2014年12月29日

浙江省富陽の沃豆腐(よくとうふ)と分水鎮ダム湖の見事な夕日

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 浙江省富陽市の人口は約70万人。中国にしては決して大きくないけど、コンパクトでよくまとまった街という印象です。富春江に沿って発展してきており、散歩するのにもちょうどいい感じでした。ただ、道が狭いのでクルマでの移動はちょっと大変かも。タクシー代わりに三輪車を使うのも便利でした。
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 富春江のそばに、鸛山(かんさん)という公園があり、そこから街全体を見渡すことができます。昔の城壁が残っていたり、元代の堤防が残っていたりと文化遺産が少なくありません。公園ではお年寄りが太極拳をしていました。

 ちなみに、富陽の名物料理といえば、沃豆腐という豆腐料理があります。

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 これがまたあまり食べたことない料理で、簡単に言うと辛くない麻婆豆腐でした。片栗粉や小麦粉でとろみをつけ、中に豆腐や挽肉、椎茸、タケノコ、キクラゲなどの具をみじん切りにして入れます。味付けは醤油とごま油など。ご飯と合いそうですね。

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 また、三国志に出てくる孫権の故郷もこの富陽で、今回私は行きませんでしたが、龍門鎮と呼ばれる村が今も残っています。龍門は「麺筋」と呼ばれる中華麩が有名で、中にお肉などの具をつめていただきます。私は、醤油で煮詰めた紅焼を食べましたが、皮はけっこうさっくりとしていて、意外とあっさりといただけました。麩料理は、本場中国の中華料理でもよく出て来ます。

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 富陽の散策を終えたあと、どこかできれいな夕焼けがみえないか?ということで一路クルマを山の方へ走らせました。田舎道をグネグネと進み、スマホの地図で確認すると分水鎮からS208を北上したところに分水江からできたダムがあり、そこにクルマをとめて散策してみました。

 分水鎮という街は、とても小さいのですが、これでもかというぐらいマンションや一戸建てが建っていました。果たしてほんとうに入居者がいるのかどうか、ちょっと怪しい感じもしました。

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 実は、景色がよいと思ってクルマを止めた旧道も、ダートな崖道を走らせていくと、出現したのは巨大リゾート開発地。しかし、現場にそれほど人が居るわけでもなく、なんとなく工事が止まってしまっているような、ちょっと異様な光景が広がっていました。

 確かに、豊かな自然は残されているのですが、人の手が入りかけて、それでいて中途半端に残ってしまっている現状を目のあたりにし、経済が決して調子よくない現実を感じてしまいました。

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 ただ、ダム湖湖畔からみる夕日は絶景で、対岸の山に沈む様子はとてもダイナミックでした。
 付近がとても静かで、聞こえてくるのは波の音ぐらい。

 ナビの情報を頼りに、あっと驚くような場所を見つけるのも、中国でのドライブの楽しみの一つですね。


 太陽が沈んだあとは、S208を南下して、桐廬方面へ。

 夜は桐廬で宿泊です。
 真っ暗の山道を登っていきました。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 中国で食べる