2014年10月20日

上海崇明島特産の崇明糕

 中医学でも、養生の分野で使う「糕(こう)」について以前、紹介したことがありますが、今回は点心としての糕について。

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 点心として食べられる糕の代表的なものは、やはり重陽の節句で食べられる重陽糕だと思います。重陽の節句は旧暦の9月9日で、2014年は10月2日でした。中国各地でいろいろな風習がありますが、上海エリアでは今でも敬老の意味も込めて、お年寄りに重陽糕をプレゼントします。

 そんななか、数ある「糕」のなかで、私にとって一番馴染み深いのは、やはり崇明島の崇明糕です。

 島へ野菜の買い出しにいったときには、かならずお土産に持って帰ります。特に、市場で作られた出来たてが最高に美味しいです。

 型に詰め込まれ、モクモクの湯気で蒸されて出て来ます。

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 宋代から伝わっているとも言われており、各家庭で様々な工夫があるとか。単なる餅だけでなく、様々な雑穀も混ぜて作り出された味は、甘さもちょうど良く、腹持ちもいいののです。小豆や棗でつくった餡(あん)も使われます。

 崇明島も秋本場。もうすぐ稲刈りですね。

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 私はここの秋の景色が大好きです!折角四季のある街に住んでいるのだから、秋を満喫したいと思っています。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 中国で食べる