2015年04月08日

私の上海⇄奈良橿原市生活

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 最近、日本での活動チャンスが増えてきたので、奈良橿原市に拠点を構えました。つい先日も3月31日から4月8日まで橿原に戻り、一仕事してきました。

 「先生、ついに本帰国ですか?」なんてよく聞かれるのですが、じつはそうではなく、いままで日本出張時に、時には実家から、時にはいろいろなホテルを転々として宿泊していたのですが、どうも利便性が悪く宿泊費もバカにならない。さらに昨今の中国人の暴旅行で関西エリアのホテルもとりにくくなってきたので、どこか自分の本拠地でもある奈良県に拠点を作っておきたかったというわけです。

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 そこで、色々とご縁があったの奈良県橿原市。

 上海⇄関空は2時間前後の距離で、早ければ1時間50分ぐらいでつきます。大和八木駅を中心に、大阪、京都、名古屋と十字にネットワークができていますし、関空からリムジンバスでダイレクト1時間で行けます。それでいて、藤原京や橿原神宮、神武天皇陵、さらに明日香村などパワースポットが集まっていて、今井町のように日本の古き良き伝統を残しているところもあります。

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 買い物も、橿原市内に西日本有数規模のイオンモールもありますし、今井町町内には伝統的なお店も結構あり、わざわざ大阪に出て行かなくても大抵のモノは揃って便利。中国人の友人達の爆買いにも対応出来そうです。結果的に、奈良橿原市エリアは日中間を往復する私達にとってはとても魅力に感じました。

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 さらに不思議なもので、自分自身にとっては上海と奈良の2箇所に帰るところがあると思うと、上海での日々の生活も楽しいもの。上海にいるときは、つぎ奈良でなにをしようか?とか、奈良にいるときは、上海にもどって何を食べようか?など考えるだけでも、大都会生活の気分転換にはとてもいいと思います。たまに、日本の新鮮な空気も感じたいですしね。

 また、上海人の私の妻や子供にも日本語と日本文化を理解してもらう良いチャンスだとも思っています。そうじゃないと、私だけが中国の文化にどっぷり浸かるのでしたら不公平ですし、国際結婚では両方の文化を如何にバランス良く触れることができるかが、大きなポイントになると私は認識しています。
 これから先も中国で活動・生活するためにも、日中カップルの我々がお互いがお互いのことを十分に知らなければ、「友好」を継続するのは難しいと考えています。どこかのデータによると、国際結婚の離婚率は50%らしいですからね。(笑)

 とりあえず、我が家では今年8月末ぐらいまでは日本語と日本文化を重点的に勉強してもらう期間にしました。この結果、私自身は夏までは日本との往復がいつもより増えそうです。

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 9月以降は上海のクリニックも忙しくなってきますので、また通常のペースに戻ります。まあ、ここしばらくは月に1回ぐらいは奈良に戻っていて、そちらでの仕事を行っていましたから。通常ペースといっても、日本での活動は続けます。

 今年からは日本と中国を跨ぐ新しい生活パターンを模索していきたいと思っています。もともと、日中間行ったり来たりするのが私の希望でもありましたし、そのリズムが実現しつつあります。また、そうすることで、奈良と上海への愛着がもっと増すと思うのです。

 もちろん、私自身がホームグランドである上海を離れることはないと思います。なんやかんやいっても中国が好きだし、そのためにこちらの永住権ももらっていますし、なにより中国にいなければ体得できない中医学のエッセンスはまだまだ沢山あり、それをこれからも体得していきたいと思っています。

 今井町の地域の皆様には本当に家族ぐるみでいろいろお世話になっております。今度戻るときは、胸をはって「ただいま!」といえるよう、頑張りたいと思いますので、重ね重ねよろしくお願い申しあげます。(地元の皆さんには、よく「おかえり!」と声をかけてくださいます。)

東和クリニック・中医科での担当スケジュール
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 奈良橿原市今井町の魅力

2015年04月05日

60年の歴史を感じさせる蘇武湯(奈良橿原今井町の銭湯)

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 日本の銭湯の文化はすごいと思います。もちろん、中国にもありますが、中国で銭湯(公衆浴場)に入るのはちょっと勇気がいます。なんせ、衛生に対する考え方が根本的に違うわけですから、そこがネックです。その点、日本なら安心です。

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 重要伝統建築保存地区として有名な、町屋がならぶ奈良橿原今井町の、八木西口駅側の入り口に蘇武橋という飛鳥川を跨ぐ橋があり、そのすぐ近くに60年の歴史をもつ銭湯、蘇武湯があります。なんせ、夕方からしか営業しないので、今井町に散策にこられても気がつかないかもしれません。ただ、建物の後ろに大きな煙突がありますので、ここが銭湯だというのには気づくと思います。

 ただ、はじめての場合は入るのに勇気がいるかもしれません。なんか物見遊山では入らないでねといった風格も感じてしまいます。(笑)

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 下駄箱があって、さらに男女の脱衣場を跨ぐように番台があって、いかにも歴史を感じる作りは、銭湯としてはいまやとても貴重だと思います。

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 浴室の中は意外と広く、浴槽も電気風呂や気泡・ジェット風呂、麦飯石風呂など結構充実しています。なにかタイムスリップしたような感じがします。建物は古いですが、お風呂はすごく清潔感がありました。浴槽の壁には期待していた富士山はありませんでしたが。

 銭湯ですので、お湯はちょっと熱め。だけど、広々とした空間が気持ちよく、これは家のお風呂では体験できません。

 内風呂がすっかりと普及してしまったが現在、銭湯に入るチャンスは滅多にないかもしれませんが、温泉旅館やスーパー銭湯にはない、銭湯本来の魅力一杯の蘇武湯。地元のよもやま話を聞くのには、銭湯はもってこいですし、ぜひ若い世代にも体験していただきたい立派な施設だと思いました。

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【データ】蘇武湯
住所:奈良県橿原市今井町1-4-12
電話:0744-22-5084
営業時間:17時〜21時半ぐらまでらしい (私が行った日も結構早く店じまいしてしまいました)

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 日本の温泉