2014年12月15日

大江戸温泉物語/東京でちゃんこ鍋

 12月15日から18日まではひさしぶりの東京出張でした。

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(上海浦東空港)

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(富士山が見えました)

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(成田到着)

 今回は浦東空港からJAL便を利用しました。相変わらず中国人観光客も多く、日中路線は繁盛していますね。定刻に離陸してお昼過ぎには都心に到着しました。定番のスカイライナーは、成田利用では本当に便利です。浦東空港もこれぐらいの交通アクセスがあればいいのですが、要するに上海の交通インフラはまだまだ整備が必要です。2020年には建設ラッシュ中の地下鉄もかなり完成するので、期待したいところです。

 午後の打ち合わせを済ませたあと、日本出張恒例の温泉巡り。今回は、まだ行っていなかった大江戸温泉物語へお邪魔しました。

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 地下1400メートルからの汲み上げ式とはいえ、天然温泉には変わらない。ただ、衛生のためとはいえ若干消毒の臭いがするのは仕方がないですね。源泉掛け流しと比較してはいけません。泉質はナトリウム−塩化物強塩温泉ということでした。ただ、都心近くでこうやって温泉に入ることができるのはさすが日本というわけで、アジア系の外国人観光客がとても多かったです。中国系のツアー客もいました。確かに、売店などの体験も日本らしくて面白いかもしれない。こういう露店も上海にもないですからね。

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 大江戸温泉物語でよかったのが色々な温度の浴槽が楽しめる点。また、浴槽も意外に大きく、ゆったりとしています。ただ、客が管理しないといけない鍵がやたら多いのにはちょっと困りました。下駄箱の鍵、ロッカーの鍵、さらに脱衣所の鍵などなど。

 日頃、上海ではあまり外食をしないので、東京に来たらいろいろな飲食店を回るのが楽しみなのですが、今回はちゃんこ鍋をチャレンジ。

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 前回は、東大の近くで、東京で西洋医をしている弟と浅瀬川(〒113-0033 東京都文京区本郷5丁目26−8電話:03-3818-3918)に行ったのですが、これが上海人の妻にもとても好評でした。確かに、スープの味が独特でとても美味しく、濁ってこないという評判はまさにその通り。手作りの薩摩揚げも良かったです。

 そこで、今回はも東京でちゃんこ鍋ということで、銀座界隈で本日2回目の夜の打ち合わせのあとは、付近を検索して探してたまたま見つけた「玉海力」に入ってみることにしました。実は入ってから知ったのですが、ここのちゃんこ鍋は上海や青島にもお店を出していたんですね。

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 ちょうど小さなタイプのちゃんこ鍋があったので、これだとうちの家族で十分ですね。

 味は美味しかったのですが、妻の感想は前回の浅瀬川のほうが良かったらしい。まあ、私はどちらも特徴があってよかったと思いますが、こちらはちょっとおしゃれなちゃんこ鍋といった感じでしょうか。東京にはこうした元力士が開いたちゃんこ鍋屋が多いですね。

 しかし、東京は夜が本当に遅い!
 私達が銀座の玉海力で食事を終えようとしているときにも、まだまだお客さんが入ってくる。いつもの宿まで戻るにも、電車はまだまだ人でいっぱい。上海の地下鉄は、遅くなればなるほど乗客が減ってくるのに、この点は大違いですね。

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 ただ、ここまでの夜型生活はどうなのか?
 東京のような都会生活で規則正しい生活をおくるのは至難の業だと思いました。そのあたり、まだ上海は健全かもです。(^_^)

東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 日本の温泉

2014年12月13日

冷たい食事なんて考えられない〜大阪のふりかけ論争をみて

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 ちょうど、前月11月に大阪に帰ったときに、関西空港のテレビでちらっとみたのが大阪市の中学給食のふりかけ問題のニュースでした。食べ残しが7割と出ていて、びっくりしましたのですが、それよりびっくりしたのが、大阪市の中学給食はおかずが「冷たい」のですね。

 ちなみに、中国では、食の選択肢の中に、冷菜以外で冷たいモノを食べると言う発想がありません。野菜とか肉で万が一冷たいモノが出て来たりすると大騒動に、スープなんかで冷たいモノがでてきたら、それこそ暴動がおこるかもしれません。底辺で働いていると言われている地方からの出稼ぎの人たちも、毎日温かい食事を食べています。

 それぐらい、こちら中国では「暖かい食」には敏感で、「冷たい料理」を食べさせられることは屈辱的なことでもあり、栄養以前の問題と捉えられています。もし学校で冷たい給食しか出てこなかったら、こっちの生徒達はボイコットして外へ食べに行くでしょう。

 たしかに、お正月のおせち料理とか、日本には温めないで食べる食文化がありますが、それでもお雑煮は冷たいままで食べることはないでしょう。いまや、飛行機の機内食ですら暖かい時代です。

 日本の次世代を担うべき子供たちに、ちゃんとした「食」を教えてあげないと、将来が本当に心配です。いくら家で食生活に気を配っていても、学校がこれでは・・・。

 ただ、日本の子供たちは確かに冷たい飲食には慣れていますよね。日頃診察していても、真冬に氷を食べたりしている子供たちも少なくない。中医学では胃に寒気が貯まると言い病気の原因になると考えます。中国の日常生活でも「冷蔵庫に入っていた食べ物は直接食べないように」と物理的に冷やした冷蔵庫に入っている食べ物の摂取を嫌います。これは、体を温めるとか冷やす食材を考える以前の問題です。

 ふりかけ論争するヒマがあるのなら、まず暖かい給食をどうやって提供してあげるかを考えてあげるべきでしょう。せめてスープ類は熱々を出してあげるとか、この寒い冬にどうやって子供たちがお昼を食べているのか、遠い上海からですが、とても気になります。

 しかし、いつから日本の食事は温かさに拘らなくなったのだろうか。

 12月15日から東京です。今回も結構ハードなスケジュールになりそう。

東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 中国で食べる

2014年12月03日

馬→馬糞→野菜

 なかなかブログが追いついていませんが、いまだに12月2日の話です。私はとっくに上海に戻って、仕事に励んでいます。

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 前日、イチョウの紅葉はちょっと残念でしたが、次の日は桐廬の民宿まで移動。毎回このエリアにきたときに、ここを利用させてもらっているのはそもそも馬に乗れるから。2時間以上も、しかもお手頃な値段で馬に乗れる場所は日本ではそうありませんが、中国ならけっこうあります。娘が馬好きでもあるので、毎回ここに来るのを楽しみにしています。

 朝はいつものように早起き。山の朝は太陽が出てくるのが遅いですが、それでも鶏が鳴いてくれます。この鳴き声にはとても癒される気持ちがします。

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 この宿には、「タンク(戦車)」と呼ばれる大型犬がいるのです。見た目はイカツイですが、これが結構いいヤツで私が散歩に出かけるとよくついてきてくれます。中国の田舎では防犯用に犬をよくかっていて、慣れていないとさすがの私も近づくのが難しいですが、こうやっていつも訪れているとタンクも少しは覚えてくれているような気がします。(^_^)

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 外の気温は3℃と凍えるほど寒かったのですが、ここは完全防備して、ちょっと麓に下りたところにある馬小屋へ行きます。このあたりは2年ほど前までは村落があったのですが、人口減少とともに立ち退きとなり、いまはだれもいません。田んぼや畑など人が暮らしていた跡はありますが、でも自然にもどるスピードもはやいものです。

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 馬小屋にいると馬が一頭もいなかったけど、暫くすると馬10頭がパカパカと蹄をならしながら山から下りてきました。仕事がないときは自由に走り回っているそうです。

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 馬に跨がりながら、山々の景色を楽しみ、川のせせらぎを耳にするのはとても気持ちいいです。夏になると、村人達が川で水浴びもします。とってものどかな景色です。

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 2時間ほど馬に跨がると、いつも使わない腰から股の筋肉を使うので、ちょうど良い疲労感を感じられます。馬は、一旦走り出すとリズミカルに飛び上がるので、しっかりと跨がないといけません。これは腰の筋肉を鍛えたり、(推測ですが)女性の尿失禁の予防になるのではないかと思います。また、バランス感覚も大切で、昔の武士達はこの姿勢で弓矢を打てたものだと感心します。

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 ところで馬小屋のまわりには、馬の管理人たちが野菜を植えています。馬糞を発酵させて堆肥として、それを使っているものだから土地がもの凄く肥沃です。出来てくる白菜や大根、青梗菜はいきいき感が違います。管理人のおじさん達の声に甘えて、クルマのトランクに詰めるだけお土産にいただきました。

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 こういう野菜を食べていると、なんとも幸せな気分になるものです。中国の野菜は危ないって怖がる人も多いですが、地元の人たちは何が美味しいかしっているし、出荷するものと分けているのですよね。「商品」として出すモノと、「自宅用」では扱い方がまったく違うのも納得できます。

 だから、消費者の我々もそれなりの努力をして、良い野菜を手に入れるしかないのです。でも、それが生産者に対してのせめてもの礼儀だと私は思います。

 午前中の馬乗りを終え、お昼は宿にもどって田舎料理に舌鼓。

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 ちょっと昼寝をしてあとは上海に戻るだけです。お昼過ぎに出発しても、高速道路のネットワークをうまく利用すると夕方6時前には上海浦東の自宅に戻ることができました。

 こうして日曜日の夜〜月曜日〜火曜日の気分転換の旅は終了!今回は全部で730キロ走りました。

東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 中国旅行記