2014年05月29日

上海崇明島のHYATT Regencyを散策

 ここ数日の上海の大気汚染は、良かったり悪かったり。数値の動向に左右される毎日です。

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 上海市内で最も大気汚染度がマシなエリア(といっても日本との差は大きいですが)といえば、やはり長江河口に浮かぶ崇明島だと思います。我々一家も時々、早朝に自宅を出発して新鮮な野菜を仕入れに行くのですが、母親が日本から遊びに来ていることもあり、最近できたばかりの陳家鎮のHYATT Regencyに朝食を食べにお邪魔してきました。

 陳家陳といえば、東灘の野鳥保護区にもまだ近いエリア。高速道路の陳家鎮のICからも遠くない距離なので、崇明島のなかでも行きやすいエリアにあります。

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 数年前まで思いっきり「田舎」だったのですが、いまやすっかりと都市近郊化していて、私もびっくりです。長江にむかって、一戸建て住宅も広がっているのですが、スーパーや学校など生活基盤が殆どない場所で、どうやって暮らしていくのだろうか?と一瞬考えてしまいました。まあ、金持ち「土豪」のすることは理解出来ませんし、案の定一戸建て住宅地には生活の感じもありません。

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 ただ、崇明島の自由市場で野菜を買いに行くときに、いつも困っていたのはゆっくりと朝食を食べさせてくれる適当なお店がなく、いつもいろいろ苦労していました。そこで、今回のHYATT RegencyのOPENは何とも嬉しい限り。浦東からだと休日にちょっと訪れるのにはちょうど良い距離ですし、上海の街中の雑踏からちょっと逃れることもできます。

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 朝食バイキングもいろいろ種類があって良かったです。最近、夕ご飯の食べ放題は食傷気味で、どこにいってもそんなに食べることができませんが、朝食ならまだまだ大丈夫。上海地元の料理から西洋料理まで一通り揃っていました。10年ほど前に私がはじめてこの島に来たときは、まさかここで輸入チーズが食べられるとは思いもしませんでした。((^_^)

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 平日の朝なので、きっとガラガラだろうと思っていたのですが、なんのその。朝食会場のレストランは大いに賑わっていました。ペットを連れてこられるホテルということで、中庭には糞を始末する袋も置いてありました。結構なことです。

 私の知り合いが、ここのホテルにSPAの設計をやっていて、現在建設中とのこと。できたら運動した後に一風呂浴びることも可能になるかもしれません。

 上海市街地のホテルもいいかもしれませんが、ちょっと崇明島まで1泊2日で出かけてみるのもよいかもしれません。またミニトリップの新しい選択肢が増えました。

東和クリニックでの担当スケジュール

posted by 藤田 康介 at 18:53| Comment(0) | 上海観光

2014年05月19日

急に簡素化された中国の車検制度

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 私も2013年に自分のクルマの車検に行っています。
 詳しいことは、こちらをごらんください。

 従来はクルマを買って6年以内なら2年に1回、車検場にまでクルマを運転し、長い行列に並んで検査を受けるのですが、この制度が2014年9月1日より6年以内であれば、検査を受ける必要がなくなりました。ただ、事故をおこした場合は検査を受けなければいけませんが、無違反(違反した場合は罰金などの処理済み)であり、毎年加入する強制保険と車船税の証明を提出すると、車に貼る検査シールを直接もらえることになります。ただ、購入して6年以降は毎年検査を受けます。

 車検制度を6年に1回に変えて大丈夫なのか?という心配の声も聞かれますが、そもそも今の制度でも問題を十分に発見できていないのも事実です。車の台数が2003年の2421台から2013年の1.37億台と5.6倍に急増しており、そのわりには車検場がすくなく、車検を受けるための時間的ロスがとても大きかったのです。また、地方ナンバーのままで上海でクルマを運転している場合、車検をうけるためにわざわざ地元に戻る必要がありました。一方で、仮にクルマに問題があっても、検査人に数百元のワイロを渡したり、「黄牛」と呼ばれるブローカーにお金を払うと簡単に通ってしまうのも問題でした。私が思うに、基本的に中国では制度がはじまってある程度年数が経つと、殆どの場合で抜け道を作ってしまいます。
 制度そのものの不備かも知れませんが、だからこそこうやって急に制度を変えてしまうことも多いのです。結局、従来の制度があまり機能していなかったのも事実なのです。

 ただ、6年に1回の検査では、今後違法改造車が増えてくるのではないかと思われます。また、定期的にディーラーで検査を受けているのならいいのですが、まったく整備されていないクルマに乗る人が増えるのではないかというのも心配ですね。そうでなくても渋滞する上海で、故障車による渋滞はたまったものではありません。実際に、上海の街角でも明らかに違法と思えるような改造車をよく見かけます。

 そもそも、ルーチン化してしまった仕事を、きっちりとこなすというのは今の中国ではとても苦手ですからね。すぐに腐敗してしまう。。。

おしらせ


posted by 藤田 康介 at 06:40| Comment(0) | 中医学・漢方

2014年05月16日

行列のできる地元上海料理の小食堂「茂隆」

 上海で行列ができる店というのは決して珍しくありません。人口が2400万人もいるのに、本当に美味しいと思えるお店はそう多くないから、潜在的に足りていないのです。だけど、地元上海料理にこだわっているお店は貴重だと思います。

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 今回は淮海路にあるガーデンホテルから北にちょっとあがったところにあるお店「茂隆」(進賢路134号)に行ってきました。

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 この進賢路エリアはちょっと面白くて、近くには「蘭心廰餐」というこれも上海料理の有名な食堂があるのですが同様に満員状態。15人も店のなかに入ったら満員になってしまうので、客は食べたらすぐに出て行くしかない。この回転率のはやさは、「慢慢吃(ゆっくり食べていって)」というイメージのある中国の食文化では結構特異なのかもしれません。

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 この「茂隆」では、上海人の女性老板が切り盛りしています。このおばちゃんが結構有名で、見た感じものすごく無愛想で怖そうなのですが、実はとってもフレンドリー。注文するときも、今日のお薦めなんかも教えてくれる。だからこそ味へのこだわり感じないわけにはいきません。予約をしていても待たされるお店だけど、それでもお客はやってくる。そして、老板の一言で客もバシッと言うことを聞く。なんか、とってもかっこいい上海人女性でした。

 我々も行列に紛れて1時間ほど待って入店。店の中は本当に狭く、後ろの人とイスがぶつかるぐらい。料理を注文するバリエーションを増やしたいのなら、やはり4人ぐらいで行くのが妥当だと思います。

 上海料理の特徴は、やはり醤油ベースの甘系。ただ、これも注文のコツがあって、すべての料理が甘いわけではありません。


 ここの醤鴨は絶品でした。冷菜にぜひ食べていただきたい。またクラゲもよく冷菜に選ばれます。
 そして上海人のお袋の味といえば、紅焼肉。店によって、家庭によってそれぞれ味が違ったりします。その違いを楽しむのもいいですよね。

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 鯧と酒粕を旨く組み合わせた一品は良かった。ちょっと辛みがあるのですが、どちらかと言えば甘辛い感じ。

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 油爆蝦も上海料理では欠かせませんよね。皮のカリカリ感と味のジューシー差がポイントです。

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 野菜は、この時期によく食べる草頭(クローバー)とタケノコ。タケノコのシャキシャキ感はこの季節ならでは。

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 そして、〆は鶏スープ。

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 上海料理の特徴はなによりもシンプル!素材の味をどう活かすかがポイントになります。

 上海の街はいまやすっかりグルメになっています。メニューもカラー写真が豊富になり、日本語すら書かれていることもよくあります。しかし、こうしたこだわりの店(食堂)がすっかり減ってきました。例えば、一つのメニューに上海料理や広東料理、さらに四川料理まで並ぶようになると、私はもう幻滅です。かりに上海料理であったとしても、上海人が料理を作らなければ、味を守ることは難しい。
 こうやってグルメな街になってきたからこそ、上海人もいま改めて上海料理の原点を目指しているようにも思います。決して豪華である必要はなく、シンプルだけど正統な料理を提供してくれるお店への注目度が高まっているのです。

 私の上海料理追求の食べ歩きはこれからも続きます。嫁さんに旨い上海料理を作ってもらうためにも。


【データ】茂隆(進賢路134号) 直接店先にいって並んで待った方がよいと思います。


おしらせ


posted by 藤田 康介 at 08:16| Comment(0) | 中国で食べる