
上海でもっとものっぽビル、上海タワー(上海中心)に行ってきました。
知り合いの弁護士の事務所がこの中に入ったため、お祝いも兼ねての訪問です。
上海タワーは2008年11月から建設がスタートし、完成したのが2016年3月ですから、いままさに完成したばかり。高さは580メートルで、118階建て。上海のランドマークと期待されていて、有名な会社が続々と入るようです。近くにある環球金融センター(栓抜きビル)が492メートルですから、圧倒的な高さですね。ちなみに日本で一番高いといわれている複合ビル、あべのハルカスが300メートルでしたから、倍近い高さがあるのですね。

とはいえ、まだテナントは本格的に稼働しておらず、またオフィスビルへの入居も本来は2015年夏頃が計画されていたのに、かなり伸びてしまったようです。

上海タワーは訪問客が中に入るのも大変で、クルマの地下駐車場には1日前からクルマのナンバーの登録が必要ですし、訪問客も、ロビーで身分証やパスポートの登録も必要で、かなりものものしい。
エレベーターは三菱製でした。

お邪魔した弁護士事務所は、上海を本部に置く事務所では弁護士数が最大規模で、多くの日系企業を顧問に持っています。昨今、日系企業の中国からの撤退や縮小が言われていますが、ここの事務所に関してはそういう影響は殆どないということでした。まあ、良いときもあれば悪いときもあるわけですし、それが自然の流れでしょう。

この弁護士事務所は2フロアを使っています。とにかく広い!!
さらに全体にはところ狭しとディスクが並べられていて、そのまわりを囲むようにパートナー弁護士の部屋が配置されていました。若い弁護士や秘書達がフロアで黙々と仕事をしていて、声一つ聞こえてこないフロアには独特の緊張感が感じられます。いつもの中国らしからぬ雰囲気でした。

上海タワーはいろいろと巷でウワサの多い高層ビル。たとえば、上海ヒルズともいわれた環球金融センターの刀のようにそびえ立つ「歯」の向きが、豫園を向いており、風水的に問題があるからこの位置に建設されたとか、まあいろいろ言われています。
個人的には、箱は出来たけどなかはまだまだこれからといった感じで、まだ若干寂しい。ビル内に食べに行くところもほとんどないため、お昼は金茂大厦や環球金融センターなど周辺のビルに出掛けるのだそうです。ホテルもまだ稼働していませんでした。もうしばらく時間がかかりそうな感じがしました。
上海は箱がどんどん増えていますが、コンテンツが不足気味なのは確か。今後、上海タワーがソフト面でどのように変貌していくのか、見ていきたいと思います。いまのところ地味な展開に感じるのは私だけでしょうか。
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