
2013年にOPENした上海の極楽湯は、浦東新区の金橋にあり、我が家から比較的近いので、時間があればちょこっと訪れています。会員カードの割引きがあると、1回128元が98元で入浴できるのですが、それでも今のレートで計算すると2000円近い入浴料になりますね。でも大変賑わっています。
OPEN2年目ですが、お風呂好き日本人の一人としては大変嬉しい限りです。
そもそも、中国人(上海人)には、浴槽がない家が多く、浴槽があってもお湯につかることはあまりありません。というか、追い炊きがないので、日本式のお風呂の入り方が不可能に近い。また、伝統的に夏も冬もシャワーで済ませ、あとは足湯(足浴)ということもあります。中国で足湯文化があるのもそういう背景と関係があります。ここ極楽湯にこれば、簡単にお風呂に入れますからね。

極楽湯に来る人たちを見ていると、圧倒的に若者が多いです。平日の昼間に仕事はどうしているか?という疑問も湧いてくるのですが、男性も女性も年齢層が若い。中高年も偶に見かけますが、高齢者は皆無に近いですね。このあたりは日本と傾向が違うと思います。あと、上海金橋という地理的条件から、欧米人もよく見かけます。

(金橋エリアは一戸建て多い)
それぞれの入浴方法を観察していると面白い。
まず、タオルで急所を隠して入っていく人は間違いなく日本人。中国人は絶対しません。先日、東京お台場に行ったときもそうでした。
欧米人の多くは、浴槽に入るとヨガかなにかの瞑想スタイルに入ることが多い。基本的に、東洋文化などに関心がある人が多いのかもです。
中国人はというと、このあたりは日本と似ていて、数人の集団でやってきて、みんなでワイワイ言いながらお風呂を楽しんでいますね。基本的に、中国人はグループでわーっとやってきますから。
入浴マナーですが、平日の昼間だったからか、そこそこ守っているように思います。掛かり湯をしている人も多かったですし、ゆっくりですが浸透しているように思います。
日本では御法度の刺青も、中国では問題になりません。結構、普通の人でも刺青をしているので、日本みたいに刺青禁止の看板も見かけません。逆に、日本では刺青に対して色々な見方があるので、彼らが日本旅行にいって、日本の本物の温泉に入ったときに、入浴拒否されて困るのではないかと心配です。
とはいえ、みんな楽しんでお風呂に入っているのは結構なことです。「裸のつきあい」がこれからも続きますように。
しかし、浦東に極楽湯があることはありがたいことです。感謝しないと。
◆東和クリニック・中医科での担当スケジュール◆