2016年06月23日

自己最高記録7時間の遅延で成都→上海は長かったが、中国の航空会社はどう対応したか 

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 2016年6月19日〜23日は成都にいました。

 四川省成都の出張からの帰り、ゆっくりと成都博物館を見学し、15時頃の飛行機を予約していたのですが、実はこの日の早い段階でイヤな予感がしていました。

 それもそのはずで、午前中にスマホに出発遅れのメールが航空会社から入ってきていたからです。はじめは16時ごろの出発と連絡があり、まあ仕方がないかと思っていたのですが、それが17時ごろ、18時ごろとどんどん遅れてくるわけです。

 どうせ遅れるのだから、ゆっくりと成都博物館の見学を済ませました。この博物館、内容が充実していてなかなかいいです。また折を見て紹介します。

 さて、成都市内から空港まではリムジンバスで30分の距離なので、とりあえず空港に移動する。どうせ遅れるだろうからということで、空港ターミナルの成都四川料理を食べさせてくれる店で、四川涼麺と黒砂糖で味付けした豆腐をいただく。これがまたなかなか美味しい。すっかり四川料理にはまっています。豆腐料理はまるでプリンです!

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 チェックインカウンターに到着して保安検査を済ませると今度は放送が入り、上海行きのMU便の乗客は、保安検査場から外に出て、ホテルに移動してくださいということ。保安検査を受けてからそとに出るなんて初めての体験でしたが、なんてことないです。いつものX線検査場を逆走するだけでした(笑)。

 梅雨時期の上海周辺は、いつも積乱雲が多く発生して、航路が制限され、飛行機の離発着に大きな影響が出るのですが、どうやらそれにはまってしまったらしい。アプリで確認すると、自分たちのMU便はまだ上海を出発しておらず、その折り返し便なので、いつ離陸できるか分からないからの判断でした。

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 でも、MUにしては、結構対応は迅速だったかもです。

 空港の出発ロビーで1時間ほど待ちましたが、16時頃には空港近くのホテルでバスで移動し、とりあえず部屋に落ち着く。部屋で音沙汰を待てと言うことでしたので、シャワーを済ませ、少し仮眠を取ることにする。

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 実は、このときに案内されたエリアが結構興味深く、成都双流空港の郊外で、韓国城と呼ばれるエリア。ロッテ(中国語では楽天と読ませます。日本の楽天ではありません。)の大型スーパーがあったり、べつに韓国人が多いような印象はなかったのですが、やたら「韓国」の字が目立つ住宅街でした。

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 さらに待つこと2時間で今度は夕食タイムに。ホテルでバイキング形式の簡単な四川料理が提供されました。いやいや、ここでも四川式の本格回鍋肉が食べられるとは思わなかった。

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 そしていよいよ我々の乗る飛行機が上海を出発したようで、アプリでも確認できました。部屋に連絡が来て、18時半ごろにはホテルを出発。2時間程度のホテル滞在でしたが、MUにしては「珍しく」気の利いた対応だったのではないでしょうか。

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 とはいえ、再度保安検査を済ませ、ラウンジで一服するも最終的出発できたのは夜10時頃に。

 帰りの便では、ビジネスクラスにアップグレードされていたので、遅れたもののなかなか快適な空の便でした。スマホからのデータによると、飛行機は就航して半年のA321型の最新型、しかも液晶テレビで日本語の日本映画もありました。食事は3種類あり、今日はアヒル麺をチョイス。なかなか美味しかったです。

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 最近、アップグレードされるチャンスが多いのは、なんか嬉しいです。これも不幸中の幸いかな。

 そして上海に到着したのはもう日付が変わっていました。成都→上海は2時間半程度の距離なんですが、とにかく天候の影響を受けやすい。

 この深夜の時間帯、リムジンバスはあるのですが、リニアも地下鉄も走っていない。タクシーも足りていない状態で長い行列。ただ、ラッキーなことに、相乗り相手を探している大衆タクシー運転手に巡り会い、方向も一緒なので便乗させてもらえました。料金も半額になるし、ちょっと得した気分。空港まで客を送ったのだが、帰り空車で帰るのも勿体ないので、駐車場にクルマを止めて、客捜しをしていたらしい。

 そんなわけで、思ったよりもはやくタクシーを捕まえることができて、深夜2時頃には自宅に着くことができました。

 やれやれです。

 結果的には7時間遅延の自己最高記録でしたが、ここ最近は10時間遅延とかも普通らしい。梅雨時期に中国国内の便を利用するときは覚悟が必要です。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | 中国旅行記

2016年06月22日

四川省都江堰の地元四川料理店〜灌口老味道〜

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  6月19日〜23日までは四川省成都を訪れました。

 この日は世界遺産となっている世界最古の水利施設と道教の聖地である青城山の麓に位置する都江堰を訪れました。四川省成都からは車で1時間程度の距離のところにあります。ただ、今は高速鉄道も開通していて30分程度で行けます。都江堰というと、2008年に発生した大地震で大きな被害を受けたエリアでもあります。今でこそ、ほぼ完全に復興しているように見えますが、学校や病院が崩壊し、たくさんの悲劇も発生しました。地元の人のお話を伺うと、思わずグッとくるものがありました。

 実は、この街の復興には上海市が大きく関わっています。上海在住者からすると、ちょっとしたご縁を感じてしまいました。

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 都江堰では、都江堰市中医医院と都江堰糖尿病専科医院を公式訪問しました。そこで都江堰糖尿病専科医院の胡孝栄院長のご招待で、病院から歩いて直ぐのところにある地元料理「灌口老味道」のお店でお昼をいただきました。

 街中ですが、なかなかのロケーション。雨上がりで水量が多かったですが、川沿いで食事ができるようになっていました。フランスからの視察団も食べたお店だそうで、都江堰地元の雰囲気いっぱいです。

 四川料理といえば真っ赤で辛いというイメージですが、ここの料理はそうでもなかったです。結局、辛さとのコンビネーションが大切なんでしょうね。

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 地元の魚、山からとってきた「野菜(注:山菜のこと)」をうまく活用した料理、硬豆腐の料理、そして四川料理定番料理の一つ血旺、豆鼓と米粉を旨く活用した粉蒸肉など、どれも至極の一品でした。

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 四川省は海がないので海のものはなかなか食べづらいのですが、山のものや川のものが非常に豊富です。世界最古の水利施設が、成都とその周辺エリアに与えた恵みがいかに大きいか感じることができると思います。

 この都江堰をぬけると、いよいよ四川省の山岳地帯へと入っていきます。そういえば、『千金方』を記した孫思邈も、飛行機処かクルマもないような時代に、陜西省から山をこえてこの都江堰にやってきました。

 そんなことを思えば、上海から2時間程度の飛行機でやってこられるわけですから、世の中は本当に便利になったものです。

 この日賞味した地元の米酒「酔香田」も美味しかった。度数が低く、とても飲みやすいです。地元では冷やして飲むそうですが、あまくちのお酒でした。

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 しかし、本場四川の四川料理になれてしまうと、上海の四川料理はちょっと食べられないですね。四川人が「四川料理は、四川省を出た段階で全く違う料理になってしまう」とか言っていましたが、その理由が本当によく分かりました。

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【データ】灌口老味道
     都江堰大道から太極巷を入って直ぐ
     028-87297998

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2016年06月21日

印象的だった成都本場四川料理の店『成都映像』〜成都でもう一度食べてみたいお店

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 2016年6月19日〜23日は成都にいました。

 四川料理といえば、数ある中華料理の中でも、私自身の評価はトップクラスです。上海に20年も暮らしていると、上海料理はほぼ一通り食べましたし、中国各地の料理も食べてきました。しかし、やっぱり四川料理は食べたくなる。

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 今回は、四川省第二中医院のご招待で、成都の中でも昔の建築物が残る数少ないエリアの一つ、窄巷子のお店『成都映像』を昼食に訪れました。成都でも老舗のお店の一つで、地元民も納得できる本格的な四川料理を食べることができます。


 まずは建物がすごい。店の真ん中に吹き抜けがあり、舞台も設置されています。成都人の好きな茶館のような雰囲気もあります。

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 また、時間帯によっては顔が音楽に合わせて変化する変臉を楽しめたり、様々な趣向を凝らしています。上海でも四川料理屋で変臉を見せてくれるところがありますが、成都でも見られるとは思わなかった。

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 出て来た料理は、宫保鸡丁とか水煮牛肉とか、それこそ麻辣豆腐や担担麺などどれもオーソドックスな四川料理。

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 しかし、正統派の料理といった感じで、見た目は真っ赤で「辛い」けど、食べてみるとあの花椒の「麻」の感じがしっかりと出ています。

 そう、この舌が痺れるような「麻」の感覚がないと、成都にきた実感がありませんね。

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 湖南料理も辛い料理で有名ですが、四川料理の「麻」の感覚はありません。純粋な辛さの料理で、タイプが違います。このあたり好みが分かれるかも知れませんが、成都のような盆地のジメジメした気候では、この「麻」の感覚がとっても気持ちいいのです。食べて居ると、自然と汗が流れ出てきます。

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 といっても、四川人も全てが全てこんな辛い料理を食べているわけではありません。朝食は辛くないことも多いそうで、通常はお昼や夜に1〜2品辛い料理が加わるのだそうです。確かに、そうでなければ胃腸を壊してしまいますよね。

 このお店は正解でした。さすが地元の人のチョイスですね。
 次回、成都に行ったときも食べてみたいお店の一つです。

 しかし、四川料理は本当にクセになりますね。
 なんか、体全体の経脈が通ってきて、元気になるような感じです。激辛はさすがに無理ですが、「麻」の感覚はとっても気持ちいいです。

 【データ】成都映像
     四川省成都市青羊区窄巷子16号 028-86245678

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