
上海から奈良橿原今井町の自宅に戻ってくる度にいろいろな発見があります。
ここに来ると朝でも夕方でも時間があれば散歩をしてみたくなります。
とくにこの町屋街の魅力は、季節や時間によっても大きく変わりますし、着目点を換えてみるだけでもとても楽しい。

町屋が町屋らしい表情をしている一つとして、虫籠窓の存在があると思います。この窓、中国の古い街並みをみてもあまりありません。まさに日本の町屋の象徴的な窓ではないかと思います。


ちょうど玄関の上に位置していて、どうやら昔は物置や使用人の部屋だったりする中二階になるようですが、虫籠のような格子が印象的です。時代が下るにつれて、中二階を部屋として活用するようになったため、虫籠窓は大きく、四角になる傾向になるそうですが、そもそもは丸形で個性のあった形のものだったそうです。


今井町にはまだまだ小型のオリジナルの姿の虫籠窓が残っています。散策するときにはぜひすこし目線を上げて頂いて見てみてください。町屋が、まるで顔のように表情を豊かにしてくれます。
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