2014年12月28日

2014年最後の診察終了、その足で浙江省富陽へ

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 12月28日で今年最後の診察を終了しました。新年は2015年1月2日よりスタートです。

 私にとっての2014年は、まず職場を現在の東和クリニックに移るなど大きな変化のあった1年でした。

 でもそのおかげで、浙江省を中心に地方へ出かけるチャンスが増え、よりいっそう中医学のフィールドワークができるようにまりました。中国の農村で、生薬に携わる多くの農民達と知り合いになれたのも大きいです。

 また、日本との繋がりも増えてきました。ほぼ1ヶ月に1回のペースで日本を往復して、日本で伝統医学に携わっておられる先生方との交流も増えてきました。ついに沖縄への初上陸も果たせました。温泉研究も相変わらず続けています。

 2015年は私にとって、中国上陸20周年目、さらに40代のスタートの年として新たな気持ちでがんばって行きたいと思っています。いろいろ新しい仕事もはじまりました。そのひとつが、今まで開催希望の多かった、毎月開催の中医塾も引き続き行っていきます。新年は1月10日の大寒の日に行います。その他についても、追々ご紹介していきますので、今後ともよろしくお願いします。

 しかし、ついに人生の半分を上海で過ごしたことになりました。中華料理が好きなので全然苦痛になりませんが、これからはもっと中医学を通して中国各地もみていきたいと思っています。

 なお、2015年1月の日本出張(大阪)は、1月12日〜15日になります。

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 さて、夕方まで診察を終えたあと、クリニックで娘と合流して一路浙江省富陽へ向かいました。
 
 今回の宿泊先は富陽賓館に。3星ですが1泊朝食付きでなんと一部屋250元!あまり期待はしていなかったのですが、とりあえず宿だけ決めていざ出発しました。

 この日は上海の大気汚染がひどく、これは上海だけでなく長江デルタエリア全域に影響が出ていました。夜の高速道路を走っていても、なんとなくライトにモヤがかかった感じがします。杭州あたりまでそういう状態が続きました。

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 富陽というと、杭州のすぐ隣の町です。富春江という美しい名前の川のそばにあり、昔は城壁に囲まれていたこじんまりとした街で、今もその名残が残っています。上海からだと230キロぐらいで3時間程度の道のりでした。逆方向なので、通勤ラッシュにもあわず、8時半ぐらいには富陽に到着しました。

 途中、G60高速道路の長安SAに入って休憩したのですが、ここでたべた山羊麺は醤油ベースのスープで、なかなか本格的で美味しかったです。烏鎮名物だそうですが。

 で、意外だったのは(失礼!)、この富陽賓館が良かったです。たしかに建物は新しくはないのですが、お風呂はユニット式でバスタブもあったし、暖房もお湯も十分すぎるぐらい十分。翌朝の朝食も、中華オンリーでしたら、ビュッフェスタイルで充実していました。これで1家3人で宿泊して5000円というのは、家族旅行では助かりますね。

 ちなみに、朝食に蕎麦で作った餃子がありました。これは初めての体験。餃子の皮が灰色がかっていました。ミニサイズの餃子ですが、美味しくいただけました。

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東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 中国旅行記

2014年12月23日

上海地元のローカル麺館、「金剛飲食店」

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「飲食店」という名前の付け方は、上海でも結構珍しいです。普通は「飯店」とか「麺館」といいます。

 以前、杭州でCCTVで有名になった麺館を紹介しましたが、こういう質実剛健的なお店は、もちろん上海にもあります。時々メディアにも紹介されるのが、長楽路601号にある「金剛飲食店」です。

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 お店はとっても小さく、じっくりと見ていないと通り過ぎてしまうほど。10人も入ればいっぱいになる感じです。昔は上海市内にもこういうお店が結構合ったのですが、最近は新興住宅が増えてきて減ってきました。でも、上海のオリジナルの味を出していますね。

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 ここのお店のご主人は上海人で、80年代に東京留学の経験があります。2年間日本で留学し、その時ためたお金と経験で1990年に開店、かれこれ24年間も続いているというのは、上海では珍しいと思います。でも決して派手な今風のお店ではなく、昔風のお店の雰囲気を残しています。80年〜90年代と言えばまだまだ上海も貧しかったころ。苦労して日本へ留学し、それを元手に現在活躍している上海人は意外と多いものです。

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 さて、上海式麺の特徴はトッピング。スープも何時間も煮込んだガチャガチャしてものではなく、単純に醤油ベース程度でとてもシンプルである一方、上にのせる具は色々あります。お薦めはちょっとピリ辛の辣肉。うちは娘がキャベツが大好きなのでキャベツと煮卵、さらに大豆で作る素鶏を注文。

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 麺スープは濁っておらず、透き通っているのもポイントで、トッピングのハーモニーが、麺全体の味を引き立てるのです。また、麺はかんすいの効いたものではなく、歯ごたえもあまり強くない感触。地元上海では、あまり歯ごたえがある麺は好まれないのも日本とは違います。だから、そうじて細い麺が多いのです。

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 メニューは麺と飯しかありません。こういう麺館だったら、普通は小籠包とかワンタンとかあるのですが、ここはとてもシンプル。あまり色々しすぎると、忙しし過ぎて大変になるかららしい。

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 最近の上海では、家賃の高騰で、お店が繁盛してくると家賃をあげたがる大屋さんが多くなり、その結果、店の存続が難しくなってしまうのですが、ここは自前らしい。そもそも安いのが大切な麺なのに、そこに家賃を転嫁してしまって高級麺になってしまうのはいかがなものかと。そういえば、以前行った地元の人たちで行列のできる上海料理のお店、茂隆も実に小さなお店でしたが、そこも自前。味にこだわり、永く店を存続させるのは、ショッピングモールに出店するのではなくて、こうした自前の小さなお店ではないと、上海では難しいのでしょうね。

 こういうお店で食事すると、まず長居することはありません、というか雰囲気的にもできません。客の回転スピードはとってもはやいです。

 美味しい料理をさっさといただいて、他の場所で余韻を楽しむ。でも、そういうスタイルのお店がじつは上海に結構あったりして、こうした店を探し出すのもまた楽しみです。

東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 14:55| Comment(0) | 中国で食べる

2014年12月18日

東京→上海

 東京出張4日目。
 
 日本でのスケジュールは、毎回けっこうきつくなってしまうので、予定以上に長く滞在している錯覚になってしまうのですが、それでも充実感はあって私は好きです。偶に場所や環境を変えて仕事をしてみることは私はパフオーマンスをあげるためにも大切だと思っています。

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 朝はいつものように1時間のランニング。東京出張の度に滞在しているので、だいぶ神田・秋葉原界隈も土地勘が出て来ました。皇居あたりにまで走りに行くのにも意外と近かったりします。

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 そんなとき、現代的なビルが立ち並ぶ中に、昭和やそれ以前の味を出している古い建築を発見すると嬉しいです。特に100年以上の歴史をもつ万世橋付近の中央快速線のレンガ外壁も大好き。今はおしゃれになっていますが、交通博物館があったころもよく訪れました。行き交う電車を眺めながら楽しんでいます。東京は上海と違って地震とかの影響で古い建物の保存は難しいですが、やっぱりなんとか耐震基準をクリアして残して欲しい。

 この日は宿泊先のホテルで一仕事したあとは、秋葉原の「万世牧場」でランチ。今まで前をよく通っていたのですが、近すぎて逆に入るチャンスがなく、折角だから一度は行ってみようということになりました。

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  明日から上海でまた忙しい診察の毎日がはじまるし、今回の東京出張の最終日でもあり、さらに妻のリクエストもあって焼き肉に決定!中医学では養生的にも寒い冬は牛肉・山羊肉を食べる習慣があるのでまさにもってこいですね。普段、中国でも焼き肉は滅多に食べないけど、日本の焼き肉は美味しい。偶に食べるからいいんですよね。とろけるような牛肉を堪能しました。

 そのあと日暮里からスカイライナーで空港に向かうまでまだ時間があったので上海で使う食料品や日用品の調達。秋葉原界隈に大きめのスーパーがないなと思ったら、仕事で寄った三井記念病院の近くにライフ神田和泉町店を発見しました。ここは買い出しに使えます。秋葉原駅から歩いて10分ぐらいでした。円安の今、上海で使う食材は日本で調達しないと勿体ないですよね。二人でいくと、23キロ×4個まで飛行機に預けることができるので助かります。

 4時半過ぎに日暮里について、一路成田空港へ。

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 今日も成田空港は中国人観光客でごった返していました。夜のJAL上海便もまた然り。しかもお土産の数も半端じゃありません。大体、免税店での買い物も多そうだし、手荷物一人1個までのルールは殆どの人が守っていませんね。(^_^) この辺、中国系の航空会社は厳しい。チェックインの時に手荷物をじっくり見られていますからね。私自身も学生時代は本を機内へ持ち込もうとして、重量オーバーでよく注意を受けました。

 ちょうど冬型の気圧配置が強くなっていた日で、フライト自体は順調だったのですが、なかなか前に進まない。久しぶりにたっぷりと3時間以上のフライトになりました。モニターでみると、速度が時速600キロ前後だったのでこれではなかなか進めませんね。

 機内では「STAND BY ME ドラえもん」の映画を発見。これは結構よかった。劇場版のドラえもんは見たことがなかったので、なるほどというストリー展開で、ちょっと感動しました。いつものCAと違って、ちゃんと食事らしい暖かい機内食が出てくるのもさすがJAL。上海の自宅には夜11時半ごろに到着。

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 次回の日本出張は大阪になります。1月12日〜15日朝までです。

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東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | やった〜!日本なり