摘み取りをしていました。このあたりの春の風物詩です。私達は平日に出かけましたが、これが休日になると行楽客で道路が大変な渋滞となります。でも、渋滞さえなければ、とても美しい景色を楽しめます。

今日のメインは、山歩きです。今回選んだルートは、梅霊南路から登ることができる雲栖竹径を歩き、山頂の五雲寺(標高334.7メートル)を目指しました。クルマ立ち入り禁止の道で、しかも小川もあったりして結構変化に富んでいます。木々を見つめていたら、なんとリスもいました!



野生の草は、もちろん生薬の宝庫でもあります。今回は歩きながら野蕎麦を見つけました。生薬では根っこを使いますが、中医学的な効能は清熱解毒・化痰利咽・健脾消食で、咽の痛みや頑固な咳などにも使えます。
石畳でキレイに整備されたルートはとっても歩きやすく、娘も一生懸命最後まで登りました。
お昼は、安嫚法雲のレストランに。高級リゾート施設としても名高く、1泊5000元もするようなところです。敷地内にある5箇所のレストランは部外者でも利用できますので、ちょっとお邪魔しました。土曜日は西洋料理のレストランではアフターヌーンティーもあるそうです。投資したののはシンガポールの会社。中国では北京の頤和院にも姉妹施設がありますが、ここ杭州のもかなり素晴らしい。



従業員の方に話を伺うと、どうやらもともとここにお茶農家の自然村落があったそうで、オリジナルの姿を残しつつ再開発したということです。敷地内には綺麗な小川もあり、外とは別世界のようでした。

公式HP:安嫚法雲

今回利用したレストランは蒸し料理のお店。量もちょうど良かったし、何よりもさっぱりした味が印象的でした。
食後、付近をぶらぶらしてみるのも良いかも知れません。江南の農村も、ここまでキレイに維持できたら、さぞかし気持ちいいのにと思うのですが、それはちょっと無理な話でしょうね。
帰りは17半頃に杭州を出発。
案の定、杭州市内の上塘高架道路を抜けるのに渋滞で大変で、40分ほどロスしてしまいました。それでもSAでの休憩を挟みながら、21時前には自宅に到着できたので、この距離感はちょうど良いですね。
また週末に時間を見つけて、杭州の山々のハイキングに出かけようと目論んでいます。
