
最近、日本での活動チャンスが増えてきたので、奈良橿原市に拠点を構えました。つい先日も3月31日から4月8日まで橿原に戻り、一仕事してきました。
「先生、ついに本帰国ですか?」なんてよく聞かれるのですが、じつはそうではなく、いままで日本出張時に、時には実家から、時にはいろいろなホテルを転々として宿泊していたのですが、どうも利便性が悪く宿泊費もバカにならない。さらに昨今の中国人の暴旅行で関西エリアのホテルもとりにくくなってきたので、どこか自分の本拠地でもある奈良県に拠点を作っておきたかったというわけです。

そこで、色々とご縁があったの奈良県橿原市。
上海⇄関空は2時間前後の距離で、早ければ1時間50分ぐらいでつきます。大和八木駅を中心に、大阪、京都、名古屋と十字にネットワークができていますし、関空からリムジンバスでダイレクト1時間で行けます。それでいて、藤原京や橿原神宮、神武天皇陵、さらに明日香村などパワースポットが集まっていて、今井町のように日本の古き良き伝統を残しているところもあります。

買い物も、橿原市内に西日本有数規模のイオンモールもありますし、今井町町内には伝統的なお店も結構あり、わざわざ大阪に出て行かなくても大抵のモノは揃って便利。中国人の友人達の爆買いにも対応出来そうです。結果的に、奈良橿原市エリアは日中間を往復する私達にとってはとても魅力に感じました。

さらに不思議なもので、自分自身にとっては上海と奈良の2箇所に帰るところがあると思うと、上海での日々の生活も楽しいもの。上海にいるときは、つぎ奈良でなにをしようか?とか、奈良にいるときは、上海にもどって何を食べようか?など考えるだけでも、大都会生活の気分転換にはとてもいいと思います。たまに、日本の新鮮な空気も感じたいですしね。
また、上海人の私の妻や子供にも日本語と日本文化を理解してもらう良いチャンスだとも思っています。そうじゃないと、私だけが中国の文化にどっぷり浸かるのでしたら不公平ですし、国際結婚では両方の文化を如何にバランス良く触れることができるかが、大きなポイントになると私は認識しています。
これから先も中国で活動・生活するためにも、日中カップルの我々がお互いがお互いのことを十分に知らなければ、「友好」を継続するのは難しいと考えています。どこかのデータによると、国際結婚の離婚率は50%らしいですからね。(笑)
とりあえず、我が家では今年8月末ぐらいまでは日本語と日本文化を重点的に勉強してもらう期間にしました。この結果、私自身は夏までは日本との往復がいつもより増えそうです。

9月以降は上海のクリニックも忙しくなってきますので、また通常のペースに戻ります。まあ、ここしばらくは月に1回ぐらいは奈良に戻っていて、そちらでの仕事を行っていましたから。通常ペースといっても、日本での活動は続けます。
今年からは日本と中国を跨ぐ新しい生活パターンを模索していきたいと思っています。もともと、日中間行ったり来たりするのが私の希望でもありましたし、そのリズムが実現しつつあります。また、そうすることで、奈良と上海への愛着がもっと増すと思うのです。
もちろん、私自身がホームグランドである上海を離れることはないと思います。なんやかんやいっても中国が好きだし、そのためにこちらの永住権ももらっていますし、なにより中国にいなければ体得できない中医学のエッセンスはまだまだ沢山あり、それをこれからも体得していきたいと思っています。
今井町の地域の皆様には本当に家族ぐるみでいろいろお世話になっております。今度戻るときは、胸をはって「ただいま!」といえるよう、頑張りたいと思いますので、重ね重ねよろしくお願い申しあげます。(地元の皆さんには、よく「おかえり!」と声をかけてくださいます。)
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