私は中国で運転免許を取得して、日本の運転免許に切り替えました。
詳しいことは
こちらに記録しています。

あれから3年が過ぎました。
中国では初回でも6年に1回の運転免許証の更新なのですが、日本では初回は3年後に更新で、しかも2時間の講習付き。さっそく日本まで飛んで受講してきました。
スーツケースを転がしながら運転免許証センターに来ているのは私ぐらいです(^_^)。
事務手続きが多いのは、日本も中国もよく似ていると思います。
以前、上海中医大学を卒業するときも、卒業手続きのために半日かけていろいろな部門を訪れてハンコ押しにまわりましたが、中国では形式的なことに時間を割くことがとっても多い。
逆に、日本では確かにいろいろと手続きが必要なのだけど、整然とことが運びます。割り込みしないし、窓口で担当者とケンカしなくてもいい。とっても快適です。
免許証更新のはがき制度も、ゆくゆくは中国も導入する可能性がありそうです。ペーパードライバーが少なくない中国ですし、免許証をクルマのダッシュボードに入れている人も多いので、忘れてしまう人が後を絶たないらしい。それでいて、気づかずに「罰金」となると、「官僚主義」という非難が出ているからです。

さて、2時間の初回更新の講習。私はこれはとっても良い制度だと思いました。交通法規の改正点も教えてもらえるし、交通安全に対する知識と心構えも再度確認できました。
基本的に、中国と日本とでは交通安全に対する認識が違うことがはっきりとわかります。日本では「被害者」の立場にたって交通安全を訴えているケースが多い。事故に遭った家族がビデオに出て来たりする。中国の交通安全啓蒙では、そういうことはあまり言わないですね。むしろ事故にあったクルマを展示したりして、ドライバーそのものへの危険を訴えることが多いように感じます。
「相手に危険が及ばないようにする」と考える日本と、「自分に危険が及ばないようにする」という中国とでは、交通安全に対しての発想が根本的に違うことに気づきました。だから、中国では横断歩道に人が立っていてもだれも止まりません。
それと、こうやって免許更新にきた不特定多数の人たちが集まって話をきくけど、この奈良県新ノ口の運転免許証センターでは、とても真面目に聞いていました。

中国では難しいでしょうね。
すぐにスマホでゲームやメールしたり、携帯電話で話をする人も出てくるでしょう。そもそも話をする講師からしてやる気がないことが多い。絶対あの手この手(コネ)をつかってサボる方法を考えるでしょう。
仮に大事だと分かっていても、日々のルーチンのなかに入ってしまうと、すぐに堕落してしまって、形骸化してしまうのが中国式といって過言ではない。決められたことをきっちりとするということが本当に苦手なのです。特に、上から言われたことを真面目にすることはさらに難しい。
そういう人たちにどうやって交通ルールを守らせるか。それはもう罰則を強化するしかないのでしょう。中国では「ねずみ取り」はいません。しかし、カメラから自動的にキップが切られ、そこからネットで自分の違反を検索するシステムが充実しています。(上海市の場合は
こちらから検索可能。)そして車検の前に、罰金をすべて払ってしまわないと更新できない仕組みになっています。
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posted by 藤田 康介 at 00:00|
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上海の運転免許・クルマ・教習所