2015年01月31日

それなりに中国の大気汚染は改善しているらしい

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 1月31日の朝5時現在の上海浦東のPM2.5値は58.0㎍/㎥。一応「良好」となっていますが、同じ頃の東京文京区が20㎍/㎥なのでやはり差が出ていますね。それでも一頃と比べたらマシにはなっているのは体感できます。

 中国の「全国環境保護工作会議」と「長江デルタ地域大気汚染防治協作小組弁公室」が、2014年度の各地の年平均PM2.5濃度の変化を、2013年と比較して発表しています。

 これをみると、上海市は62㎍/㎥から52㎍/㎥に減少し、12.0%の削減、江蘇省が73㎍/㎥から66㎍/㎥となり、9.6%の減少、浙江省が61㎍/㎥から53㎍/㎥となって13.1%の減少となっています。長江デルタエリアではそれなりに減少しているようです。江蘇省は重工業が集中しており、削減するのには大変なことです。

 一方で、なにかと話題になる北京ですが、89.5㎍/㎥が85.9㎍/㎥と4%程度の減少、天津は96㎍/㎥から83㎍/㎥で13.5%の減少、河北省が108㎍/㎥から95㎍/㎥で12%の減少となっていて、減少はしているものの、そのレベルは長江デルタエリアと比較してもまだまだ高い状態ですね。特に、北京は思ったほど下がっていない。

 優秀なのは華南エリアで、広東省6都市の平均は2013年は47㎍/㎥で、2014年は42㎍/㎥となり、10.6%の減少となりました。もともとの数字が低いのは羨ましい。

 ちなみに、日本の環境基準は1年平均値が15㎍/㎥以下で、1日平均値が35㎍/㎥以下となっています。これは「呼吸器疾患、環境器疾患および肺癌に関する国内外の疫学知見」を基に検討されたそうですが、なかなかハードルが高い数字ですね。

 とりあえず、長江デルタエリアでは20台の石炭火力発電所の煙を浄化させ、さらに26台に関しても現在取組中だとか。でも問題は山積。少しでも早く改善されるように望む限りです。

 少なくとも、空気がよくないところに暮らしている中国在住の我々ですから、タバコはもちろんのこと、免疫力を下げないように、体調管理を日本にいるとき以上に注意する必要があります。

東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 07:25| Comment(0) | 上海の大気汚染状況

2015年01月26日

浙江省安吉で見つけた行列のできる麺館「老太婆干挑麺」

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 いつも浙江省安吉には来ているのに、街は通り過ぎるだけ。今回は初めて街で1泊しました。もちろん、ホテルの朝食ビュッフェでは面白くないので、街に繰り出すことにしました。

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 今回は、飯時になると行列ができるという、安吉地元では伝説的?!麺館、「老太婆干挑麺」に入りました。混んでたらゆっくり味わえないのでわざわざ時間をづらして、ちょうど安吉県人民法院の向かい側にあるお店へ行きました。(住所:苕渓路751号 電話0572-7702582)

 麺館にしては珍しく、結構な大きさのお店。「舌尖上的安吉」にも選ばれたお店だそうで、干挑麺という食べ方に特色があります。
 これは、浙江省湖州エリアの麺の食べ方だそうで、麺は乾麺ではなく生麺を使い、しかも若干太め。スープはなく、上にかけるトッピングが特徴です。麺もしっかりとした歯ごたえがありました。

 トッピングの具にはかなりバリエーションがあり、タウナギや淡水の蝦なども使われています。一通り、トッピンの方で味付けがされており、食べ応えは十分です。
 この麺でのタウナギは、しっかりと火が通されていて、ちょっとカリカリ気味だったのですが、それが美味しかったです。
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 こちらの麺では、ダイレクトにエビが入っています。あっさり系の味付けが特徴的でした。

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 地元の人は、これにさまざまな漬け物を加えていました。さらに別のテーブルでは漬け物や香菜は自由にとれるようになっていました。こういう食べ方をする麺は上海にはあまり有りませんね。

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(カリカリになった豚肉も取り放題)

 安吉あたりでは比較的麺を食べることが多いようで、麺館を多数見かけました。味付けも濃い物から薄い物までいろいろ選べるようになっています。

 今回は薄味系だったので、今度はちょっとこってり系に挑戦してみたいです。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 中国で食べる

2015年01月25日

上海では今年最悪の大気汚染になりました

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(26日朝の浙江省安吉市内の様子)

 今、浙江省の安吉にいます。少しは大気汚染がマシになるかと思ったのですが、朝起きたときのPM2.5値はなんと200㎍/㎥越え。ちなみに上海は100㎍/㎥を割っていたので、今回は海沿いの上海のほうが拡散に有利でしたね。

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(25日夕方の上海)
 
 1月25日午前中までは、朝に世紀公園でジョギングができるほどで大丈夫だったのですが、午後からPM2.5値が急速に悪化。夜8時頃には上から2番目の黄色スモッグ警報が出て、まわりのビルもスモッグの中に入っていくのがよく分かりました。黄色の警報が出たのも今年初めてでしょう。「厳重汚染」のレベルになりました。日中はクリニックで診察していたのですが、さすがの私も咽がイガイガした感じになしました。

 診察終了後、高速道路を走らせて一路安吉へ。古北のクリニックからだと200キロ強の道のり。まるで飛行機が雲に突っ込むような感じで、スモッグの「幻想的な」景色のなかでのドライブになりました。

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 17時半ごろ上海古北を出発して、延安高架道路からG50高速道路へつなぎ、湖州についたのが19時ごろ。湖州のSAでは、暖かい夜ご飯にありつけました。

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(中華式ですが意外と美味しい!)

このあたりもかなりのスモッグです。

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(厳重汚染は久しぶり)

お昼を食べて安吉には21時頃に到着しました。

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 大気汚染がひどいとき、窓を閉めて空気清浄機をつけることになりますが、このとき忘れてはいけないのが部屋の換気。空気清浄機をつけたときほど、換気を忘れないように。インフルエンザの予防にもとても大切です。今年の上海は日本人社会でインフルエンザが大流行しています。日本人学校では学級閉鎖どころか学年閉鎖になっている学年もあるぐらいですが、中国人社会では若干の鳥インフルエンザの報告があるものの、娘の幼稚園の状況をみていてもそこまでは流行っていないように感じます。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 上海の大気汚染状況