2014年12月31日

馬にも乗ったし、計700キロのドライブから帰還

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(タンク君、おはよう!)
 朝はいつものようにお粥と漬け物と卵。
 実は、私は日本にいるとき、白いお粥が大嫌いでした。小さいころ、お腹をよく壊して、なにも食べられない思いをよくしたからだと思うのですが、最近まで全然食べられなかった。それが中国で暮らすようになって、お粥のバリエーションが増えたのがきっかけです。しかも、中医学の世界ではお粥は養生食として欠かせませんから、今ではすっかり好きになりました。

 桐廬に来たときは、必ず馬に乗って帰ることにしています。月に1〜2回ほどしか来ませんが、場数を積むにつれて、少しずつ乗れるようになってきました。娘も一人で乗れています。

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 鞍から伝わってくる馬の体温と鼓動は、とっても気持ちいいもので、日頃あまり使わない股関節や腰の筋肉、さらにバランス感覚が鍛えられるように思います。

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(今日もありがとう!)

 2時間馬に乗ったあとは、馬を世話しているおじさんから野菜を分けてもらいました。馬糞を発酵させてつくった肥料を使った野菜や、形は歪でも一度食べたらクセになる味です。まだいくらか地植えの白菜とキャベツが残っていたし、霜をうけた青梗菜もありました。霜をうけた青梗菜は甘みが増すとこちらでは言われています。

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クルマのトランクいっぱいの野菜を積み込むと、一路上海へ。

 雨が少なくて困っていると昨日は書きましたが、富春江のダムには結構水があり、その水質には定評があります。中国の田舎といえば、水が臭いところが少なくないのですが、ここは水がいい。水道水も臭わないのが特徴です。また、空気も上海〜杭州のPM2.5が200㎍/㎥前後あってもなんとか40〜50㎍/㎥程度に留まっています。山間部に行くと、もっと下がっていることでしょう。

 途中、富春江鎮という小さな街の食堂に寄って昼食をとる。

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 ここで食べた蒸し肉団子が美味しかったです。地元料理らしく、豚肉に大根やタケノコをみじん切りしたものを豆腐にまぜ、小麦粉をまぶして蒸した料理です。中国はさすがに豆腐料理のバリエーションが多いですね。飽きさせません。

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(自家製の中華ソーセージ+大蒜の芽)

 帰りは高速道路で一直線。上海が中度〜重度の大気汚染で、いっそうのこともう一泊して帰ろうかとも思いましたが、風が強まっているという情報もあり、この日のうちに上海に戻ることにしました。途中、杭州あたりはかなりの大気汚染を実感しましたが、上海に入るに従ってぐんと改善していました。嵐が南下していった感じです。

 午後1時半頃に出発したら、上海浦東の自宅についたのが午後5時半頃でした。まっすぐ渋滞にあわなくても、桐廬までは4時間はかかりますね。

 今回4日間で走った距離はちょうど700キロでした。

 帰宅後はそそくさと年越し蕎麦を準備して、家族で一応日式の大晦日に。今年の年末は日本に戻らなかったので、久しぶりに上海で迎える大晦日、ゆっくりと紅白を楽しみました。

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posted by 藤田 康介 at 18:36| Comment(0) | 中国旅行記

2014年12月30日

水の美しさにびっくり!浙江省桐廬白雲源

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 いつも、浙江省桐廬の白雲源の麓まできているのに、観光地だからと言うことで(入山料60元が必要)、中に入らずに帰っていたのですが、今回は折角なので歩いてみることにしました。上海では中度〜重度の大気汚染のようですが、さすがにここまで来ると空気は清々しい。

 上海や杭州などと比較すると、麓の街となる桐廬のPM2.5値は半分以下になるのも、こうした山々のおかげだと私は思います。ちなみに桐廬は人口40万人程度のとてもコンパクトな街です。

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 ただ、このエリアは例年になく雨不足になっており、10月中旬以降、ずっとまとまった雨がないらしい。上海はその間も結構雨が降っていたから、やはりちょっと異常気象かも知れません。ダムの水が殆ど涸れてしまっていたのには驚きました。

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 さて、白雲源はオフシーズンなので、観光客はなんとゼロ。朝からいましたが貸しきり状態で、誰にもすれ違いませんでした。中国の観光地はいつもこんな感じで、人が多いときは大混雑し、ガラガラの時はゼロになってしまいます。

 とりあえず、登りは行けるところまで観光用のクルマで送っていってもらい(入場料込み)、帰りは歩いて帰ってくることにしました。もちろん、最後の目的地までクルマで行けるわけではなく、そのあとは歩くことになります。

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 写真にもあるように、かなりの防寒対策をしました。なんせ、山の中の朝は冷え込んで氷点下4℃ぐらいにはなります。滝壺の氷も写真のように数センチ有る分厚さ。石を投げてもガツンといって跳ね返ってきます。

 残念ながら、水不足でかなり力不足になってしまった龍門滝ですが、細いながらも流れはありました。滝壺の水はとても澄んでいて、ひんやりと吹いてくる風がとても気持ちいい。猛暑の夏はきっと別天地なんだなと想像します。

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 滝の上へは、ちょっとしたハイキングコースになっていて、絶壁に階段が取り付けられていました。折角だから、ぐるりと崖に沿って登っていくことにしました。かなりの高度感はありましたが、娘も難なく登り切りました。

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 一番上は崖から突き出した展望台になっていて、そこからの景色もなかなかです。

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 浙江省桐廬エリアには高い山はあまりなく、一番高くても観音尖の1600メートルほど。ただ、豊かな水があるのが特徴です。上海からのアクセスも、クルマがあれば結構楽(4時間ほど)なので、避暑エリアとしても上海人の間で人気があります。

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 下山したあと、宿で出して頂いた雪菜ロース麺は具だくさんで最高でした。体の芯から温もりました。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 中国旅行記

2014年12月29日

浙江省富陽の沃豆腐(よくとうふ)と分水鎮ダム湖の見事な夕日

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 浙江省富陽市の人口は約70万人。中国にしては決して大きくないけど、コンパクトでよくまとまった街という印象です。富春江に沿って発展してきており、散歩するのにもちょうどいい感じでした。ただ、道が狭いのでクルマでの移動はちょっと大変かも。タクシー代わりに三輪車を使うのも便利でした。
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 富春江のそばに、鸛山(かんさん)という公園があり、そこから街全体を見渡すことができます。昔の城壁が残っていたり、元代の堤防が残っていたりと文化遺産が少なくありません。公園ではお年寄りが太極拳をしていました。

 ちなみに、富陽の名物料理といえば、沃豆腐という豆腐料理があります。

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 これがまたあまり食べたことない料理で、簡単に言うと辛くない麻婆豆腐でした。片栗粉や小麦粉でとろみをつけ、中に豆腐や挽肉、椎茸、タケノコ、キクラゲなどの具をみじん切りにして入れます。味付けは醤油とごま油など。ご飯と合いそうですね。

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 また、三国志に出てくる孫権の故郷もこの富陽で、今回私は行きませんでしたが、龍門鎮と呼ばれる村が今も残っています。龍門は「麺筋」と呼ばれる中華麩が有名で、中にお肉などの具をつめていただきます。私は、醤油で煮詰めた紅焼を食べましたが、皮はけっこうさっくりとしていて、意外とあっさりといただけました。麩料理は、本場中国の中華料理でもよく出て来ます。

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 富陽の散策を終えたあと、どこかできれいな夕焼けがみえないか?ということで一路クルマを山の方へ走らせました。田舎道をグネグネと進み、スマホの地図で確認すると分水鎮からS208を北上したところに分水江からできたダムがあり、そこにクルマをとめて散策してみました。

 分水鎮という街は、とても小さいのですが、これでもかというぐらいマンションや一戸建てが建っていました。果たしてほんとうに入居者がいるのかどうか、ちょっと怪しい感じもしました。

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 実は、景色がよいと思ってクルマを止めた旧道も、ダートな崖道を走らせていくと、出現したのは巨大リゾート開発地。しかし、現場にそれほど人が居るわけでもなく、なんとなく工事が止まってしまっているような、ちょっと異様な光景が広がっていました。

 確かに、豊かな自然は残されているのですが、人の手が入りかけて、それでいて中途半端に残ってしまっている現状を目のあたりにし、経済が決して調子よくない現実を感じてしまいました。

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 ただ、ダム湖湖畔からみる夕日は絶景で、対岸の山に沈む様子はとてもダイナミックでした。
 付近がとても静かで、聞こえてくるのは波の音ぐらい。

 ナビの情報を頼りに、あっと驚くような場所を見つけるのも、中国でのドライブの楽しみの一つですね。


 太陽が沈んだあとは、S208を南下して、桐廬方面へ。

 夜は桐廬で宿泊です。
 真っ暗の山道を登っていきました。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 中国で食べる