2014年09月02日

上海の高架道路で轢かれる犬猫たち

  最近、上海でクルマを運転していると、とっても不思議なことの一つに、山や森すらない上海の高架の自動車専用道路で、毎日必ず1匹はクルマにひかれた犬やネコを見かけることなのです。

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 今朝も、南浦大橋を降りたところぐらいで、白いネコがクルマに轢かれていました。

 上海市内の高架道路の場合、背の高い防音壁がついているし、交通量もかなりあります。高架の自動車専用道路に侵入するのはネコとはいえそう簡単なことではないはずです。

 こちらのメディアの報道では、春〜夏の繁殖時期を中心に今年に入ってから30匹以上のネコの死体が発見されているのだそうですが、少なくとも私が路上を見ている限り、全長約140キロの高架道路ではこの程度の数ではないでしょう。

 いったいなぜこれほどのネコが轢かれて死んでいるのか。清掃員の話では、ネコをクルマに乗せて高架道路を運転していると、ネコが窓から飛び出してしまって後からきたクルマに轢かれたそうなのですが、謎が多いのも事実。

 実際、私が路上で動物の死骸を見つけるのは大抵朝の高架道路。夜のうちになにかが起こっているのかもしれません。

 上海の虐待動物を救うための市民グループによると、心ない人たちによって、動物へのある種の虐待が行われているのではないかという意見もあります。実は海外のサイトで高架道路に動物を捨て、それをわざわざ録画してネットで流して利益を得ているようなケースもあるそうです。

 いずれにしろ、上海ではいまやペットを飼うことがひろく一般的になってきており、飼い主のモラルや動物愛護の問題が出始めているのもまた事実なのです。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | ここは上海なり